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最適使用推進ガイドライン対象品目
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴を有する患者
片頭痛発作の発症抑制
通常、成人にはエプチネズマブ(遺伝子組換え)として100mgを12週間隔で点滴静脈内注射する。
本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られており、本剤は母体から発育中の胎児に移行する可能性がある。本剤を用いた動物試験では、生殖毒性に関して直接的又は間接的な有害な影響は報告されていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行、授乳された乳児への影響、及び母乳への影響は不明である。ヒトIgGは乳汁中に移行することが知られていることから、本剤も母体から授乳された乳児への移行の可能性がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
アナフィラキシー反応、低血圧、呼吸困難等があらわれることがあり、注入後数分以内に発現することがある。
1%以上
免疫系障害
過敏症反応(血管性浮腫、蕁麻疹、潮紅、発疹、そう痒症等)
一般・全身障害および投与部位の状態
注入に伴う反応(鼻閉、鼻漏、咽喉刺激感、咳嗽、くしゃみ、呼吸困難、疲労等)
日本人健康成人に本剤100mg又は300mgを単回点滴静脈内注射したときの血漿中エプチネズマブ濃度は図1のとおりであった。本剤のTmaxは1.25時間、消失半減期は約28.5~31.2日であった1) 。
投与量
100mgN=6
300mgN=6
AUC0-inf(h・μg/mL)
28,798(25.4)
84,668(14.7)
Cmax(μg/mL)
48.9(19.2)
166(11.8)
Tmax(hr)
1.25(1.00, 2.50)
t1/2(day)
31.2(13.7)
28.5(9.7)
CL(L/day)
0.0833(25.4)
0.0850(14.7)
N=例数Cmax、t1/2、AUC0-inf、CLは幾何平均値(幾何変動係数%)Tmaxは中央値(最小値, 最大値)
日本人患者を含む慢性片頭痛患者に本剤100mg又は300mgを点滴静脈内注射したときの血漿中エプチネズマブ濃度は、表2のとおりであった2) 。
評価時点
N
血漿中濃度(μg/mL)
100mg点滴終了後1時間以内
313
35.811(31)
100mg投与12週後
311
2.408(60)
300mg点滴終了後1時間以内
317
96.442(37)
300mg投与12週後
306
5.926(74)
N=例数幾何平均値(幾何変動係数%)
反復性片頭痛患者に本剤30mg、100mg又は300mgを12週間に1回反復静脈内投与したときの血漿中エプチネズマブ濃度は、表3のとおりであった3) (外国人データ)。
投与量(mg)
30
初回投与12週後
190
0.6794(79.5)
2回目投与12週後
175
0.7945(89.1)
100
204
2.129(80.4)
187
2.526(96.4)
300
209
7.020(73.7)
192
7.637(102.3)
本剤は、血管外吸収はなく、点滴静脈内注射の場合、バイオアベイラビリティは100%となる。最高濃度到達時間の中央値は点滴静脈内注射終了時(30分後)であった。
本剤の分布容積(Vc)の中央値は、約3.7Lであった。
本剤は、タンパク質分解酵素によってペプチド断片及びアミノ酸に分解されると考えられる。
本剤の見かけのクリアランスは0.15L/dayであり、終末相の消失半減期は約27日であった。
ヒト化IgG1抗体の腎排泄は低いと考えられる。母集団薬物動態解析の結果、クレアチニンクリアランス(最小値~最大値:51.8~211.2mL/min)は本剤の曝露量に影響を及ぼさなかった。
ヒト化IgG1抗体である本剤は主にタンパク質の異化作用により消失することから、肝機能障害は本剤のクリアランスに影響しないと考えられる。
成人の慢性片頭痛患者978例(日本人305例を含む)を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験において、プラセボ、本剤100mg又は300mgを単回点滴静脈内注射した2),4) 。以下、本剤100mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。主要評価項目である投与1~12週における月間片頭痛日数(MMD)のベースラインからの変化量は表1のとおりであり、プラセボ群に対する本剤100mg群の優越性が示された。
本剤100mgN=323
プラセボN=325
ベースラインa
17.59±4.31
17.43±4.21
ベースラインからの変化量b, c
-7.18±0.34
-4.78±0.34
プラセボとの差c, d
-2.39(-3.24, -1.54)
p値e
<0.0001
a:平均値±標準偏差b:最小二乗平均値±標準誤差c:投与群、評価期間(投与1~4週、5~8週、9~12週)、国又は地域及び投与群と評価期間の交互作用を固定効果、月間片頭痛日数のベースライン値及びベースライン値と評価期間の交互作用を共変量としたMMRM(共分散構造は無構造)。d:上段:最小二乗平均値、下段:95%信頼区間e:有意水準5%(両側)。主要評価項目に対するプラセボ群と本剤各用量群との比較において、検定の多重性は階層的検定手順により調整された。
副作用の発現割合は、本剤100mg群で9.2%であった。本剤の主な副作用は、過敏症反応(3.4%)及び注入に伴う反応(1.2%)であった。過敏症反応にはアナフィラキシー反応(0.6%)を含む。
成人の慢性片頭痛患者1,072例を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験において、プラセボ、本剤100mg又は300mgを12週間に1回、全2回点滴静脈内注射(2回投与)した5),6) 。以下、本剤100mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。主要評価項目である投与1~12週におけるMMDのベースラインからの変化量は表2のとおりであり、プラセボ群に対する本剤100mg群の優越性が示された。
本剤100mgN=356
プラセボN=366
16.1±4.61
16.2±4.55
-7.7±0.31
-5.6±0.31
-2.03(-2.88, -1.18)
a:平均値±標準偏差b:最小二乗平均値±標準誤差c:投与群を固定効果、月間片頭痛日数のベースライン値及びスクリーニング前3ヵ月間の片頭痛予防薬の使用(使用あり、使用なし)を共変量とした共分散分析。d:上段:最小二乗平均値、下段:95%信頼区間e:有意水準5%(両側)。プラセボ群と本剤各用量群との比較において、検定の多重性は副次評価項目に対する比較も含めて階層的検定手順及びHolm法を組み合わせることにより調整された。
副作用の発現割合は、本剤100mg群で11.2%であった。本剤の主な副作用は、過敏症反応(3.4%)及び注入に伴う反応(3.1%)であった。
成人の反復性片頭痛888例を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間試験において、プラセボ、本剤30mg、100mg又は300mgを12週間に1回、全4回点滴静脈内注射した3),7) 。以下、本剤100mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。主要評価項目である投与1~12週におけるMMDのベースラインからの変化量は表3のとおりであり、プラセボ群に対する本剤100mg群の優越性が示された。
本剤100mgN=221
プラセボN=222
8.7±2.85
8.4±2.68
-3.9±0.20
-3.2±0.20
-0.69(-1.25, -0.12)
0.0182
a:平均値±標準偏差b:最小二乗平均値±標準誤差c:投与群を固定効果、月間片頭痛日数のベースライン値を共変量とした共分散分析。d:上段:最小二乗平均値、下段:95%信頼区間e:有意水準5%(両側)。プラセボ群と本剤各用量群との比較において、検定の多重性は副次評価項目に対する比較も含めて階層的検定手順により調整された。
副作用の発現割合は、本剤100mg群で12.6%であった。本剤の主な副作用は、過敏症反応(3.6%)及び注入に伴う反応(4.9%)であった。
SUNRISE試験の12週間の二重盲検期間を完了した日本人慢性片頭痛患者159例を対象とした非盲検非対照試験において、初回は本剤100mg、2回目以降は本剤100mg又は300mg注1) を12週間に1回、全5回点滴静脈内注射した8),9) 。60週間のMMDの経時的推移を図1に示す。
副作用の発現割合は、本剤100mg又は300mgで22.0%であった。本剤の主な副作用は、過敏症反応(10.7%)及び注入に伴う反応(5.0%)であった。
他の片頭痛予防薬で効果不十分な成人の反復性片頭痛患者及び慢性片頭痛患者891例を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較において、プラセボ、本剤100mg又は300mgを12週間に1回、全4回静脈内投与した10) 。以下、本剤100mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。主要評価項目である投与1~12週におけるMMDのベースラインからの変化量は表4のとおりであり、プラセボ群に対する本剤100mg群の優越性が示された。
本剤100mgN=299
プラセボN=298
13.82±5.58
13.86±5.72
-4.8±0.37
-2.1±0.38
-2.7(-3.4, -2.0)
a:平均値±標準偏差b:最小二乗平均値±標準誤差c:投与群、評価期間(投与1~4週、5~8週、9~12週)、国又は地域、ベースラインの頭痛日数(14日以下、14日超)、投与群と評価期間の交互作用及びベースラインの頭痛日数と評価期間の交互作用を固定効果、月間片頭痛日数のベースライン値及びベースライン値と評価期間の交互作用を共変量としたMMRM(共分散構造は無構造)。d:上段:最小二乗平均値、下段:95%信頼区間e:有意水準5%(両側)。プラセボ群と本剤各用量群との比較において、検定の多重性は副次評価項目に対する比較も含めて階層的検定手順及びHolm法を組み合わせることにより調整された。
副作用の発現割合は、本剤100mg群で12.0%であった。本剤の主な副作用は、過敏症反応(2.0%)及び注入に伴う反応(1.7%)であった。
エプチネズマブは、ヒト化免疫グロブリンG1(IgG1)抗体であり、ヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)リガンドのα型及びβ型に結合し、CGRP受容体の活性化を阻害する。エプチネズマブは、CGRP関連ペプチドであるアミリン、カルシトニン、アドレノメデュリン及びインテルメジンに結合性を示さない。
エプチネズマブは健康成人への単回又は反復静脈内投与により、カプサイシン局所塗布により誘発されるα-CGRP介在性神経原性血管拡張を阻害した11) 。
エプチネズマブ(遺伝子組換え)[Eptinezumab(Genetical Recombination)][JAN]
エプチネズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、ウサギ抗ヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなる。H鎖207及び291番目のアミノ酸残基は、それぞれAlaで置換されている。エプチネズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。エプチネズマブは、441個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成されるタンパク質(分子量:約143,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1mL×1バイアル
1) 社内資料:エプチネズマブの18899A試験、国内第I相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.9)
2) 社内資料:エプチネズマブの19140A試験:SUNRISE、国際共同第III相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.14)
3) 社内資料:エプチネズマブの006試験:PROMISE-1、外国第III相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.15)
4) Yu S,et al.: Cephalalgia.2025;45(10):1-13
5) 社内資料:エプチネズマブの011試験:PROMISE-2、外国第III相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.13)
6) Richard B,et al.: Neurology.2020;94(13):1365-1377
7) Ashina M,et al.: Cephalalgia.2020;40(3):241-254
8) 社内資料:エプチネズマブの19140B試験:SUNSET、国内第III相試験長期投与試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.21)
9) Takeshima T,et al.: J Headache Pain.2025;26(1):275
10) 社内資料:エプチネズマブの18898A試験:DELIVER、外国第III相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.16)
11) 社内資料:エプチネズマブのALD403-CLIN-007試験、外国第I相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2)
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