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カーバグル分散錠200mg

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2腎機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.8高齢者
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.2非臨床試験に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.4代謝
16.5排泄
16.6特定の背景を有する患者
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
21.承認条件
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

カーバグル分散錠200mg

添付文書番号

3999041X1026_2_07

企業コード

870276

作成又は改訂年月

**2025年6月改訂(第4版)
2024年6月改訂(第3版)

日本標準商品分類番号

873999

薬効分類名

高アンモニア血症治療剤

承認等

カーバグル分散錠200mg

販売名コード

YJコード

3999041X1026

販売名英語表記

CARBAGLU dispersible tablets

販売名ひらがな

かーばぐるぶんさんじょう

承認番号等

承認番号

22800AMX00708

販売開始年月

2016年12月

貯法・有効期間

貯法

2~8℃保存

有効期間

36箇月

一般的名称

カルグルミン酸

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

カーバグル分散錠200mg

有効成分1錠中 カルグルミン酸   200mg
添加剤結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ヒプロメロース、軽質無水ケイ酸、ラウリル硫酸ナトリウム

3.2 製剤の性状

カーバグル分散錠200mg

外形表面
裏面
側面
大きさ長径約18.0mm
短径約6.0mm
厚さ約4.6mm
質量約500mg
識別コードcccc
色・剤形両面に割線、片面に刻印入りの白色の棒状の錠剤

4. 効能又は効果

  • 下記疾患による高アンモニア血症
    • N-アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症
    • イソ吉草酸血症
    • メチルマロン酸血症
    • プロピオン酸血症

5. 効能又は効果に関連する注意

適切な食事指導を行った上で、本剤を投与すること。

6. 用法及び用量

通常、1日に体重kgあたり100mg~250mgより開始し、1日2~4回に分けて、用時、水に分散して経口投与する。その後は患者の状態に応じて適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  • 〈効能共通〉
    1. 7.1 投与開始時及び投与中も定期的に、血中アンモニア濃度等の臨床検査値、臨床症状等を確認し、患者の状態に応じて投与量を決定すること。
    2. 7.2 食事による血中アンモニア濃度の上昇を抑制するため、可能な限り食前に投与することが望ましい。
    3. 7.3 風邪、過激な運動、食事又は便秘等により高アンモニア血症が悪化した場合は適宜増量すること。また、高アンモニア血症の急性増悪が認められた場合には他の治療法も検討すること。
    4. 7.4 *中等度以上の腎機能障害患者では、開始用量を減量すること。中等度(30≦eGFR<60mL/min/1.73m2)の腎機能障害患者では1日に体重kgあたり50mg~125mg、重度(eGFR<30mL/min/1.73m2)の腎機能障害患者では1日に体重kgあたり15mg~40mgを目安に投与を開始することが望ましい。,
  • 〈イソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症による高アンモニア血症〉
    1. 7.5 高アンモニア血症が間欠的に生じることから、投与中は定期的に血中アンモニア濃度等の臨床検査値、臨床症状等を確認し、継続投与の必要性を検討すること。,

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 *中等度以上(eGFR<60mL/min/1.73m2)の腎機能障害患者

    *開始用量を減量すること。腎排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。,

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

2%以上

2%未満

頻度不明

精神障害

高揚状態1)

神経系障害

神経系障害、味覚異常

頭痛

皮膚および皮下組織障害

多汗症

発疹

胃腸障害

下痢、嘔吐

一般・全身障害および投与部位の状態

発熱

心臓障害

徐脈

臨床検査

トランスアミナーゼ増加

頻度は、N-アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症患者又はイソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症及びプロピオン酸血症による高アンモニア血症患者を対象とした外国のレトロスペクティブ研究で報告された副作用を併合した結果を記載した。
1) 外国のレトロスペクティブ研究で報告されていないため、国内第III相試験における頻度を記載した。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 外箱等で光を避けた状態で、ボトルごと交付すること。
  2. 14.1.2 以下の注意点を患者に指導すること。
    1. (1) 服用時
      • 本剤を噛み砕いたり、丸ごと飲み込んだりせず、水に分散させて服用すること。分散に際しては、水以外の液体は使用しないこと。
      • コップや経口用シリンジ等の容器に本剤1錠あたり2.5mL以上の水を加え、静かに振盪して、速やかに分散させること。経口投与が困難な場合は経鼻胃管等による投与を考慮すること。
      • 分散後は速やかに服用すること。
      • 本剤は完全には水に溶けないことから、本剤が容器に残った場合は、再度水に分散させて服用すること。経鼻胃管等の場合は再度水で流して投与すること。
    2. (2) 保存時
      • 開封前は2~8℃で冷蔵保存し、開封時には室温に戻してから使用すること。開封後はボトルの蓋をしっかりと閉め、湿気を避けて30℃以下の室温で保存すること。
      • 未使用の錠剤及び分割錠はボトルの中で保存すること。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

雌雄ラットを用いた2年間反復投与がん原性試験において、ヒトに1日250mg/kgを投与した場合の曝露量(AUC)の約1.7~1.8倍以上の曝露量で、心臓における弁粘液腫様変化及び僧帽弁血栓症の発現頻度の増加及び増悪、血栓に起因する腎梗塞が認められたとの報告がある1)

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1 単回投与

    外国人健康成人男性12例にカルグルミン酸100mg/kgを空腹時に単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、下表のとおりであった2) (外国人データ)。

    外国人健康成人男性にカルグルミン酸100mg/kgを空腹時に単回経口投与したときの薬物動態パラメータ

    Cmax
    (ng/mL)

    AUC0-t
    (ng・h/mL)

    tmax
    (h)

    t1/2
    (h)

    Vd/F
    (L)

    CLr
    (mL/min)

    2708±818

    21126±6580

    3.00
    [2.00, 4.00](*1)

    6.00±1.50(*2)

    2783±1107

    295±73

    n=12、平均値±標準偏差
    *1)中央値[最小値, 最大値]
    *2)n=11

  2. 16.1.2 反復投与

    日本人のイソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症及びプロピオン酸血症による高アンモニア血症患者(男性4例、6~16歳)に本剤を反復経口投与したときの各被験者の血漿中未変化体濃度は、下表のとおりであった3)

    日本人患者における血漿中未変化体濃度

    病型

    1日用量
    (mg/kg)

    採血直前の用量
    (mg/kg)

    評価時期

    血漿中未変化体濃度(ng/mL)(*1)

    イソ吉草酸血症

    118

    58.8

    投与1日目

    924

    投与4日目

    1850

    メチルマロン酸血症

    115

    38.5

    投与1日目

    2680

    投与3日目

    5350

    プロピオン酸血症

    103

    32.6

    投与1日目

    1940

    投与5日目

    2900

    プロピオン酸血症

    110

    36.6

    投与1日目

    1380

    投与5日目

    2880

    *1)投与1日目における血漿中未変化体濃度は本剤初回投与約2時間後、投与3~5日目における血漿中未変化体濃度は本剤投与約2~5時間後の範囲で測定された。

16.4 代謝

外国人健康成人男性3例に14C標識化したカルグルミン酸100mg/kgを空腹時に単回経口投与したとき、主な代謝物は確認されなかった4) (外国人データ)。
カルグルミン酸はCYP1A1/2、2B6、3A4/5及び2Cに対して誘導作用を示さず、CYP1A2、2A6、2B6、2C8、2C9、2C19、2D6、2E1及び3A4/5に対して阻害作用を示さなかった5)in vitroデータ)。

16.5 排泄

**外国人健康成人男性3例に14C標識化したカルグルミン酸100mg/kgを空腹時に単回経口投与したとき、大部分が未変化体として排泄され、投与168時間後までに投与量の約8%が尿中に、最大約60%が糞中に未変化体として排泄された。投与24時間後までの総放射能に対する呼気中累積排泄率は0.53~3.8%であった4) (外国人データ)。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1 腎機能障害患者

    *腎機能正常者(eGFR≧90mL/min/1.73m2)、軽度(60≦eGFR<90mL/min/1.73m2)、中等度(30≦eGFR<60mL/min/1.73m2)及び重度(eGFR<30mL/min/1.73m2)の腎機能障害者にカルグルミン酸80mg/kg又は40mg/kgを空腹時に単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、下表のとおりであった6) (外国人データ)。,

    腎機能正常者及び腎機能障害者にカルグルミン酸80mg/kg又は40mg/kgを空腹時に単回経口投与したときの薬物動態パラメータ

    腎機能

    正常

    軽度

    中等度

    正常

    重度

    投与量

    80mg/kg

    40mg/kg

    被験者数

    8

    8

    8

    8

    8

    t1/2β
    (h)

    28.3±5.0

    35.3±9.5

    45.5±7.0

    28.3±4.7

    59.6±19.5

    Cmax
    (ng/mL)

    2983±552

    4310±1937

    6129±1854

    1890±901

    8377±3815

    AUC0-t
    (ng・h/mL)

    28313±6204

    39545±12109

    79766±19708

    20212±6186

    143075±55910

    被験者数

    7

    6

    8

    8

    7

    CLr
    (L/h)

    16.41±3.85

    16.36±3.70

    9.53±2.49

    19.32±3.76

    3.45±1.12

    平均値±標準偏差

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  • 〈イソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症による高アンモニア血症〉
    1. 17.1.1 国内第III相試験

      日本人のイソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症及びプロピオン酸血症による高アンモニア血症患者(男性4例、6~16歳)に本剤を経口投与したときの各被験者の血中アンモニア濃度は下表のとおりであった。投与期間は原則として5日間とされたが、治験担当医師により継続投与が必要と判断された場合は2週間とされた3)

      日本人患者における血中アンモニア濃度

      病型

      イソ吉草酸血症

      メチルマロン酸血症

      プロピオン酸血症

      プロピオン酸血症

      用法・用量

      118mg/kg/日, 分2

      115mg/kg/日, 分3

      103mg/kg/日, 分3

      110mg/kg/日, 分3

      1回毎の用量(mg)

      1000, 1000

      1000, 1000, 1000

      1600, 1400, 1400

      1200, 1200, 1200

      投与期間(日)

      4

      6

      5

      5

      血中アンモニア濃度(μg/dL)

      投与開始前

      184

      98

      74

      54

      投与1日目(*1)

      40

      70

      99

      22

      投与3~5日目(*2)

      28

      51

      67

      39

      *1)本剤初回投与約2時間後に測定された。
      *2)本剤投与約2~5時間後の範囲で測定された。

      副作用発現頻度は25.0%(1/4例)であり、発現した副作用は高揚状態であった。

    2. 17.1.2 海外レトロスペクティブ研究

      外国人のイソ吉草酸血症、メチルマロン酸血症及びプロピオン酸血症による高アンモニア血症患者57例(男性27例、女性30例)において、67回の高アンモニア血症が発現した。カルグルミン酸投与開始時における年齢(中央値[最小値, 最大値]、以下同様)は0[0, 265]ヵ月、体重は3.3[1.9, 75.3]kgであった。新生児は37例であった。
      高アンモニア血症発現毎の1日用量、血中アンモニア濃度の推移は下表のとおりであった。なお、1回の高アンモニア血症に対する評価期間はカルグルミン酸の投与終了時又は最大投与15日目までとされ、評価期間は4.0[1, 16]日間であった。16日間を超えて継続投与されたのは、67回の高アンモニア血症中3回であった7)

      高アンモニア血症発現毎の1日用量及び血中アンモニア濃度の推移(全体(*1)

      1日用量(mg/kg)

      血中アンモニア濃度
      (μg/dL)

      投与開始前

      387.0[136.8, 2939.4](48回)

      投与1日目

      105.3[17.9, 909.1](67回)

      306.9[17.6, 1098.9](32回)

      投与2日目

      98.8[20.0, 909.1](59回)

      170.1[39.6, 747.9](44回)

      投与3日目

      94.9[16.7, 909.1](44回)

      115.4[43.2, 332.1](32回)

      投与4日目

      86.7[20.0, 909.1](38回)

      80.1[26.1, 236.7](22回)

      最終評価時

      94.9[6.6, 909.1](67回)

      93.6[27.0, 284.4](48回)

      中央値[最小値, 最大値]、括弧内の回数は高アンモニア血症発現数
      *1)メチルマロン酸血症と誤診断された1例を含む

      病型別の高アンモニア血症発現毎の1日用量及び血中アンモニア濃度の推移

      イソ吉草酸血症(5例)

      メチルマロン酸血症(24例)

      プロピオン酸血症(27例)

      年齢(月齢)

      0[0, 45]

      0[0, 118]

      7[0, 265]

      体重(kg)

      2.6[2.0, 16.0]

      2.9[1.9, 26.5]

      7.6[1.9, 75.3]

      評価期間(日)

      5[2, 5]

      5[1, 15]

      4[1, 16]

      1日用量(mg/kg)

      投与1日目

      150.0[50.0, 200.0]
      (5回)

      117.6[17.9, 259.3]
      (28回)

      100.0[30.0, 909.1]
      (33回)

      最終評価時

      150.0[25.0, 355.8]
      (5回)

      74.1[16.6, 204.1]
      (28回)

      100.0[6.6, 909.1]
      (33回)

      血中アンモニア濃度(μg/dL)

      投与開始前

      783.0[295.2, 2939.4]
      (4回)

      446.0[137.0, 1562.4]
      (25回)

      383.4[136.8, 2160.0]
      (19回)

      最終評価時

      81.0[48.6, 167.4]
      (4回)

      104.4[77.4, 171.0]
      (25回)

      75.6[57.6, 114.7]
      (19回)

      中央値[最小値, 最大値]、括弧内の回数は高アンモニア血症発現数

      血中アンモニア濃度が60μmol/L(108μg/dL)以下に到達するまでの期間は、69%の患者で2日以内、81%の患者で3日以内であった。
      副作用発現頻度は1.8%(1/57例)であり、発現した副作用は神経系障害であった。

  • 〈N-アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症による高アンモニア血症〉
    1. 17.1.3 海外レトロスペクティブ研究

      外国人のN-アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症患者23例(男児14例、女児9例)について、カルグルミン酸投与開始時において新生児は9例、2~11ヵ月齢は9例、1~13歳は5例、体重(中央値[最小値, 最大値]、以下同様)は5.3[2.6, 43.0]kgであった。1日用量、血中アンモニア濃度の推移は下表のとおりであり、最終評価時におけるカルグルミン酸の投与期間は95.1[7.4, 248.5]ヵ月であった8)

      1日用量及び血中アンモニア濃度の推移

      1日用量(mg/kg)

      血中アンモニア濃度
      (μg/dL)

      投与開始前

      255.6[52.2, 2570.4](20例)

      投与1日目

      142.0[100, 396](19例)

      投与2日目

      140.0[59, 325](7例)

      110.7[45.0, 2142.0](14例)

      投与3日目

      118.0[36, 194](4例)

      97.2[19.8, 459.0](11例)

      投与4日目

      106.0[98, 231](3例)

      53.1[21.6, 223.2](6例)

      最終評価時

      16.0[5, 47](15例)

      45.0[12.6, 754.2](21例)

      中央値[最小値, 最大値]

      副作用発現頻度は17.4%(4/23例)であり、主な副作用は味覚異常、多汗症であった。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

N-アセチルグルタミン酸合成酵素(NAGS)欠損症は、尿素サイクル異常症の一つであり、NAGS遺伝子変異による常染色体劣性遺伝疾患である。尿素サイクルの最初のステップを担うカルバミルリン酸合成酵素I(CPSI)の活性化に必要なN-アセチルグルタミン酸(NAG)を合成出来ないことにより、高アンモニア血症を呈する。
メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症及びイソ吉草酸血症は、有機酸代謝異常症に分類されており、アミノ酸代謝経路の酵素欠損による常染色体劣性遺伝疾患である。蓄積した中間代謝物によりNAGSが阻害されることにより、タンパク異化ストレスを契機に間欠的に高アンモニア血症を呈する。
カルグルミン酸はNAGの構造類似体であり、NAGに代わってCPSIを活性化し、尿素サイクルを賦活化させることにより血中アンモニア濃度を低下させる。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

カルグルミン酸(Carglumic Acid)[JAN]

化学名

(2S)-2-(Carbamoylamino)pentanedioic acid

分子式

C6H10N2O5

分子量

190.15

性状

白色の粉末又は無色の結晶である。本品は水にやや溶けにくく、有機溶媒にほとんど溶けない。

化学構造式

融点

159~163℃

21. 承認条件

  1. 21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
  2. 21.2 国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、再審査期間中の全投与症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

22. 包装

5錠、60錠[バラ、乾燥剤入りポリプロピレン製キャップ並びにポリエチレン製ボトル]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

**レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパン株式会社
コンタクトセンター

〒107-0052 東京都港区赤坂4-8-18

**TEL 0120-108-100

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパン株式会社

東京都港区赤坂4-8-18

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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