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セント・ジョーンズ・ワートを含むいわゆる健康食品は、くすりと併用すると、くすりの種類によっては、その効果を弱めることがあります。
このため、くすりを服用中の方が、セント・ジョーンズ・ワートを含む健康食品を摂取しようとする時は、医師、薬剤師に相談しましょう。
解説
セント・ジョーンズ・ワートを含む健康食品と併用すると効果が弱められるおそれのある医薬品としては、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムスなど)、強心剤(ジゴキシンなど)、気管支拡張薬(テオフィリンなど)、血液凝固防止薬(ワルファリン)、経口避妊薬、などがあります。
「患者向医薬品ガイド」では、併用に注意が必要な医療用医薬品については、【この薬の服用中に気をつけなければならないことは?】の項に「セイヨウオトギリソウを含有する食品は、この薬に影響しますので控えてください。」などと記載されています。
患者向医薬品ガイドは、こちらをご覧ください。
一方で、すでに、医薬品とセント・ジョーンズ・ワートを含む健康食品を併用している場合、後者の摂取を急に中止したりすると、医薬品の効果が強まって、好ましくない症状があらわれるおそれがあります。医薬品の使用量を徐々に減らすなど十分な注意を払いつつ、セント・ジョーンズ・ワートを含む健康食品を中止する必要があります。このような場合には自己判断で量を減らしたりせず、必ず、医師、薬剤師に相談しましょう。
【より詳しい情報】
知っておきたい薬のはなし
- Q1医師が処方するくすりと市販のくすりはどのようにちがうのですか?
- Q2服用(使用)中は車の運転をしてはいけないくすりがあるそうです。何故ですか?
- Q3くすりの使用中に車の運転をしていいかどうかはどうしたらわかりますか?
- Q4医師から解熱鎮痛薬が処方されましたが、症状がおさまりました。家族が発熱したので、これを服用させてもいいですか?
- Q5処方されたくすりの詳しい情報がほしいのですが。
- Q6市販のくすり(一般用医薬品・要指導医薬品)を使用する場合、どんなことに注意したらよいですか?
- Q7市販のくすり(一般用医薬品・要指導医薬品)でも、副作用はありますか?
- Q8赤ちゃんに医師から処方された粉薬を飲ませるよい方法を教えてください。
- Q9医師から処方されたくすり(医療用医薬品)を使用する場合、どんなことに注意したらよいですか?
- Q10今まで飲んでいた錠剤が、同じ成分で水なしで飲める錠剤(口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう))に変更になりました。くすりの効果に差はないのでしょうか。
ジェネリック医薬品
- Q1後発医薬品(ジェネリック医薬品)ってなんですか?
- Q2今飲んでいるくすりをジェネリック医薬品に変更したい時はどうしたらいいですか?
- Q3ジェネリック医薬品についても医薬品副作用被害救済制度は適用されますか?
- Q4国の取り組みとして始まった、ジェネリック医薬品の品質に関する検討会の内容は、公開されていますか?
妊娠とくすり
現在、該当する情報はありません。
授乳とくすり
- Q1くすりを飲んだときは必ず授乳を止めないといけませんか?
- Q2授乳中ですがくすりを処方されました。赤ちゃんに影響はありませんか?
- Q3授乳中です。赤ちゃんに影響の少ない市販の便秘薬はありますか?
- Q4授乳中です。飲んでも赤ちゃんに影響の少ない市販のかぜ薬はありますか?