独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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患者満足度の向上のために


 「患者さんの満足度を向上させたい。」
 
私は、2019年4月にPMDAの理事長に就任しましたが、それまで、長年、がん薬物療法の専門家として、多くのがんが再発した患者さん、限られた時間を生きている患者さんと向き合ってきました。
その中で、日々意識してきたのがこの言葉です。
 
この言葉に込めた思いは、PMDAの理事長になっても、いささかも変わることはありません。
 
医薬品、医療機器、再生医療等製品の実用化(=イノベーション)には、実に多くの人間が関わります。
これらのシーズを見つけ出し、様々な試験・研究を実施し、実用化にこぎつける開発者の役割が重要なことは言うまでもありませんが、それだけでは、患者さんには届かず、満足度の向上にはつながりません。
 
これらイノベーションの成果には、効能・効果(=ベネフィット)が期待できる反面、一定の副作用等の発生(=リスク)がどうしても避けられないという宿命があります。
このため、ベネフィットを最大限に活かしつつリスクを最小化するためにはどのような形で医療現場に届けるのがよいのか、そして、市販された後もどのようにすれば患者さんにとっての福音であり続けることができるのか、を考え、判断する役割が極めて重要なのです。
さらに、多くの患者さんが恩恵を受ける背後には、避けられない副作用の被害に遭われた方々がおり、この方々に手を差し伸べる役割も必要です。
 
PMDAは、まさにこのような役割を担う組織です。
“Cutting Edge(最先端)”の製品を、より有効でより安全な形で、医療現場で待つ患者さんのために時間軸を意識して届け、患者さんの満足度の向上につなげること、そして、このような日本の仕組みを世界に広げて国際調和を進めていくことが、わたしたちのミッションです。
 
わたしたちが関わったイノベーションの成果が、患者さんの満足度の向上につながる姿に出会うこと・・・・わたしたちにとっては、何物にも代えがたい喜びです。
皆さんも、わたしたちと一緒に、この喜びを味わってみませんか。



独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
理事長 藤原 康弘