目次
この医薬品等安全性情報は、従来の副作用情報を改めたもので、厚生省において収集された副作用情報をもとに、医薬品等のより安全な使用に役立てていただくために、医療関係者に対して情報提供されるものです。
平成9年(1997年)12月
厚生省医薬安全局
No. | 医薬品 | 対策 | 情報の概要 | |
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1 | トログリタゾン | 緊 使 症 | 本剤の副作用のうち肝臓に関しては、GOTの上昇等が知られており、「使用上の注意」に記載して注意を喚起してきた。本剤の投与により因果関係が否定できない重篤な肝障害13例(因果関係が否定できない死亡例3例を含む)が報告されたことから、「警告」欄の新設を含む「使用上の注意」の改訂を行い、合わせて緊急安全性情報を配布し、注意を喚起することになった。
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2 | ナサルプラーゼ(細胞培養)〈冠動注用〉 | 使 症 | 急性心筋梗塞に対する血栓溶解療法での重篤な副作用として脳出血が知られていることから、既に「使用上の注意」に脳出血等の重篤な出血に注意する旨を記載し、注意喚起をしてきたところである。 最近(平成9年6月)承認された静注用のナサルプラーゼ製剤の承認時までの臨床試験において、脳出血が3例発現し、そのうち2例が死亡していることから、発売時の添付文書に「警告」欄を設け、十分な注意喚起を図るよう指導を行った。これに伴い、既に市販されている冠動注用のナサルプラーゼ製剤についても脳出血が2例報告されていることから、今回新たに「警告」欄を設け、脳出血について、なお一層の注意喚起を行った。 |
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3 | トログリタゾン他(31件) | 使用上の注意の改訂について(その105) |
緊:緊急安全性情報の配布 使:使用上の注意の改訂 症:症例の紹介
トログリタゾンによる肝障害
成分名 該当商品名 |
成分名 | 該当商品名 |
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トログリタゾン | ノスカール(三共) | |
薬効分類名 | 糖尿病用剤 | |
効能効果 | インスリン非依存型糖尿病 (但し、食事療法、運動療法のみで十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合あるいはスルホニルウレア剤が効果不十分な場合に限る) |
(1)はじめに
トログリタゾンは従来のSU剤と異なり、インスリン分泌を刺激することなくインス リン抵抗性を改善することにより血糖低下作用を示す薬剤であり、平成7年9月29日 に承認され、平成9年3月発売開始された。治験時において本剤の副作用のうち肝臓 に関してはGOTの上昇等が知られており、「使用上の注意」に記載して医療関係者の注 意を喚起してきたところである。市販後、本剤の投与により因果関係が否定できない 重篤な肝障害13例(因果関係が否定できない死亡例3例を含む)が報告されたことか ら、投与前に肝機能を検査するとともに、少なくとも1ヵ月に1回肝機能検査を行う など「警告」欄の新設を含む「使用上の注意」の改訂を行い、合わせて緊急安全性情 報を配布し、医療関係者の注意を喚起することになった。
(2)症例の紹介
報告された症例の性別は男性5例、女性8例であり、年齢は40歳代~70歳代であっ た。投与開始から症状発現までの日数は1ヵ月~6ヵ月であったが、投与開始から3 ヵ月以上経過している症例が多い。 本剤の投与量は1例が200mg/日、1例が200mg/日~400mg/日、他の症例はいずれも 400mg/日であり合併症としては高脂血症、脂肪肝、高血圧、糖尿病性腎症、骨粗鬆症 、うっ血性心不全、閉塞性動脈硬化症、甲状腺機能亢進症等であった。 本剤を投与された患者の背景に共通要因は認められないが4例を表1に紹介する。
(3)安全対策
本剤は主に肝臓で代謝される薬剤のため、承認時までの報告でも肝機能に関する臨 床検査値異常変動が認められている。今回、トログリタゾンの投与後に因果関係が否 定できない重篤な肝障害13例が報告されたことから、投与前に肝機能を検査するとと もに、少なくとも1ヵ月に1回肝機能検査を行うなど「警告」欄の新設を含む「使用 上の注意」の改訂を行い、合わせて緊急安全性情報を配布し、注意喚起を図ることと した。
(4)報告のお願い
安全性確保の観点から、本剤投与による肝障害の副作用が認められた場合には、副 作用症例報告をお願いしたい。
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
〈トログリタゾン〉
(1)本剤投与により劇症肝炎等の重篤な肝障害が起こり、早期に適切な処置を行わない場合、死亡等の重篤な転帰に至ることがあるので、少なくとも1ヵ月に1回、肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、肝機能検査値の異常、黄疸が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 (2)副作用として肝障害が発生する場合があることをあらかじめ患者に説明するとともに、悪心・嘔吐、全身倦怠感、食欲不振、尿黄染等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに受診するよう患者に注意を行うこと。 |
(2)肝障害のある患者[本剤の投与中に重篤な肝障害があらわれたとの報告がある。また、本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度の上昇により、低血糖を起こすおそれがある。] |
重要な基本的注意
(1)本剤の投与前に肝機能検査を実施し、肝障害のないことを確認すること。
副作用
(1)重大な副作用
重篤な肝障害:劇症肝炎等の重篤な肝障害(初期症状:悪心・嘔吐、全身倦怠 感、食欲不振等)、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う こと。
表1‐1 症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||
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性、 年齢 |
使用理由〔合併症〕 | 経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||
1 | 女 60代 |
糖尿病 | 400mg 117日間 |
糖尿病治療のため本剤の投与開始。3ヵ月半経過後尿黄染、全身倦怠感出現。更に黄疸が出現したため、入院。本剤投与中止後トランスアミナーゼ値は徐々に低下したが、プロトロンビン値の改善はなく黄疸が遷延化したため、転院。肝萎縮、腹水、肝性脳症II度を認め、劇症肝炎(亜急性型)と診断、血漿交換等を実施。総ビリルビン、肝性脳症は改善したが、肝萎縮は進行し十分な肝予備能の改善はみられなかった。 その後、MRSA敗血症と原因の明らかでない無顆粒球症(74病日目)を合併し、肝予備能も急激に低下、DIC(播種性血管内血液凝固)も悪化のため、84病日目に死亡した。 剖検は施行できなかった。 |
企業報告 | ||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
併 用 薬:アルファカルシドール |
表1‐2 症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
性、 年齢 |
使用理由〔合併症〕 | 経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 男 50代 |
糖尿病 〔高脂血症、慢性胃炎〕 |
400mg 84日間 |
糖尿病治療のためSU剤と併用にて本剤の投与を開始。投与48日後SU剤中止、投与開始後約2.5ヵ月後に黄疸、嘔気、白色便下痢等を認め血液検査を実施。肝障害を認めたため入院。入院時黄疸、腹水及び肝萎縮を認めた。蛋白酵素阻害剤、FFP,AT‐III、GI療法、肝不全用アミノ酸製剤等による治療を受けるが、意識障害が進行する。血漿交換、持続血液濾過、ステロイドパルス療法等を行うも肝不全が進行し、投与中止後39日目に死亡した。 | 企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
併 用 薬:グリベンクラミド、総合消化酵素製剤、塩酸イトプリド、テプレノン、ファモチジン、アズレンスルホン酸ナトリウム・L‐グルタミン製剤 |
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3 | 女 60代 |
糖尿病 〔高血圧、高脂血症〕 |
200mg 45日間 |
高血圧と高脂血症を合併する患者で糖尿病治療のため、本剤の投与を開始。投与開始1.5ヵ月後GOT、GPTとも著明な上昇を認めたため投与を中止。投与中止後回復。 | 企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
併 用 薬:グリベンクラミド、ニフェジピン徐放錠、リシノプリル、プラバスタチンナトリウム |
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4 | 女 60代 |
糖尿病 〔糖尿病性神経障害、網膜症、腎症、症候性貧血〕 |
400mg 113日間 |
糖尿病治療のためSU剤と併用して本剤の追加投与開始。投与開始約2ヵ月半後、全身疲労感があらわれ、更に約1ヵ月後、気分不快、ふらつき、疲労感が増悪し本剤の投与中止。入院、安静治療。投与中止から約1ヵ月後、回復。 | 企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
併 用 薬:グリベンクラミド、アスピリン・ダイアルミネート |
血栓溶解剤ナサルプラーゼと脳出血
成分名 該当商品名 |
成分名 | 該当商品名 |
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ナサルプラーゼ(細胞培養)〈冠動注用〉 | トロンボリーゼ注1500(ミドリ十字) トミーゼ注1500(吉富製薬) |
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薬効分類等 | 血栓溶解剤 | |
効能効果 | 急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内) |
(1)冠動脈内血栓溶解療法
急性心筋梗塞に対する閉塞冠動脈の再潅流療法は大きく進歩し、我が国においても血 栓溶解剤による冠動脈内血栓溶解療法は広く普及している。 国内では、昭和63年に冠動脈内投与のウロキナーゼ製剤が、また平成元年には静脈内 投与のウロキナーゼ製剤が承認され、冠動脈内血栓溶解療法が始まった。平成3年には バイオテクノロジーを応用して製造された組織プラスミノゲン活性化因子(t‐PA;チソ キナーゼ、アルテプラーゼ、シルテプラーゼ)が冠動脈内投与、静脈内投与製剤として 承認され、その後、ナサルプラーゼ(ウロキナーゼの前駆体)、ナテプラーゼが承認さ れた。現在、5種類の血栓溶解剤が市販されており、年間約2万5千人以上の患者に投 与されていると推定されている。 血栓溶解剤の副作用として問題とされているのは出血の合併であり、特に脳出血は重 篤な副作用であり、予後が悪いことも少なくない。ナサルプラーゼは血栓を構成するフ ィブリンに対する親和性が高く、血漿中の線溶系への影響が少ないと考えられていたが 、脳出血等の重篤な出血も報告されている。現在までに報告されたナサルプラーゼ製剤 による脳出血の発現状況について紹介する。
(2)脳出血の発現状況
現在までに報告されているナサルプラーゼ製剤投与により脳出血を来したとする報告 は、平成9年6月に承認されたナサルプラーゼ(静注用)製剤の承認時までの臨床試験 で3例(そのうち2例の死亡が認められている)、また、平成3年10月に承認されたナ サルプラーゼ(冠動注用)製剤で2例(2例とも死亡)が報告されている。 血栓溶解剤投与例における脳出血の発現頻度については不明であるが、医薬品副作用 情報No.116(平成4年9月号)1)で公表したアルテプラーゼの使用成績調査(中間) での脳出血の発現頻度は1.76%(7/398例)であり、また、ナサルプラーゼ(静注用)製 剤の承認時までの臨床試験における脳出血の発現頻度は0.47%(3/632例)であった。な お、ナサルプラーゼ(冠動注用)製剤での報告症例はいずれも自発報告例であるため正 確な発現頻度は不明である。
(3)脳出血発現症例の紹介
ナサルプラーゼ(冠動注用)製剤による脳出血の発現例を表1に紹介する。
(4)安全対策
急性心筋梗塞に対する血栓溶解剤による再潅流療法は途絶した冠動脈の血流を再開通 させ、梗塞巣を縮小する治療法であり、長期の予後からみても本療法の高い有用性が確 認されている。 しかしながら、血栓溶解剤投与による脳出血は重篤な副作用であり、後遺症を残すか 、あるいは致命的になることも少なくない。一般的には、高齢、体重が軽い、高血圧・ 糖尿病の合併、女性などが脳出血発現の危険因子といわれており、米国の「急性心筋梗 塞のACC/AHAのガイドライン」2)においても、65歳以上の高齢者、70kg以下の体重、重 症の高血圧などが危険要因として挙げられており、特に75歳以上の高齢者では脳出血の 危険性が高くなると考えられる1)。このように脳出血の危険性のある患者に対しては 、他の治療法も含め血栓溶解剤の適応を慎重に検討する必要がある。 平成9年6月に承認されたナサルプラーゼ(静注用)製剤では、冠動脈内投与製剤の 3倍の用量が設定されており、臨床試験において重篤な脳出血が発現していることから 、血栓溶解剤の適応を十分に検討した上、患者を慎重に選択する必要があると判断し、 承認にあたり添付文書に「警告」欄を設けるよう指導した。 今回、ナサルプラーゼ(冠動注用)製剤においても同様の脳出血の報告がみられるこ とにかんがみ、ナサルプラーゼ(静注用)製剤に合わせて「警告」欄を新たに設け、な お一層の注意喚起を図るよう関係企業に対して指導を行った。
(5)医薬品等安全性情報報告のお願い
ナサルプラーゼ製剤をはじめとする血栓溶解剤の使用にあたっては、脳出血等の重篤 な出血の副作用の発現に注意するとともに、出血に関する副作用を経験された場合には 、医薬品等安全性情報報告制度による報告をお願いしたい。
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
〈ナサルプラーゼ(冠動注用)〉
本剤の投与により、脳出血を起こし死亡に至った報告がある。 本剤の投与により出血の危険性が増大するので、出血の有無を十分確認するとともに、血液凝固能などの血液検査、臨床症状の観察を頻回に行うこと。 本剤の投与は緊急時に十分対応ができる医療施設において行うこと。また、慎重に患者を選択し、本剤の投与が適切と判断される症例のみに投与し、禁忌の患者には投与しないこと(「禁忌」の項参照)。 なお、本剤の使用にあたっては、使用上の注意を熟読すること。 |
*そのほか、「重大な副作用」についても改訂を行った。
〈参考文献〉
1)厚生省薬務局:血栓溶解剤t‐PAと脳出血.医薬品副作用情報No.116、p2‐6(1992)
2)ACC/AHA Practice Guidelines:ACC/AHA Guidelines for the Management of Pat- ients with Acute Myocardial Infarction:Executive Summary. Circulation, 94(9) :2341‐2350(1996)
表1 症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |
性、 年齢 |
使用理由〔合併症〕 | 経過及び処置 | |||
1 | 男 60代 |
急性心筋梗塞 〔狭心症〕 |
6000単位 1日 |
急性心筋梗塞(側壁梗塞)発症2時間半後にヘパリンの投与を開始し、緊急CAGを施行(左回旋枝#11:完全閉塞)。 急性心筋梗塞発症3時間後にPTCR施行(ナサルプラーゼ1500単位×4回冠動脈内注入)するも完全閉塞のままであった。その後、心臓カテーテル検査終了し、CCU入室。 PTCR施行6時間後に突然、嘔吐、左顔~手のしびれ、構音障害が発現し、以後進行性の意識障害が出現した。 嘔吐、しびれ等の症状出現から1時間後に頭部CTにより橋出血と診断。ヘパリンの投与を中止し、人工呼吸器管理、濃グリセリン・果糖の投与を開始。その後血圧は80mmHgまで低下したため、塩酸ドパミン投与。 以後、患者は意識障害(昏睡)のまま推移し、約4ヵ月後死亡した。 |
企業報告 |
併 用 薬:ヘパリンナトリウム、硝酸イソソルビド、アスピリン・ダイアルミネート、塩酸ジルチアゼム、ニコランジル、マレイン酸エナラプリル | |||||
2 | 男 50代 |
急性心筋梗塞 〔本態性高血圧症〕 |
6000単位 1日 |
急性心筋梗塞症の患者に、ナサルプラーゼ6000単位を冠動脈内投与し、更に約30~60分後にウロキナーゼ96万単位を追加投与した。ナサルプラーゼ投与開始から約2時間半後に嘔吐が発現し、その後、全身けいれん、意識レベルの低下等を来したため、症状の改善は認められず、頭部CTにより急性硬膜外出血を認め、内科的全身管理をしたが、約4時間後に死亡した。 | 企業報告 |
使用上の改訂について(その105)
医薬品等安全性情報No.144掲載分以降に改訂を指導した使用上の注意について、改訂内容、主な該当商品名、参考文献等をお知らせいたします。
1 〈糖尿病用剤〉 トログリタゾン |
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[販売名] | ノスカール(三共) | |
[警告] |
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[禁忌] |
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[重要な基本的注意] | (1)本剤の投与前に肝機能検査を実施し、肝障害のないことを確認すること。 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
重篤な肝障害:劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸(初期症状:悪心・嘔吐、全身倦怠感、食欲不振等)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
2 〈血栓溶解剤〉 ナサルプラーゼ(細胞培養)〈冠動注用〉 |
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[販売名] | トロンボリーゼ注1500(ミドリ十字)、トミーゼ注1500(吉富) | |
[警告] |
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[副作用 (重大な副作用)] |
重篤な出血:脳出血、肺出血、後腹膜出血、ときに消化管出血等の重篤な出血があらわれることがあるので、投与中は観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 ショック:ときにショックを起こすことがあるので観察を十分に行い、血圧低下、発汗、脈拍の異常、呼吸困難等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
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〈参 考〉 | 企業報告 |
3 〈催眠・抗けいれん剤〉 抱水クロラール(坐剤) |
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[販売名] | エスクレ(エスエス) | |
[禁忌] |
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[副作用 (重大な副作用)] |
ショック:まれにショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下、浮腫、全身発赤等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。 | |
〈参 考〉 | 企業報告 |
4 〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉 ジフルニサル |
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[販売名] | ドロビッド(萬有)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
アナフィラキシー様反応 急性間質性腎炎、ネフローゼ症候群 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
5 〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉 チアプロフェン酸 |
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[販売名] | スルガム(ルセル森下)他 | |
[禁忌] |
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[慎重投与] | (気管支喘息のある患者を削除) | |
〈参 考〉 | 企業報告 |
6 〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉 ナブメトン |
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[販売名] | レリフェン(藤沢) |
[副作用 (重大な副作用)] |
間質性肺炎:まれに間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、労作時息切れ等の呼吸器症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線、血液ガス分析等の検査を実施し、間質性肺炎が疑われる場合には直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行うこと。 |
[副作用 (その他の副作用)] |
消化器:まれに消化性潰瘍、胃腸出血、口渇、便秘、口内炎、また、ときに胃・腹部痛、胃部不快感、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、消化不良等があらわれることがある。 精神神経系:まれにめまい、頭痛、眠気等があらわれることがある。 腎臓:まれに蛋白尿、血清クレアチニンの上昇、また、ときにBUNの上昇等があらわれることがある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
7 〈局所麻酔剤〉 塩酸ジブカイン(注射剤)、塩酸ジブカイン・塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル |
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[販売名] | ペルカミンエス注射液(帝国化学)、ネオペルカミン・S注(帝国化学) | |
[一般的注意] | 一般に脊椎麻酔の際には血圧が下降しやすいので、次の測定基準により血圧管理を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行うこと。
1)薬液を注入してから1分後に血圧を測定する。 2)それ以降14分間は、2分に1回血圧を測定する。必要があれば(例えば血圧が急速に下降傾向を示すような場合)連続的に血圧を測定する。 3)薬液注入後15分以上経過した後は、2.5分~5分に1回血圧を測定する。必要があれば(例えば血圧が急速に下降傾向を示すような場合)連続的に血圧を測定する。 バイタルサイン(血圧、心拍数、呼吸、意識レベル)及び麻酔高に注意し、患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行うこと。 |
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[禁忌] |
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[慎重投与] | (中枢神経系疾患、髄膜炎、灰白脊髄炎等の患者[脊椎麻酔により症状が悪化するおそれがある。]を削除) | |
[副作用 (その他の副作用)] |
その他:遅延性脊髄麻痺、意識障害、気管支喘息、下肢痛等があらわれることがある。 | |
〈参 考〉 | 企業報告 芦沢直文他:脊椎麻酔の安全指針(1996) 冨澤和夫他:ペインクリニック, 16(4):607(1995) 平林由広他:麻酔, 42(9):1274(1993) |
8 〈鎮けい剤、止しゃ剤・整腸剤、制酸剤、ビスマス製剤〉 天然ケイ酸アルミニウム、タンニン酸ベルベリン、次硝酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、臭化ブチルスコポラミン(配合剤を除く)、塩化ベルベリン、塩化ベルベリン・ゲンノショウコエキス、硫酸ベルベリン |
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[販売名] | アドソルビン(三共)、エルベン散(日新)他、次硝酸ビスマス(アストラ)他、次炭酸ビスマス(アストラ)、次没食子酸ビスマス(丸石)他、ブスコパン(日本ベーリンガーインゲルハイム)他、塩化ベルベリン(仁丹ドルフ)他、フェロベリンA(鐘紡)他、エルベン(日新)他 | |
[禁忌] |
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[原則禁忌] |
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〈参 考〉 | 企業報告 |
9 〈検査用散瞳点眼剤〉 トロピカミド・塩酸フェニレフリン |
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[販売名] | オフミック(わかもと)他 |
[副作用 (その他の副作用)] |
眼:角膜上皮障害、眼圧上昇等があらわれることがある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
10 〈強心剤〉 塩酸オルプリノン |
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[販売名] | コアテック(エーザイ) |
[副作用 (重大な副作用)] |
心室細動、心室頻拍:まれに心室細動、心室頻拍があらわれることがあるので、異常があらわれた場合には、減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
11 〈脳圧眼圧降下・利尿剤〉 D‐マンニトール |
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[販売名] | マニトンS(杏林)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症):代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 小西るり子他:臨床麻酔, 20(10):1533(1996) 中谷憲他:日本臨床麻酔学会雑誌, 16(8):S327(1996) 木村智政他:臨床麻酔, 7(8):1146(1983) 王恵民:臨床水電解質, 5(3):289(1986) |
12 〈鎮咳剤、アヘンアルカロイド系麻薬〉 アヘン、アヘン・トコン、塩酸アヘンアルカロイド、塩酸アヘンアルカロイド・硫酸アトロピン、塩酸アヘンアルカロイド・臭化水素酸スコポラミン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸モルヒネ(坐剤を除く)、塩酸モルヒネ・硫酸アトロピン |
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[販売名] | アヘン(大日本)他、ドーフル(三共)、オピアル(三共)他、パンアト(武田)他、パンスコ(武田)他、リン酸コデイン(大日本)他、リン酸ジヒドロコデイン(大日本)他、塩酸モルヒネ(三共)他、モヒアト(武田)他 | |
[禁忌] |
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[原則禁忌] |
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〈参 考〉 | 企業報告 |
13 〈止しゃ剤、整腸剤〉 塩酸ロペラミド |
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[販売名] | ロペミン(大日本)他 | |
[禁忌] |
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〈参 考〉 | 企業報告 |
14 〈止しゃ剤、整腸剤〉 タンニン酸アルブミン |
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[販売名] | タンナルビン「ホエイ」(アストラ)他 | |
[禁忌] |
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[原則禁忌] |
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[相互作用 (併用に注意すること)] |
塩酸ロペラミド[本剤の吸着作用により、塩酸ロペラミドの効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど併用に注意すること。] | |
〈参 考〉 | 企業報告 |
15 〈抗NSAID潰瘍剤〉 ミソプロストール |
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[販売名] | サイトテック(モンサント) |
[副作用 (重大な副作用)] |
ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、ふるえ等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
[副作用 (その他の副作用)] |
肝臓:ときにGPT、GOT、Al‐P、LDHの上昇、まれにビリルビンの上昇等の肝機能異常があらわれることがある。 腎臓:ときに蛋白尿、クレアチニン上昇、まれに多尿、頻尿、BUNの上昇があらわれることがある。 その他:ときにほてり、発熱、胸痛、浮腫(顔面、手足)、心悸亢進、まれに静脈炎、しびれ感があらわれることがある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
16 〈ベンザミド系消化器機能異常治療剤〉 メトクロプラミド、塩酸メトクロプラミド |
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[販売名] | プリンペラン(藤沢)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
痙攣:まれに痙攣があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
17 〈黄体・卵胞ホルモン配合剤〉 エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオール、酢酸クロルマジノン・メストラノール、ノルエチステロン・メストラノール、エチニルエストラジオール・メチルエストレノロン、リネストレノール・メストラノール |
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[販売名] | エデュレン(モンサント)、ルテジオン(帝国臓器)、ソフィア‐C(帝国臓器)他、新EP錠(帝国臓器)、ロ・リンデオール(三共) |
[一般的注意] | 本剤の投与により、血栓症があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合には投与を中止すること。また、患者に対しては、異常が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。 下肢の疼痛・浮腫、激しい頭痛、胸痛、急性視力障害、突然の息切れ等外国では、喫煙が類薬(経口避妊薬)による心血管系の重篤な副作用(血栓症等)の危険性を増大させ、また、この危険性は年齢及び喫煙量(1日15本以上)により増大し、35歳以上の女性で特に顕著であるとの報告がある。したがって、本剤を投与する場合には禁煙させることが望ましい。 |
[慎重投与] | 40歳以上の女性[一般に血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長するおそれがある。] |
[その他] | 外国での疫学調査の結果、類薬(経口避妊薬)の服用により乳癌及び子宮頚癌になる可能性が高くなるとの報告がある。 |
18 〈黄体・卵胞ホルモン配合剤〉 ノルゲストレル・エチニルエストラジオール |
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[販売名] | プラノバール(ワイス)他 |
[一般的注意] | 本剤の投与により、血栓症があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合には投与を中止すること。また、患者に対しては、異常が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。 下肢の疼痛・浮腫、激しい頭痛、胸痛、急性視力障害、突然の息切れ等外国では、喫煙が類薬(経口避妊薬)による心・血管系の重篤な副作用(血栓症等)の危険性を増大させ、また、この危険性は年齢及び喫煙量(1日15本以上)により増大し、35歳以上の女性で特に顕著であるとの報告がある。したがって、本剤を投与する場合には禁煙させることが望ましい。 |
[慎重投与] | 40歳以上の女性[一般に血栓症等の心・血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長するおそれがある。] |
[相互作用] | 血糖降下剤[血糖降下剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意すること。] |
[その他] | 外国での疫学調査の結果、類薬(経口避妊薬)の服用により乳癌及び子宮頚癌になる可能性が高くなるとの報告がある。 |
[相互作用] | 本剤の作用を減弱する薬剤: リファンピシン、バルビツール酸系製剤(フェノバルビタール等)、ヒダントイン系製剤(フェニトインナトリウム等)、グリセオフルビン[本剤の作用を減弱させることがある。] |
〈参 考〉 | 企業報告 |
19 〈LH‐RHアゴニスト〉 酢酸ゴセレリン |
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[販売名] | ゾラデックス(ゼネカ) 1.前立腺癌の場合 |
[副作用 (重大な副作用)] |
前立腺癌随伴症状の増悪:本剤投与開始初期に骨性疼痛、尿管閉塞、排尿困難等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には対症療法を行うこと。(「一般的注意」の項参照) |
[副作用 (重大な副作用・外国症例)] |
脊髄圧迫:本剤投与開始初期に脊髄圧迫があらわれることがある。 アナフィラキシー:外国においてまれにアナフィラキシー等の過敏症状が報告されている。 2.閉経前乳癌の場合 |
[副作用 (重大な副作用・外国症例)] |
高カルシウム血症:骨転移のある患者で投与開始初期に、まれに高カルシウム血症があらわれることがある。 アナフィラキシー:外国においてまれにアナフィラキシー等の過敏症状が報告されている。 |
〈参 考〉 | Guillot, R. J., et al.:Annuals of Allergy, Asthma & Immunology, 76(1):88 Abs99(1996) 企業報告 |
20 〈肝臓疾患用剤〉 プロパゲルマニウム |
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[販売名] | セロシオンカプセル(三和化学) | |
[一般的注意] | 本剤の使用にあたっては、HBe抗原が陽性であることを確認すること。また、トランスアミナーゼ、アルブミン、凝固系、血小板数等を測定し、肝硬変を疑わせる所見を伴わない慢性肝炎であることを確認すること。 B型慢性肝炎の急性増悪があらわれることがあるので、次の点に注意すること。 本剤投与開始時:本剤の投与にあたりHBV‐DNA(あるいはDNA‐P)を測定し、著しい増加がみられないことを確認すること(B型慢性肝炎においては、自然経過でウイルス量の増加を伴う急性増悪があらわれることがある)。 本剤投与中:HBV‐DNA(あるいはDNA‐P)を定期的に測定し、著しい増加が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な他の療法を考慮すること(HBV‐DNA(あるいはDNA‐P)の著しい増加が認められた場合には、B型慢性肝炎の急性増悪があらわれることがある)。 |
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[禁忌] |
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[慎重投与] | インターフェロン投与終了直後の患者[インターフェロン投与終了後にはウイルス量の増加、肝機能の悪化が起こることがある。] | |
〈参 考〉 | 企業報告 |
21 〈線維素溶解酵素剤〉 ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ(経口剤) |
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[販売名] | バリダーゼ(レダリー) |
[副作用 (重大な副作用)] |
抗生物質、非ステロイド系消炎鎮痛剤等との併用例で次のような副作用が認められている。 ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 間質性肺炎、PIE症候群:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
22 〈免疫抑制剤〉 シクロスポリン |
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[販売名] | サンディミュン(ノバルティス) |
[副作用 (重大な副作用)] |
血栓性微小血管障害:ときに溶血性尿毒症症候群(HUS;血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする)、まれに血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)様症状(血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神神経症状を主徴とする)等の血栓性微小血管障害があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。 |
[その他] | 免疫抑制剤による治療を受けた移植患者では、腫瘍(特にリンパ腫、皮膚癌)の発生率が高いとする報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 坪井昭博他:臨床血液、37:1214(1996) Teshima, T., et al.:Int. J. Hematol., 63:161(1996) Pettitt, A.R., et al.:Bone Marrow Transplantation, 14:495(1994) |
23 〈抗悪性腫瘍剤〉 ラニムスチン |
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[販売名] | 注射用サイメリン(東京田辺) |
[その他] | 骨髄異形成症候群(MDS)、急性白血病が発生したとの報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
24 〈抗悪性腫瘍代謝拮抗剤〉 カルモフール、テガフール、テガフール・ウラシル、ドキシフルリジン、フルオロウラシル |
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[販売名] | ミフロール(三井)他、フトラフール(大鵬)他、ユーエフティ(大鵬)、フルツロン(ロシュ)、5‐FU協和(協和発酵)他 |
[その他] | フルオロウラシル系薬剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者に、急性白血病(前白血病相を伴う場合もある)、骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
25 〈抗悪性腫瘍抗生物質〉 マイトマイシンC |
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[販売名] | マイトマイシン協和(協和発酵) |
[その他] | 本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者に、急性白血病(前白血病相を伴う場合もある)、骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
26 〈抗エストロゲン剤〉 クエン酸トレミフェン |
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[販売名] | フェアストン(日本化薬) |
[副作用] | 皮膚:脱毛があらわれることがある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
27 〈ニューキノロン系抗菌剤〉 スパルフロキサシン |
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[販売名] | スパラ(大日本) |
[その他] | 動物実験(ヘアレスマウス)で、40週間にわたり紫外線照射とともに本剤を投与したところ、紫外線照射による皮膚腫瘍の発現時期が、紫外線照射のみを行った対照群と比べて短縮したとの報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
28 〈抗ウイルス剤〉 ラミブジン |
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[販売名] | エピビル(日本ウエルカム) |
[一般的注意] | B型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の投与中止により、B型慢性肝炎が再燃するおそれがあるので、本剤の投与を中断する場合には十分注意すること。 |
[その他] | (外国で、HIV感染症にB型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の投与中止により、B型慢性肝炎が再燃するおそれがあるとの報告がある。を削除) |
〈参 考〉 | 企業報告 |
29 〈インターフェロン製剤〉 注射用乾燥インターフェロン‐β |
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[販売名] | フエロン(東レ)他 |
[副作用 (その他の副作用)] |
その他:(1)関節痛、関節炎、ときに耳鳴、筋肉痛、腰痛、浮腫、胸部圧迫感、疼痛、疲労、血清総蛋白減少、血清アルブミン低下、トリグリセライド上昇、まれに難聴、易感染性、単純疱疹、腹水、体重減少、咽頭炎、脱力感、手指関節拘縮、血糖上昇、血清アミラーゼ上昇、血清カリウム上昇、血中コレステロール低下があらわれることがある。 (2)類薬(インターフェロン‐α製剤)で、自己免疫現象によると思われる肝炎、潰瘍性大腸炎の悪化、関節リウマチの悪化および急性膵炎があらわれたとの報告がある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
30 〈抗原虫剤〉 塩酸キニーネ、硫酸キニーネ |
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[販売名] | 塩酸キニーネ「ホエイ」(アストラ)他、硫酸キニーネ「ホエイ」(アストラ)他 | |
[禁忌] |
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[相互作用 (併用しないこと)] |
アステミゾール[QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心血管系の副作用があらわれることがある。] | |
[相互作用 |
ワルファリン[ワルファリンの抗凝血作用を増強させることがある。] | |
[過量投与] | 成人で2~8gの投与による死亡例が知られている。中毒症状として副作用が用量依存的に生じる。他に昏睡、けいれん、房室伝導障害、不整脈、呼吸抑制があらわれることがある。処置として催吐または胃洗浄を行い、症状に応じて適切な処置を行うこと。本剤は透析ではほとんど除去されず、強制利尿、尿の酸性化もほとんど効果はみられない。 | |
〈参 考〉 | 企業報告 |
31 〈X線造影剤〉 イオヘキソール(尿路・血管・CT用) |
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[販売名] | オムニパーク(第一) |
[副作用 (重大な副作用)] |
まれに血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
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