独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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安全対策業務

使用上の注意改訂情報(平成31年2月12日指示分)

399 他に分類されない代謝性医薬品

【医薬品名】 エリグルスタット酒石酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[禁忌]の項の次に掲げる患者の記載を

  「本剤の血中濃度が大幅に上昇するおそれがある以下の患者
   1)チトクロームP450(CYP)2D6の活性が通常の患者(Extensive Metabolizer、
     EM)で、以下に該当する患者
    ・中等度以上の肝機能障害(Child-pugh分類B又はC)がある患者
    ・軽度肝機能障害(Child-pugh分類A)があり、中程度以上のCYP2D6阻
     害作用を有する薬剤を使用中の患者
    ・軽度肝機能障害(Child-pugh分類A)があり、弱いCYP2D6阻害作用を
     有する薬剤と中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤の両方を使用
     中の患者
    ・肝機能が正常であり、中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤と
     中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤の両方を使用中の患者

  2)CYP2D6の活性が低い患者(Intermediate Metabolizer、IM)で、以下に該
   当する患者

    ・肝機能障害(Child-pugh分類A、B又はC)がある患者
    ・肝機能が正常であり、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を使
     用中の患者

  3)CYP2D6の活性が欠損している患者(Poor Metabolizer、PM)で、以下に該
   当する患者

    ・肝機能障害(Child-pugh分類A、B又はC)がある患者
    ・肝機能が正常であり、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を使
     用中の患者


と改め、[用法・用量に関連する使用上の注意]の項のCYP2D6遺伝子型の確認に
関する記載を

  「本剤投与開始前にCYP2D6遺伝子型、肝機能、及び併用薬剤を確認すること。
   また、本剤投与中も肝機能及び併用薬剤の状況に注意すること。

と改め、用法・用量の調整に関する記載を

  「CYP2D6の活性が通常の患者(EM)では、下表を参考に、1回の投与量を100mg
   として
用法・用量の調整を行うこと。なお、中等度以上の肝機能障害
   (Child-pugh分類B又はC)がある患者には投与しないこと。

   肝機能が正常な患者

  CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用注)
併用なし 弱い阻害作用を有する薬剤を併用 中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用
CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用注) 併用なし 1日2回 1日2回 1日1回
弱い阻害作用を有する薬剤を併用 1日2回 1日2回 1日1回
中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用 1日1回 1日1回 禁忌

   軽度肝機能障害(Child-pugh分類A)がある患者

  CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用注)
併用なし 弱い阻害作用を有する薬剤を併用 中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用
CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用注) 併用なし 1日2回 1日1回 1日1回
弱い阻害作用を有する薬剤を併用 1日1回 1日1回 禁忌
中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用 禁忌 禁忌 禁忌


CYP2D6の活性が低い患者(IM)では、下表を参考に、1回の投与量を100mg
として用法・用量の調整を行うこと。なお、肝機能障害(Child-pugh分類
A、B、又はC)がある患者には投与しないこと。
  肝機能が正常な患者

  CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用注)
併用なし 弱い阻害作用を有する薬剤を併用 中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用
CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用注) 併用なし 1日2回 1日2回 禁忌
弱い阻害作用を有する薬剤を併用 1日2回 1日2回 禁忌
中程度以上の阻害作用を有する薬剤を併用 1日1回 1日1回 禁忌


  CYP2D6の活性が欠損している患者(PM)には、本剤の血中濃度が上昇するた
  め投与を避けることが望ましいが、投与する場合は、1回100mg 1日1回
  投与を目安とし、慎重に投与すること。ただし、肝機能障害(Child-pugh
  分類A、B、又はC)がある場合、又は中程度以上のCYP3A阻害作用を有す
  る薬剤を併用する場合は投与しないこと。


  注)CYP2D6阻害作用を有する薬剤とCYP3A阻害作用を有する薬剤について
    は「相互作用」の項を参照し、禁忌又は用法・用量の調整が必要な薬剤
    に該当するかを確認すること。」

と改め、[相互作用]の「併用禁忌」の項に

  「〈CYP2D6の活性が通常の患者(EM)で軽度肝機能障害(Child-pugh分類A)が
   ある患者〉
     中程度以上のCYP2D6 阻害作用を有する薬剤
     弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤と中程度以上のCYP3A阻害作用を有
     する薬剤の両方を併用
     クラスIa抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラスIII抗
     不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)、ベプリジル塩酸塩


を追記する。


429 その他の腫瘍用薬

【医薬品名】 トラスツズマブ(遺伝子組換え)
        トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]
        トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続2]
        トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続3]


【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に
 

 「腫瘍崩壊症候群:
  腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機
  能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた
  場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の
  投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に
  観察すること。


を追記する。

429 その他の腫瘍用薬

【医薬品名】 ニボルマブ(遺伝子組換え)


【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項の免疫性血小板減少性紫斑病に関する記載を

  「重篤な血液障害
  免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、無顆粒球症等の重篤な血液障害
  あらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には
  投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

と改め、

  「血球貪食症候群:
  血球貪食症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が
  認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。


を追記する。


429 その他の腫瘍用薬

【医薬品名】 パルボシクリブ

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[重要な基本的注意]の項に

  「間質性肺疾患があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、初
  期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患
  者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて、胸部CT、血清マー
  カー等の検査を実施すること。


を追記し、[副作用]の「重大な副作用」の項に

  「間質性肺疾患:
  間質性肺疾患があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、
  異常が認められた場合には、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行
  うこと。


を追記する。


429 その他の腫瘍用薬

【医薬品名】 ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項の免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、
赤芽球癆に関する記載を

  「重篤な血液障害
  免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、赤芽球癆、無顆粒球症等の重篤な
  血液障害
があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められ
  た場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

と改め、

  「血球貪食症候群:
  血球貪食症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が
  認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。


を追記する。


625 抗ウイルス剤

【医薬品名】 グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[重要な基本的注意]の項に

  「肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行
  うなど、観察を十分に行うこと。


を追記し、[副作用]の項に新たに「重大な副作用」として

  「肝機能障害、黄疸:
  AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれること
  があるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置
  を行うこと。


を追記する。

 

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