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日本薬局方
クロラムフェニコール・コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム点眼液
処方箋医薬品注)
本剤又は本剤配合成分に対し過敏症の既往歴のある患者
クロラムフェニコール/コリスチンに感性の緑膿菌を主とするグラム陰性桿菌
眼瞼炎、結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
1日4~5回、1回2~3滴点眼する。
長期投与後、骨髄形成不全があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
接触性皮膚炎
菌交代症
長期連用による菌交代症
長期連用注)
全身的使用の場合と同様な症状
急性結膜炎の患者28例を対象に、本剤1日3~4回注1)、3~11日間点眼した結果、有効率(有効以上)は100%(28/28例)であった。眼の刺激症状やその他の副作用は認められなかった1)。
急性結膜炎、角膜炎の患者14例を対象に、本剤1日3~5回、1回1~2滴注1)点眼し、4~8日後に効果を判定した結果、有効率(有効以上)は急性結膜炎で75.0%(9/12眼)、角膜炎で50.0%(1/2例)であった。副作用は認められなかった2)。
急性結膜炎の患者30例を対象に、本剤を原則として1日4回、1回2滴注1)、4~24日間点眼した結果、有効率(有効以上)は100%(30/30例)であった。副作用は認められなかった3)。
タンパク合成阻害であり、細菌のリポソーム50Sサブユニットに作用し、ペプチド結合形成やt-RNAからのペプチド鎖の遊離を阻害することでタンパク合成を抑制し、抗菌効果を発揮するとされている。静菌的に作用する4)。
細菌細胞膜障害であり、殺菌的に作用する5)。
緑膿菌を用いた希釈法において本剤の抗菌力を検討した結果、24時間培養後の菌の増殖に伴う混濁は認められなかった1)(in vitro)。
クロラムフェニコール(Chloramphenicol)(JAN)
2,2-Dichloro-N-[(1R,2R)-1,3-dihydroxy-1-(4-nitrophenyl)propan-2-yl]acetamide
C11H12Cl2N2O5
323.13
白色~黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすく、水に溶けにくい。
コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム(Colistin Sodium Methanesulfonate)(JAN)
コリスチンAメタンスルホン酸ナトリウム C58H105N16Na5O28S5コリスチンBメタンスルホン酸ナトリウム C57H103N16Na5O28S5
コリスチンAメタンスルホン酸ナトリウム 1749.82コリスチンBメタンスルホン酸ナトリウム 1735.79
白色~淡黄白色の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
外箱開封後は遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器: 5mL×10本
1) 葉田野 博 他:眼科臨床医報. 1975;69:1226-1230
2) 窪田叔子 他:眼科臨床医報. 1976;70:72-74
3) 近藤あい:新薬と臨牀. 1976;25:1579-1582
4) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店,2021;C1808-C1812
5) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店,2021;C1999-C2002
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