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処方箋医薬品注)
生物由来製品
全身性ALアミロイドーシス(免疫グロブリン軽鎖がκ型優位の場合に限る)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていないが、一般にヒトIgGは胎盤を通過することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、一般にヒトIgGは乳汁中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
発疹、斑状丘疹状皮疹等があらわれることがある。
1~10%未満
感染症および寄生虫症
肺炎、COVID-19
代謝および栄養障害
高尿酸血症
一般・全身障害及び投与部位の状態
発熱
本剤を投与された患者のうちアンセラミマブ(遺伝子組換え)に対する抗体産生が認められた患者の割合は、6.0%(17/284例)であり、この17例のうち9例においては、アンセラミマブ(遺伝子組換え)に対する中和抗体が認められた(本剤による治療開始前に抗体が検出されていた患者を含む)。本剤投与開始前に抗体産生が認められた患者の一部で、投与開始から一定期間本剤の血中濃度が低下する傾向が認められた。
Mayo stage IIIa又はIIIbの全身性ALアミロイドーシス患者(日本人患者を含む)に本剤1000mg/m2を週1回の頻度で計4回、その後は本剤1000mg/m2を2週に1回の頻度で点滴静脈内投与した時の血清中濃度推移及び4週目、26週目、50週目及び102週目での点滴静脈内投与開始前及び終了後の血清中アンセラミマブ濃度は以下のとおりであり、50週目以降に定常状態に達した1),2)。
測定時点
患者集団
4週目
26週目
50週目
102週目
投与前
全体
228 (59.2)
(n=231)
300 (54.1)
(n=184)
379 (51.8)
(n=162)
381 (49.0)
(n=102)
日本人
283 (19.3)
(n=9)
357 (36.4)
(n=6)
606 (12.4)
(n=5)
700 (20.9)
(n=4)
投与終了後
480 (37.9)
(n=238)
570 (31.0)
656 (33.2)
(n=159)
703 (31.3)
(n=99)
542 (25.7)
640 (22.5)
923 (2.70)
1,079 (16.1)
幾何平均値(幾何変動係数[%])
未治療の全身性ALアミロイドーシス患者405例(CAEL101-301試験:Mayo stage 注1)IIIb 125例[日本人5例]、CAEL101-302試験:Mayo stage IIIa注1)280例[日本人12例])を対象に、異常形質細胞を標的とした薬剤との併用で本剤又はプラセボの治療を開始する、二重盲検プラセボ対照試験を実施した。本剤の用法・用量は1000mg/m2を1週間間隔で4週間投与した後、2週間間隔で静脈内投与した。当該2試験でランダム割付けされたすべての患者405例(プラセボ群134例、本剤群271例)を有効性の主要な解析対象集団とした。各試験の割付因子として地域(北米、その他)のみを設定した。
異常形質細胞を標的とした薬剤としてダラツムマブ(遺伝子組換え)注2)、シクロホスファミド水和物、ボルテゾミブ、デキサメタゾン等と併用することとし、各薬剤の選択、用法・用量、投与期間等は医師判断により決定された(17.0%の患者でシクロホスファミド水和物、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用療法(CyBorD療法)と併用され、72.3%の患者でダラツムマブ(遺伝子組換え)注2)とCyBorD療法の併用療法(DCyBorD療法)と併用された)。,,,,
主要評価期(最後の患者のランダム割付け日から18ヵ月経過まで)の主要評価項目である「死因を問わない死亡までの期間と心血管事象に関連する入院頻度の階層的複合エンドポイント」で、下表のとおり、本剤群でプラセボ群と比べて統計学的に有意な差は認められなかった。病型別での部分集団解析の結果は表のとおりであった。日本人患者においてACM発現割合(例数)は、κ型の集団ではプラセボ群100%(1/1例)及び本剤群50%(1/2例)、λ型の集団ではプラセボ群16.7%(1/6例)及び本剤群37.5%(3/8例)であり、CVH発現割合(例数)は、κ型の集団ではプラセボ群100%(1/1例)及び本剤群50%(1/2例)、λ型の集団ではプラセボ群50.0%(3/6例)及び本剤群25.0%(2/8例)であった3)。病型については、ベースラインにおける血清中FLC濃度がκ型優位(κ型FLC濃度がλ型FLC濃度を上回る)の場合はκ型、λ型優位(λ型FLC濃度がκ型FLC濃度を上回る)の場合はλ型と判定した。なお、κ型の部分集団解析を対象に検証を目的とした事前仮説は設定していなかった。
κ型
λ型
プラセボ群
(134例)
本剤群
(271例)
(23例)
(48例)
(109例)
(219例)
死因を問わない死亡までの期間と心血管事象に関連する入院頻度の階層的複合エンドポイントa
Win Ratio
[95%信頼区間]
1.12
[0.83, 1.52]b
2.15
[1.02, 4.52]
0.90
[0.64, 1.27]
死因を問わない死亡までの期間
発現例数
(発現割合%)
52
(38.8)
90
(33.2)
14
(60.9)
15
(31.3)
37
(33.9)
73
(33.3)
50週時の推定生存率
[95%信頼区間]c
0.67
[0.59, 0.75]
0.75
[0.69, 0.79]
0.52
[0.31, 0.70]
[0.60, 0.85]
0.71
[0.61, 0.79]
[0.68, 0.80]
ハザード比
[95%信頼区間]d
0.80
[0.57, 1.12]
0.38
[0.17, 0.83]
1.02
[0.68, 1.52]
心血管事象に関連する入院頻度
発現例数(発現割合%)
46
(34.3)
76
(28.0)
10
(43.5)
35
(32.1)
60
(27.4)
発現件数
79
140
22
26
54
112
心血管事象に関連する入院頻度(回/年)
[95%信頼区間]e
0.89
[0.56, 1.44]
0.59
[0.42, 0.83]
1.45
[0.60, 3.49]
0.40
[0.20, 0.81]
0.76
[0.43, 1.34]
0.66
[0.44, 0.98]
発現率比
[0.38, 1.14]
0.28
[0.09, 0.83]
0.87
[0.46, 1.65]
心移植及び左室補助人工心臓植込みは死亡として扱われた
a: 試験、地域、ベースライン時のダラツムマブ併用の有無を層とし、ACMまでの期間、CVH頻度の順に階層的に対比較するとして、点推定値及び信頼区間は層別Win Ratio、p値はFinkelstein-Schoenfeld法により算出
b: p=0.301、有意水準両側5%
c: Kaplan-Meier法により算出
d: 試験、地域、ベースライン時のダラツムマブ併用の有無を説明変数としたCox比例ハザードモデルにより算出
e: 試験、投与群、地域、ベースライン時のダラツムマブ併用の有無を説明変数、各患者の追跡期間の自然対数変換値をオフセット項とした負の二項回帰モデルにより算出
主要評価期での副作用発現頻度は、本剤群で57.6%(156/271例)、プラセボ群で63.9%(85/133例)であった。本剤群での主な副作用として、下痢[本剤群14.0%(38/271例)、プラセボ群11.3%(15/133例)、以下同順]、悪心[11.1%(30/271例)、11.3%(15/133例)]、便秘[10.0%(27/271例)、10.5%(14/133例)]が認められた。κ型患者での副作用の発現頻度は、本剤群58.3%(28/48例)、プラセボ群で69.6%(16/23例)であった4)。
本剤は、非天然構造をもつ不溶性アミロイド線維及び可溶性の立体構造異常前駆アミロイド線維のκ型軽鎖タンパク質のエピトープに選択的に結合し、アミロイド線維の生成を抑制する。また、Fcγ受容体を介して好中球及びマクロファージを刺激し、抗体依存性の食作用によりアミロイド線維を減少/除去する。
本剤は多発性骨髄腫患者の尿から単離されたヒト免疫グロブリンκ4から生成された不溶性タンパク質に結合親和性を示した5)。
本剤はALアミロイドーシス患者のリンパ節由来アミロイド線維から単離されたヒト免疫グロブリンκ4から生成された可溶性κ型軽鎖タンパク質と結合親和性を示した5)。
アンセラミマブ(遺伝子組換え)(JAN)
Anselamimab (Genetical Recombination)
アンセラミマブは、免疫グロブリンL鎖から形成されたアミロイド線維に対する遺伝子組換えモノクローナル抗体であり、その可変部はマウス抗体に由来し、その他はヒトIgG1に由来する。アンセラミマブは、CHO細胞により産生される。アンセラミマブは、441個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約147,000)である。
1) 社内資料:臨床薬理の概要(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.2)
2) 社内資料:臨床薬理の概要(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.3)
3) 社内資料:臨床的有効性の概要(2026年9月16日承認、CTD2.7.3.2)
4) 社内資料:臨床的安全性の概要(2026年9月16日承認、CTD2.7.4.2)
5) 社内資料:効力を裏付ける試験(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2)
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