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診断及び治療を目的とする散瞳と調節麻痺
通常、1回1~2滴を点眼するか、又は1回1滴を3~5分おきに2回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
通常、1回1滴を3~5分おきに2~3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
血圧上昇作用により症状が増悪するおそれがある。
β1作用により症状が増悪するおそれがある。
糖新生促進作用により症状が増悪するおそれがある。
心悸亢進、頻脈等の交感神経刺激症状が増悪するおそれがある。
MAO阻害剤:
MAO阻害薬で治療中又は治療後3週間以内の患者では急激な血圧上昇を起こすおそれがあるので、慎重に投与すること。
本剤の代謝酵素を阻害することにより、カテコールアミン感受性が亢進すると考えられている。
三環系及び四環系抗うつ剤:
本剤の作用が増強され、急激な血圧上昇を起こすおそれがあるので、慎重に投与すること。
交感神経終末でのノルアドレナリン再取り込みを阻害し、受容体のアドレナリン濃度を上昇させる。
紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状があらわれることがある。
頻度不明
眼
結膜炎(結膜充血・浮腫、眼脂等)、角膜上皮障害、眼圧上昇、眼瞼炎、眼のそう痒感
皮膚
そう痒、発疹、蕁麻疹
消化器
口渇、悪心・嘔吐
その他
顔面潮紅、頻脈、血圧上昇、頭痛
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
一般に高齢者では瞳孔径が小さい傾向にあり、トロピカミド単独の点眼では十分な散瞳が得られないことがあるが、フェニレフリン塩酸塩を配合した0.5%トロピカミド・0.5%フェニレフリン塩酸塩点眼液では年齢に関係なく散瞳が得られ、特に40歳以上では散瞳効果の増強が著明であった1),2)。
屈折異常のほかは眼疾患を認めない成人8名の各1眼に0.5%トロピカミド・0.5%フェニレフリン塩酸塩点眼液を1回1滴、3分毎に3回点眼すると、点眼終了後20~30分で調節麻痺効果は最高に達し、点眼終了5~6時間後に、調節機能は正常に復した3)。
トロピカミドはムスカリン受容体遮断薬である4)。コリン作動性刺激に対する虹彩括約筋の反応を遮断することで散瞳効果を示す。また毛様体筋の反応を遮断することで調節麻痺を発現させる5)。フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン受容体のうちα1受容体をほぼ選択的に刺激する6)。瞳孔散大筋の収縮作用により散瞳効果を示す7)。トロピカミドにフェニレフリン塩酸塩を加えると、散瞳効果は増強される2)。
白色ウサギに本剤50μLを点眼すると、瞳孔径は点眼1時間後に最大となり、24時間後には点眼前の状態に回復した8)。
視力障害及び内斜視の小児の屈折検査のため、0.5%トロピカミド・0.5%フェニレフリン塩酸塩点眼液を1~2回点眼し、その調節麻痺効果を0.5%又は1%アトロピンの1日3回、3日間点眼の効果と比較すると、0.5%トロピカミド・0.5%フェニレフリン塩酸塩点眼液の調節麻痺作用はアトロピンより弱かった9)。
白色ウサギに本剤及びミドリンP点眼液をクロスオーバー法により50μL点眼して、散瞳量を測定した。各時点の散瞳量から求めた最大散瞳量及び散瞳量-時間曲線下面積(AUC0-24hr)を同等性の指標に分散分析法にて統計解析を行った結果、有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された8)。
最大散瞳量(mm)
AUC0-24hr(hr・mm)
オフミック点眼液
4.0±0.50
40.9±6.01
ミドリンP点眼液
4.1±0.73
42.1±5.69
(平均値±標準偏差、n=10)
最大散瞳量並びにAUC等のパラメータは、被験個体の選択、測定回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
トロピカミド(Toropicamide)(JAN)
(2RS)-N-Ethyl-3-hydroxy-2-phenyl-N-(pyridin-4-ylmethyl)propanamide
C17H20N2O2
284.35
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。エタノール(95)又はクロロホルムに溶けやすく、水又はジエチルエーテルに溶けにくく、石油エーテルにほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。本品1.0gを水500mLに溶かした液のpHは6.5~8.0である。
フェニレフリン塩酸塩(Phenylephrine Hydrochloride)(JAN)
(1R)-1-(3-Hydroxyphenyl)-2-methylaminoethanol monohydrochloride
C9H13NO2 ・HCl
203.67
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは4.5~5.5である。
プラスチック点眼容器:5mL×10本
1) 三井幸彦 他:日本眼科学会雑誌. 1962;66:174-179
2) 石川 哲 他:日本眼科学会雑誌. 1977;81:1515-1520
3) 所 敬 他:眼科臨床医報. 1966;60:483-487
4) 第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店, 2021:C3765-C3768
5) 藤原元始 他:グッドマン・ギルマン薬理書 第8版. 廣川書店, 1992:179-187
6) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店, 2021:C4596-C4600
7) Meyer SM, et al.:Ophthalmology. 1980;87:1177-1180
8) 社内資料:生物学的同等性試験
9) 久保田伸枝 他:眼科臨床医報. 1970;64:18-21
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