当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
[セントラルルーメンが閉塞している可能性がある]
[バルーン穿孔又はカテーテル損傷の可能性がある]
[ガス塞栓によって臓器が損傷するおそれがある]
[バルーンの拡張によって左心室に血液が逆流して、心臓の負荷が増える]
[バルーンの挿入や膨張・収縮により瘤が破裂するおそれがある]
本品は先端にバルーンを有するダブルルーメン構造のバルーンカテーテル及びバルーンカテーテルを挿入する際に必要な器具類から構成されている。又、バルーンカテーテル先端には、カテ先血圧センサーが内蔵されている。
**・延長チューブ(短)
・サイドチューブ
**(バルーンカテーテル本体構成)
**本バルーンカテーテルには下図に示す位置にマーキングされている。
(セット内容)
■バルーンカテーテルセット構成
-8Fr-
-7Fr-
■カテ先センサー仕様
感度(FSO)
5μV/V/mmHg
ゼロバランス
-3~3mV
コード長
1.8~2.5m
****通常バルーンタイプ
種 類
P2 40mL 8Fr
P2 35mL 8Fr
P2 30mL 8Fr
カテーテルサイズ
8Fr
カテーテル構造
ダブルルーメン
挿入有効長
690mm
バルーン耐圧
40kPa
バルーンサイズ
容量
40mL
35mL
30mL
全長
245mm
225mm
195mm
外径
15mm
P2 36mL 7Fr
P2 28mL 7Fr
7Fr
通常
コルーメン
36mL
28mL
250mm
200mm
14.5mm
210mm
170mm
16mm
■挿入キット仕様
シースサイズ
ダイレーターサイズ
カテーテル用ガイドワイヤー
J型 0.021インチ×150㎝PTFEコーティング 緑色
シース用ガイドワイヤー
J型 0.035インチ×45㎝コーティングなし 銀色
セルジンガー針
17G
心電図又は動脈圧と同期をとりながら、大動脈内に適切に留置されたバルーンの拡張・収縮を行う。 心臓の拡張期においてバルーンが膨張することにより、冠状動脈への血流が増加し心筋への酸素供給量が増加する。 収縮期においてはバルーンが収縮することにより、アフターロードが軽減され心筋の仕事量が軽減されるため、心筋の酸素需要が低下する。以上の複合効果により、心機能の回復を行う。
重症心不全患者に適用され、拡張期血圧を上昇させるとともに、収縮期血圧を低下させることによって、虚血に陥った心筋に酸素の供給をはかり、また心臓自身の酸素の消費量を減らし、心不全の回復をはかる。またバルーン先端部に圧力センサーが内蔵されており、心臓にごく近い大動脈弓部の血圧が測定できるため、得られる血圧波形をタイミング調節用信号として用いれば、心臓の動きにリアルタイムに追従したバルーンパンピングが可能となる。
使用前に本品のサイズと患者の適合性を確認すること。標準的な手順に従って、抗凝固療法を実施することを推奨する。
販売名
承認番号
コラートBP21
21200BZZ00609000
コラートBP3
22700BZX00095000
関連注意●シースとダイレーターを挿入する際は、シースがねじれないように十分注意すること。●血管挿入の際には、ダイレーターハブを反時計方向に回さないこと。[シースハブとのロックが緩み、シースからダイレーターが抜けるおそれがある] ●シース・ダイレーターの挿入に異常な抵抗が感じられる場合は、X線透視等でその原因を確認すること。
関連注意●カテーテルを折ったり、傷つけたりするおそれがあるため、トレーから取り出す際はY字コネクター側から最初に取り出し、最後にバルーンホルダー部を取り出すこと。*●バルーンカテーテルの挿入直前まで、バルーンカテーテルからバルーンホルダーを抜き取らないこと。●バルーンカテーテルをねじったり、無理な力をかけないよう注意すること。●バルーンに力をかけて、バルーンカテーテルを動かさないこと。 [セントラルルーメンが破損するおそれがある] ●スタイレットワイヤーは抜去後廃棄し、再挿入しないこと。[セントラルルーメンが破損するおそれがある]
*関連注意挿入時、先端から2番目のマーカー(バルーン先端から450mmの位置)が、シースハブの位置まできたときにバルーン全体がシースから抜け出たことを意味する。
-7Fr-センサープラグに付いているコネクターキャップを外し、付属のセンサー延長ケーブルに接続する。 接続の際に、オス型コネクターの矢印部分とメス型コネクターの矢印部分を合わせ、ロックが掛かるまで嵌め込む。
センサー延長ケーブルに付いているセンサープラグキャップを外し、センサープラグを装置に接続する。
*関連注意●駆動ホースを接続した状態で、空気を送り込まないこと。●バルーンの固着位置によっては、上記空気量以下でも過大な圧力(40kPa(300mmHg)以上)が加わることがあるため、無理な操作はしないこと。[バルーンが損傷するおそれがある]●操作を施してもバルーンが拡張しない場合は、バルーンカテーテルを交換すること。
関連注意バルーンカテーテルを体表に固定すること。[血圧によってバルーンが押し戻されてバルーンカテーテルが抜け出てしまうおそれがある]
大動脈が彎曲している位置にバルーンカテーテル先端を留置した場合、バルーンカテーテルに外力が作用したとき血管壁損傷につながるおそれがあるため、このような位置に留置しないこと。なお、大動脈の彎曲は正面からのX線透視だけでは判らないことがあるので、横からも確認すること。
バルーンカテーテル先端の留置位置が変化した場合、血管壁の損傷につながるおそれがある。使用中には先端の留置位置を定期的に確認すること。先端位置が移動していた場合は、適正位置に修正すること。特に血圧波形や駆動圧力波形に異常がみられた場合には、先端が血管壁に捕捉されている可能性があるので、X線透視下で先端の留置位置を確認し、異常がみられる場合は留置位置を修正すること。
他の検査用、治療用カテーテル等を併用する場合、カテーテル等が相互に干渉して血管壁を損傷するおそれがある。併用時にはIABPの駆動はできるだけ停止すること。やむをえない場合も、他の検査用、治療用カテーテル等の挿入時には駆動を停止し、留置終了後に駆動を再開すること。
患者の上体や下肢の屈曲等があった場合、バルーンカテーテルが押されてバルーンカテーテル先端に大きな力が働き、血管壁を損傷するおそれがある。患者の体動やベッドへの移乗に際しては、身体の屈曲を避けるよう注意すること。
IABP施行中又は施行後、患者が血圧低下などの不穏状態に陥った場合、バルーンカテーテル先端部付近の血管壁損傷による出血の可能性も考慮し、必要に応じてX線透視下などで確認すること。
[シース先端でバルーンを破損するおそれがある]
[バルーンカテーテルが破損する可能性がある]
考えられる発生原因●バルーンカテーテルの無理な挿入。●擦過傷を引き起こすような石灰化部位への接触。●鋭利な器具との接触。●バルーンの異常な折れ曲りによる疲労性劣化。発生までの期間バルーンが血管のプラークや異常な起伏に接触している場合、穿孔に至るまでの時間は予測できない。そうした血管内の状況によって、ポンピング開始から数時間以内に発生することもあるが、1週間以上経過した後に発生することもある。具体的防止策バルーンの穿孔を事前に防ぐことは困難であるが、患者に適したバルーンサイズを選択し、バルーンカテーテルを適切な位置に留置させることによって、発生する確率を低くすることができる。又、万一バルーンの穿孔が発生しても、早期に発生を見つけることにより、ガス塞栓やバルーンカテーテル抜去困難などの重篤な健康被害を防ぐことができる。以下の所見が認められる場合、バルーンの穿孔が疑われる。
●駆動装置のリークアラームの作動。
*●駆動ホース又はYコネホース内に砂状の血塊又は水滴状の血液が観察される。
●拡張期にみられるオーギュメンテーション波形の突然の変化。
処置方法
バルーンの穿孔が疑われる場合は、直ちに以下の手順を実行すること。
●ポンピングを停止する。
●バルーンカテーテルを抜去する。(5ページ「抜去手順」参照)
●リークが疑われる場合は、患者にトレンデンバーグ体位をとらせる。
●患者の状態に応じてバルーンカテーテルの交換を検討する。
考えられる発生原因●挿入前のバルーンカテーテルの乱暴な扱い。(トレー取り出し時等)●バルーンカテーテルの無理な挿入。発生までの期間セントラルチューブ及びカテーテルの折れはほとんどの場合、挿入前又は挿入中に発生する。一旦折れが発生したバルーンカテーテルを続けて使用すると、ポンピングによる繰返し疲労により破断のおそれがある。具体的防止策トレーから取り出す際は、カテーテルとY字コネクターの両方をつかんで持ち上げるようにすること。又、Y字コネクターより出ているセンサーケーブルを引掛けないように注意すること。又、挿入中は常にバルーンカテーテルの挿入部に近いところをつかんで挿入すること。そして挿入中に抵抗を感じたら無理に挿入を続行せず、X線透視下等でその原因を確認すること。さらに、挿入中に折れが発見されたら、そのバルーンカテーテルは使用しないこと。使用中に以下の所見が認められる場合、セントラルチューブ及びカテーテルの破損が疑われる。●駆動装置のリークアラームの作動。*●駆動ホース又はYコネホース内に砂状の血塊又は水滴状の血液が観察される。●拡張期にみられるオーギュメンテーション波形の突然の変化。●カテ先血圧センサー波形や血圧トランスデューサー波形の突然の変化、消失。処置方法セントラルチューブの破損が確認された場合は、直ちに以下の手順を実行すること。●ポンピングを停止する。●バルーンカテーテルを抜去する。(5ページ「抜去手順」参照)●リークが疑われる場合は、患者にトレンデンバーグ体位をとらせる。●患者の状態に応じて、バルーンカテーテルの交換を検討する。
バルーンカテーテル挿入中あるいは使用中に血管を損傷することがある。場合によっては血管の裂傷、穿孔に至る場合も考えられる。考えられる発生原因
●バルーンカテーテルが深く入りすぎており、先端が血管壁に押しつけられるように留置された場合。●大動脈が彎曲している位置に先端が留置された場合。●バルーンカテーテルを必要以上に強く押した場合。●他の検査用、治療用カテーテル等を併用して、カテーテル等が相互に干渉した場合。●ガイドワイヤーを勢いよく引き抜いた場合。●患者の体動やベッドへの移乗時に、患者の上体と下肢が屈曲した場合。●バルーンサイズが患者に対して過大な場合。発生までの期間上記原因によって、バルーンカテーテル挿入中に発生することもあり、バルーンカテーテル使用中に発生することもある。具体的防止策挿入時にはバルーンカテーテルの留置位置をX線透視下で確認し、ガイドワイヤーを慎重に扱うこと。又、挿入に際し抵抗が感じられた場合には、カテーテルがたわんでいる可能性があり、たわみが残っていると使用中に先端位置が移動し血管損傷につながるおそれもあるため、引き戻してたわみを解除すること。さらに挿入後も定期的に留置位置を確認するとともに患者の体動を監視すること。又、他のカテーテルを併用する際はバルーンカテーテルのポンピングをできるだけ停止すること。やむを得ない場合でも他のカテーテルの挿入時にはポンピングを停止し、留置終了後にポンピングを再開すること。下記の兆候を認めた場合、早期に適切な処置を行うことにより、重篤な健康被害に至る可能性を小さくすることができる。●背中あるいは腹部の痛み。●血行動態の不安定。●カテ先血圧センサー波形や血圧トランスデューサー波形の突然の変化。処置方法血管の裂傷が疑われる場合、速やかに適切な処置を行うこと。
考えられる発生原因ガイドワイヤー又はバルーンカテーテル挿入中に、先端部が解離部分に入り、動脈内膜下に形成された偽腔に一部又は全体が留置されてしまうことがある。発生までの期間バルーンカテーテル挿入時に発生する。具体的防止策大動脈解離を事前に防ぐことは困難であるが、下記の兆候を認めた場合、大動脈解離の可能性があるので、早期に適切な処置を行うことにより、バルーンカテーテルが損傷したり、重篤な健康被害に至る可能性を小さくすることができる。●背中及び/あるいは腹部の痛み。●血行動態の不安定。処置方法動脈解離が疑われる場合、速やかに適切な処置を行うこと。
バルーンカテーテル使用中あるいは終了後、下肢の虚血が発生することがある。考えられる発生原因●血栓形成。●新生内膜組織の剥離やフラップ。●シース又はバルーンカテーテルによる血流の阻害。発生までの期間患者の血管状態により、バルーンカテーテル挿入直後に発生することもあり、バルーンカテーテル抜去後に発生することもある。具体的防止策挿入側の末梢血流を監視し、症状の発生を早期に発見することにより、重篤な健康被害に至る可能性を小さくすることができる。処置方法症状発生が確認されたら、バルーンカテーテルを抜去すること。下肢の状態によっては、何らかの血管系に対する手術が必要になる場合もある。下肢末梢部における虚血症状の広がりを監視すること。
考えられる発生原因●バルーンカテーテル挿入中に発生した動脈の損傷。●患者の姿勢変化などによる挿入部におけるバルーンカテーテルの過度の動き。●抗凝固剤投与。処置方法末梢側の血流を適正に保ちながら、挿入部を直接圧迫することにより抑制することができる。出血が続く場合は、挿入部の外科的な処置が必要である場合がある。
考えられる発生原因バルーンカテーテルの挿入部の皮膚が本来の防御機能を保てないために起こる。具体的防止策バルーンカテーテルの挿入やガーゼ交換の際の無菌的操作を行うこと。処置方法感染が認められた場合は、症状に応じた適切な処置を行うこと。
考えられる発生原因バルーンカテーテルという異物自体に対して、血小板が物理的に損傷して発生する。具体的防止策血小板数をモニターする。処置方法必要に応じて血小板を補充する。
考えられる発生原因バルーンカテーテルに対する異物反応により血栓が形成されるために起こる。処置方法血栓形成とその治療法に関連した所見は、影響を受けた臓器の範囲によって異なる。
水濡れ、ほこり、高温、多湿、直接日光にあたる場所は避けること。
1) **三方活栓等に関する自主点検について(医薬安発第1101002号 平成14年11月1日)
2) **ポリ塩化ビニル製の医療用具から溶出する可塑剤(DEHP)について(医薬安発第1017003号 平成14年10月17日)
3) **医薬品とポリカーボネート製の医療用具の併用に関する自主点検について(医薬安発第0526001号 平成15年5月26日)
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.