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日本薬局方
酸素
医師の指示による。
投与に当たっては,動脈血中酸素と炭酸ガスの分圧を監視しつつ,初めは25%濃度から開始して炭酸ガスの体内蓄積を防ぎながら徐々に上昇させるものとし,人工呼吸法の適用も考慮する。また間欠的投与は避けた方がよい。高濃度酸素の吸入によって呼吸量低下又は停止,あるいはCO2ナルコーシスの状態に陥る危険性がある1)-イ,ロ,ハ,2) 。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性の高気圧酸素療法は,治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ実施すること。マウスの高分圧酸素への曝露実験で催奇形性と染色体異常の誘発が報告されている3) 。
酸素濃度を必要最小限に止めること。保育器中の酸素濃度は動脈血酸素分圧を測定して8.0〜10.7kPa(60〜80Torr)の範囲を保つこと。未熟児網膜症を起こすことがある4),5) 。
酸素の投与期間を必要最小限に止めること。酸素の投与期間が長いほど肝芽腫発生率が高くなるとの疫学的調査報告がある6),7),8),9) 。
酸素は生体細胞の生活にとって絶対不可欠なもので,動脈血は19~20vol%の酸素及び48~50vol%の二酸化炭素を,また静脈血は12~14vol%の酸素及び56~58vol%の二酸化炭素を含有し,14.5~15vol%の酸素及び5.5vol%の二酸化炭素を含有する肺胞内空気と接して静脈血はガスの交換を行う。
酸素(Oxygen)
O2
32.00
本品は無色のガスで,においはない。本品1mLは温度20℃気圧101.3kPaで水32mL又はエタノール7mLに溶ける。本品1,000mLは温度0℃,気圧101.3kPaで約1.429gである。本品は支燃性である。
-218℃
-183℃
約1.1(空気=1)
耐圧密封容器(高圧ガス容器)
1) 山村秀夫:新版人工呼吸の基礎と臨床. 1986;イ-30-32,ロ-499-500,ハ-288-290,ニ-371-375
2) Engene Debs Robin:Extrapulmonary Manifestation Respiratory Disease. 1978;254
3) 湯佐祚子:麻酔, 1979;28:288-292
4) 島田信宏:産婦人科の世界. 1977;29:27-31
5) M.N.G.DUKES:Meyler’s Side Effects of Drugs. 1975;8:245-247
6) Maruyama K., et al :Pediatrics International. 1999;41:82-89
7) Maruyama K., et al :Pediatrics International. 2000;42:492-498
8) 長屋 健 他:日本新生児学会雑誌. 2002;38:446
9) 宮脇正和 他:日本未熟児新生児学会雑誌. 2002;14:93-96
10) 土田真奈美 他:麻酔. 1997;46:959-961
11) 第4回日本レーザー医学会総会抄録集. 1983;92
12) 第十七改正日本薬局方:804-805
13) 高圧ガス保安法
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