当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
※印の付されている投与法は、下記の場合にのみ用いること。・静脈内注射及び点滴静脈内注射:経口投与不能時、緊急時及び筋肉内注射不適時・筋肉内注射:経口投与不能時
効能又は効果
静脈内注射
点滴静脈内注射
筋肉内注射
その他の用法
○内科・小児科領域
〈内分泌疾患〉
○
○※
〈リウマチ疾患〉
関節腔内注射
〈膠原病〉
〈腎疾患〉
〈心疾患〉
〈アレルギー性疾患〉
ネブライザー
〈重症感染症〉
〈血液疾患〉
脊髄腔内注入
〈消化器疾患〉
注腸
〈重症消耗性疾患〉
〈肝疾患〉
〈肺疾患〉
〈結核性疾患〉
胸腔内注入
〈神経疾患〉
〈悪性腫瘍〉
〈その他の内科的疾患〉
○外科領域
○整形外科領域
軟組織内注射腱鞘内注射滑液嚢内注入
軟組織内注射腱鞘内注射
腱鞘内注射
滑液嚢内注入
硬膜外注射
○産婦人科領域
卵管腔内注入
○泌尿器科領域
○皮膚科領域☆印の付されている効能又は効果に対しては、外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。
○眼科領域
結膜下注射球後注射点眼
結膜下注射球後注射
結膜下注射点眼
○耳鼻咽喉科領域
中耳腔内注入
中耳腔内注入耳管内注入
ネブライザー鼻腔内注入鼻甲介内注射
ネブライザー鼻腔内注入副鼻腔内注入鼻茸内注射
ネブライザー鼻腔内注入副鼻腔内注入喉頭・気管注入
ネブライザー喉頭・気管注入
ネブライザー食道注入
軟組織内注射ネブライザー鼻腔内注入副鼻腔内注入鼻甲介内注射喉頭・気管注入中耳腔内注入食道注入
軟組織内注射
ネブライザー鼻腔内注入
唾液腺管内注入
ベタメタゾンとして、通常成人1回2~8mgを3~6時間毎に静脈内注射する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回2~10mgを1日1~2回点滴静脈内注射する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回2~8mgを3~6時間毎に筋肉内注射する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを関節腔内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを軟組織内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを腱鞘内注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを滑液嚢内注入する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
ベタメタゾンとして、通常成人1回2~10mgを硬膜外注射する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを週1~3回脊髄腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを週1~3回胸腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.4~1mgを卵管腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.4~6mgを直腸内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.4~2mgを結膜下注射する。その際の液量は0.2~0.5mLとする。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.8~4mgを球後注射する。その際の液量は0.5~1.0mLとする。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.25~1mg/mL溶液1~2滴を1日3~8回点眼する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回ネブライザーで投与する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回鼻腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回副鼻腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを鼻甲介内注射する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~5mgを鼻茸内注射する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回喉頭あるいは気管注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回中耳腔内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.1~2mgを1日1~3回耳管内注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回1~2mgを食道注入する。
ベタメタゾンとして、通常成人1回0.5~1mgを唾液腺管内注入する。
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。
肉芽組織増殖抑制作用により、潰瘍治癒(組織修復)が障害されることがある。
大脳辺縁系の神経伝達物質に影響を与え、症状が増悪することがある。
症状が増悪することがある。,
眼圧の亢進により、緑内障が増悪することがある。,
電解質代謝作用により、高血圧症が増悪することがある。
電解質代謝作用により、電解質異常が増悪することがある。
血液凝固促進作用により、症状が増悪することがある。
創傷治癒(組織修復)が障害されることがある。
心破裂を起こしたとの報告がある。
免疫機能抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
糖新生作用等により血糖が上昇し、糖尿病が増悪するおそれがある。
蛋白異化作用等により、骨粗鬆症が増悪するおそれがある。
血中半減期が延長するとの報告があり、副作用があらわれるおそれがある。
脂肪分解・再分布作用により、肝臓への脂肪沈着が増大し、脂肪肝が増悪するおそれがある。
大量投与により脂肪塞栓症が起こるとの報告があり、症状が増悪するおそれがある。
使用当初、一時症状が増悪するおそれがある。
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
褐色細胞腫クリーゼがあらわれることがある。
薬物の排泄が遅延するため、体内蓄積による副作用があらわれるおそれがある。
代謝酵素活性の低下等により、副作用があらわれやすい。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に副腎不全を起こすことがある。また、血圧上昇、心筋壁の肥厚を起こすとの報告がある。動物試験(マウス、ラット)で催奇形作用が報告されている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することがある。
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
デスモプレシン酢酸塩水和物
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。
機序は不明である。
バルビツール酸誘導体
フェニトインリファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはCYPを誘導し、本剤の代謝が促進される。
サリチル酸誘導体
併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。
抗凝血剤
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は血液凝固促進作用がある。
糖尿病用薬
インスリン製剤等
糖尿病用薬、インスリン製剤等の効果を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する。
利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)
低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。
シクロスポリン
他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与で、シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
副腎皮質ホルモン剤はシクロスポリンの代謝を抑制する。
エリスロマイシン
本剤の作用が増強されるとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤の代謝が抑制される。
非脱分極性筋弛緩剤
筋弛緩作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
リトドリン塩酸塩
併用により肺水腫があらわれることがある。
体内の水分貯留傾向が促進される。
キノロン系抗菌剤
腱障害のリスクを増加させるとの報告がある。これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとすること。
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれることがある。
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。,,,,
連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがある。,
薬物、食物、添加物等に過敏な喘息患者には特に注意が必要である。
頻度不明
投与部位
関節の不安定化(関節腔内注射時)注2)、疼痛・腫脹・圧痛の増悪(関節腔内注射時)、局所組織の萎縮による陥没(筋肉内注射時)
内分泌系
月経異常、クッシング症候群様症状
消化器
下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進
精神神経系
多幸症、不眠、頭痛、めまい
筋・骨格
筋肉痛、関節痛
脂質・蛋白質代謝
満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝
体液・電解質
浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス
眼
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
血液
白血球増多
皮膚
発疹、ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎
その他
発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、創傷治癒障害、皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化、しゃっくり
血管痛、静脈炎を起こすことがあるので、これを予防するため、注射部位、注射方法等について十分注意し、その注射速度はできるだけ遅くすること。
下記の点に注意すること。
健康成人8例にベタメタゾン8mgに相当するベタメタゾンリン酸エステルナトリウム注10.6mgを単回静脈内注射したとき、ベタメタゾンのT1/2は335±51min、AUC0→∞は46.3±8.6μg・min/mLであった2)(測定法:HPLC)(平均値±標準偏差)(外国人データ)。
ベタメタゾンの一部はC-6位が代謝され6β-水酸化体になる。その主な代謝酵素はCYP3A4である4),5)。
健康成人8例にベタメタゾン8mgに相当するベタメタゾンリン酸エステルナトリウム注10.6mgを単回静脈内投与したとき、投与開始から24時間までの尿中にベタメタゾンとして投与量の4.8±1.4%が排泄された2)(測定法:HPLC)(平均値±標準偏差)(外国人データ)。
ステロイドは細胞質に存在する熱ショック蛋白質、抑制蛋白質と複合体を形成したステロイド受容体に結合後核内に移行し、ステロイド反応性の遺伝子を活性化させ、その薬理作用を発揮すると考えられている。また、血管内皮細胞やリンパ球等の細胞膜の障害を抑制するような膜の安定性に関与する作用や、フォスフォリパーゼA2と呼ばれる細胞膜リン脂質からロイコトリエンやプロスタグランジンなど種々の炎症惹起物質を誘導する重要な酵素の機能を抑える作用も知られている。炎症制御機序としては、単量体のステロイドとその受容体が複合体を形成することで、NFκBやAP-1と呼ばれるサイトカイン産生の誘導や細胞接着分子の発現等を調節している細胞内転写因子の機能を抑制し、2量体の受容体と結合した場合は、リポコルチン等の誘導を介すると考えられている6)。一方、免疫抑制機序は多彩である。リンパ組織からTリンパ球の遊出を抑制すると共に、その増殖や活性化に係るIL-2の産生を抑制し、更にアポトーシスを促進すること等により血中Tリンパ球数を低下させ細胞性免疫を障害する。また、好中球の遊走能及び貪食能を障害すると共に、マクロファージの貪食・殺菌能障害、TNF-α、IL-1などの炎症性サイトカイン産生抑制及びリンパ球への抗原提示能障害により液性及び細胞性免疫に影響する。更に、血中Bリンパ球数を低下させ、長期間使用時には免疫グロブリン産生量を低下させる。これら以外にも、好酸球や好塩基球、肥満細胞等にも影響する7)。
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムは合成糖質副腎皮質ホルモンで、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用のほか、広範囲にわたる代謝作用を有する。
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(Betamethasone Sodium Phosphate)(JAN)
9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-(disodium phosphate)
C22H28FNa2O8P
516.40
白色~微黄白色の結晶性の粉末又は塊で、においはない。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。融点:約213℃(分解)。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
10アンプル[0.5mL×10]、50アンプル[0.5mL×50]
10アンプル[1mL×10]、50アンプル[1mL×50]
10アンプル[5mL×10]
1) 長谷川靖彦 他:応用薬理. 1974;8:705-720
2) Petersen MC, et al.:Eur J Clin Pharmacol. 1983;25:643-650
3) 楠 忠樹 他:脳神経外科. 1981;9:247-250
4) 千葉 寛:治療. 1994;76:2214-2220
5) 宮崎達男:ステロイドホルモン. 清水直容編. 中外医学社, 1988;p48-54
6) 片山一朗:アレルギー. 2006;55:1279-1283
7) 藤井 毅:一冊できわめるステロイド診療ガイド. 田中廣壽ら編. 文光堂, 2015;p160-164
わかもと製薬株式会社 メディカルインフォメーション
〒103-8330 東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号
TEL:03-3279-0379 FAX:03-3279-1272
わかもと製薬株式会社
東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.