目次
この医薬品・医療機器等安全性情報は, 厚生労働省において収集された副作用等の情報をもとに, 医薬品・医療機器等のより安全な使用に役立てていただくために, 医療関係者に対して情報提供されるものです。
平成19年(2007年)8月
厚生労働省医薬食品局
厚生労働省医薬食品局
厚生労働大臣への副作用等報告は, 医薬関係者の業務です。 医師, 歯科医師, 薬剤師等の医薬関係者は, 医薬品や医療機器による副作用, 感染症, 不具合を知ったときは, 直接又は当該医薬品等の製造販売業者を通じて厚生労働大臣へ報告してください。なお, 薬種商販売業や配置販売業の従事者も医薬関係者として, 副作用等につき, 報告することが求められています。 |
重要な副作用等に関する情報
平成19年7月6日に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について, 改訂内容等とともに改訂の根拠となった症例の概要等に関する情報を紹介いたします。
【1】アルテプラーゼ(遺伝子組換え)
販売名(会社名) | アクチバシン注600万, 同注1200万, 同注2400万(協和発酵工業) グルトパ注600万, 同注1200万, 同注2400万(三菱ウェルファーマ) |
薬効分類等 | 酵素製剤 |
効能効果 | 虚血性脳血管障害急性期に伴う機能障害の改善(発症後3時間以内) 急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内) |
〈改訂理由〉 | 本剤による出血の副作用に関しては, これまで, 警告の項に「出血性有害事象の発現に十分注意して経過観察を行う」旨を, また, 重要な基本的注意及び重大な副作用の項に, 脳出血(頭蓋内出血等)をはじめ, 消化管出血, 肺出血, 後腹膜出血等の重篤な出血について記載するとともに, 「出血している患者」及び「出血するおそれの高い患者」を禁忌にするなどの注意喚起を行ってきたところである。今般, 胸部大動脈解離等を合併している患者に本剤を使用した後, 胸部大動脈解離の悪化, 胸部大動脈瘤破裂等を起こした症例が報告されたことから, 警告の項に, 胸部大動脈解離あるいは胸部大動脈瘤を合併している可能性のある患者についての留意事項を追記し, 注意喚起を行ったものである。 |
《使用上の注意(関連部分のみ抜粋:下線部追加改訂部分)》 | ||||||||||||||
[警 告] |
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[禁忌] |
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[重要な基本的注意] | ●虚血性脳血管障害急性期
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[副作用 (重大な副作用)] |
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〈参 考〉 | 平成17年10月(虚血性脳血管障害急性期の効能追加)~平成19年5月31日の副作用報告(因果関係が否定できないもの)の件数 ・胸部大動脈解離の悪化, 胸部大動脈瘤破裂:8例(死亡8例) 関係企業が推計したおおよその使用者数:約6600人(平成17年10月~平成19年5月) 販売開始:平成3年5月(虚血性脳血管障害急性期の効能追加:平成17年10月) |
症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | |||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||
1 | 男 70代 |
脳梗塞 (高血圧, 肺線維症) |
25mg (0.5mg/kg) 1回 |
大動脈解離の悪化 脳梗塞発症。
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臨床検査値
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併用薬:塩酸ニカルジピン |
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | ||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||
2 | 女 70代 |
脳梗塞 (胸部解離性動脈瘤) |
6.9mg (0.17mg/kg) 1回 |
大動脈瘤破裂 脳梗塞発症。
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臨床検査値
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併用薬:エダラボン |
【2】塩酸オキシコドン水和物
販売名(会社名) | オキシコンチン錠5mg, 同錠10mg, 同錠20mg, 同錠40mg, オキノーム散0.5%(塩野義製薬) |
薬効分類等 | あへんアルカロイド系麻薬 |
効能効果 | 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛 |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
肝機能障害:AST(GOT), ALT(GPT), Al-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 直近約3年間(平成16年4月1日~平成19年5月18日)の副作用報告(因果関係が否定できないもの)の件数 ・肝機能障害:7例(うち死亡1例) 関係企業が推計したおおよその年間使用者数:約9万人(平成18年7月~平成19年6月) 販売開始:平成15年7月 |
症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 男 60代 |
癌疼痛 (残胃炎, 血小板増多症, 低カルシウム血症, 不眠症) |
15mg 1日間 ↓ 20mg 2日間 |
肝障害 既往歴:急性腎不全
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臨床検査値
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併用薬:ファモチジン, アスピリン, 沈降炭酸カルシウム, エスタゾラム |
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | ||||||||||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||
2 | 女 70代 |
右大腿神経痛 [回盲部癌浸潤による] (なし) |
10mg 5日間 |
肝機能異常 既往歴:高血圧
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臨床検査値
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併用薬:ジクロフェナクナトリウム, ベシル酸アムロジピン |
【3】 メロペネム三水和物
販売名(会社名) | メロペン点滴用0.25g, 同点滴用0.5g(大日本住友製薬) |
薬効分類等 | 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの |
効能効果 | <適応菌種> メロペネムに感性のブドウ球菌属, レンサ球菌属, 肺炎球菌, 腸球菌属, 髄膜炎菌, モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス, 大腸菌, シトロバクター属, クレブシエラ属, エンテロバクター属, セラチア属, プロテウス属, プロビデンシア属, インフルエンザ菌, シュードモナス属, 緑膿菌, バークホルデリア・セパシア, バクテロイデス属, プレボテラ属 <適応症> 敗血症, 深在性皮膚感染症, リンパ管・リンパ節炎, 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染, 肛門周囲膿瘍, 骨髄炎, 関節炎, 扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む), 肺炎, 肺膿瘍, 膿胸, 慢性呼吸器病変の二次感染, 複雑性膀胱炎, 腎盂腎炎, 腹膜炎, 胆嚢炎, 胆管炎, 肝膿瘍, 子宮内感染, 子宮付属器炎, 子宮旁結合織炎, 化膿性髄膜炎, 眼内炎(全眼球炎を含む), 中耳炎, 副鼻腔炎, 顎骨周辺の蜂巣炎, 顎炎 |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
劇症肝炎, 肝機能障害, 黄疸:劇症肝炎等の重篤な肝炎, 肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 定期的に検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 直近約3年間(平成16年4月1日~平成19年5月9日)の副作用報告(因果関係が否定できないもの)の件数 ・劇症肝炎:3例(うち死亡1例) 関係企業が推計したおおよその年間使用者数:約60万人(平成18年度) 販売開始:平成7年9月 |
症例の概要
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 男 60代 |
発熱, 蜂窩織炎 (透析に伴う皮膚そう痒症, 糖尿病, 糖尿病性腎不全, 心筋梗塞) |
1g 2日間 |
劇症肝炎 糖尿病, 糖尿病性腎不全にて透析中。急性心筋梗塞があり, 転院を繰り返していた。
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臨床検査値
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併用薬:クエン酸タンドスピロン, 硫酸セフピロム, スリンダク, 沈降炭酸カルシウム, アスピリン, ラフチジン, 塩酸プロプラノロール, レバミピド, ニコチン酸トコフェロール, カンデサルタンシレキセチル, ポリスチレンスルホン酸カルシウム, ヒトインスリン(遺伝子組換え), 塩酸シプロヘプタジン, ニトログリセリン, ジフルプレドナート, クロタミトン, アルプロスタジルアルファデクス, ポビドンヨード |
No. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性 ・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 男 80代 |
肺炎 (肺癌) |
1g 17日間 ↓ (20日間投与なし) ↓ 1g 12日間 |
劇症肝炎 患者は末期の肺癌で, 下記の経過を辿った。
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臨床検査値
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併用薬:イソニアジド, リファンピシン, エタンブトール, アミノ酸・糖・電解質, ファモチジン, ハロペリドール, 塩酸ビペリデン, リスペリドン, ラクトミン, チアミンモノホスフェイトジスルフィド |
使用上の注意の改訂について(その189)
平成19年7月6日に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「1重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について, 改訂内容, 主な該当販売名等をお知らせいたします。
1 | 〈催眠鎮静剤, 抗不安剤〉 アモバルビタール, バルビタール, フェノバルビタール(経口剤), ブロムワレリル尿素, ペントバルビタールカルシウム, 抱水クロラール(経口剤) |
[販売名] | イソミタール(日本新薬) バルビタール「エビス」(エビス製薬), バルビタール「ホエイ」(メルク製薬) フェノバール末, 同散10%, 同錠30mg, 同エリキシル0.4%(藤永製薬)他 ブロバリン(日本新薬)他 ラボナ錠(田辺製薬) 抱水クロラール「ホエイ」(メルク製薬) |
[用法・用量に関連 する使用上の注意] |
不眠症には, 就寝の直前に服用させること。また, 服用して就寝した後, 睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。 |
2 | 〈催眠鎮静剤, 抗不安剤〉 エスタゾラム, ニトラゼパム, ニメタゼパム, ハロキサゾラム, 塩酸フルラゼパム, ロルメタゼパム |
[販売名] | ユーロジン散1%, 同1mg錠, 同2mg錠(武田薬品工業)他 ネルボン散1%, 同錠5mg, 同錠10mg(第一三共), ベンザリン細粒1%, 同錠5, 同錠10(塩野義製薬)他 エリミン錠3, 同錠5(大日本住友製薬) ソメリン細粒, 同錠5mg, 同錠10mg(第一三共) ベノジールカプセル10, 同カプセル15(協和発酵工業)他 エバミール錠1.0(バイエル薬品), ロラメット錠1.0(ワイス) |
[用法・用量に関連 する使用上の注意] |
不眠症には, 就寝の直前に服用させること。また, 服用して就寝した後, 睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。 |
[重大な副作 用(類薬)] |
一過性前向性健忘, もうろう状態:類薬(他の不眠症治療薬)において, 一過性前向性健忘, また, もうろう状態があらわれることがあるので, 本剤を投与する場合には少量から開始するなど, 慎重に行うこと。なお, 類薬において, 十分に覚醒しないまま, 車の運転, 食事等を行い, その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。 |
3 | 〈催眠鎮静剤, 抗不安剤〉 クアゼパム, フルニトラゼパム(経口剤), ブロチゾラム, 塩酸リルマザホン |
[販売名] | ドラール錠15, 同錠20(久光製薬) サイレース錠1mg, 同錠2mg(エーザイ), ロヒプノール錠1, 同錠2(中外製薬)他 レンドルミン錠0.25mg, 同D錠0.25mg(日本ベーリンガーインゲルハイム)他 リスミー錠1mg, 同錠2mg(塩野義製薬)他 |
[用法・用量に関連 する使用上の注意] |
不眠症には, 就寝の直前に服用させること。また, 服用して就寝した後, 睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。 |
[副作用 (重大な副作用)] |
一過性前向性健忘, もうろう状態:一過性前向性健忘, また, もうろう状態があらわれることがあるので, 本剤を投与する場合には少量から開始するなど, 慎重に行うこと。なお, 十分に覚醒しないまま, 車の運転, 食事等を行い, その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。 |
4 | 〈去たん剤〉 塩酸アンブロキソール |
[販売名] | ムコソルバン錠, 同Lカプセル, 同シロップ, 小児用同DS1.5%, 同DS3%, 同液(帝人ファーマ)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 |
5 | 〈その他の呼吸器官用薬〉 プロピオン酸フルチカゾン(吸入剤) |
[販売名] | フルタイド50エアー, 同100エアー , 同50ディスカス, 同100ディスカス, 同200ディスカス, 同50ロタディスク, 同100ロタディスク, 同200ロタディスク(グラクソ・スミスクライン) |
[用法・用量に関連 する使用上の注意] |
症状の緩解がみられた場合は, 治療上必要最小限の用量で投与すること。 |
[重要な基本 的注意] |
感染を伴う喘息症状の増悪がみられた場合には, ステロイド療法の強化と感染症の治療を考慮すること。 |
6 | 〈その他の消化器官用薬〉 インフリキシマブ(遺伝子組換え) |
[販売名] | レミケード点滴静注用100(田辺製薬) |
[重要な基本 的注意] |
本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において, B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている。B型肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は, 肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど, B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。なお, これらの報告の多くは, 他の免疫抑制作用をもつ薬剤を併用投与した患者に起きている。 |
[副作用 (重大な副作用)] |
肝機能障害:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 |
7 | 〈他に分類されない代謝性医薬品〉 エタネルセプト(遺伝子組換え) |
[販売名] | エンブレル皮下注用25mg(ワイス) |
[重要な基本 的注意] |
本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において, B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている。B型肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は, 肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど, B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。なお, これらの報告の多くは, 他の免疫抑制作用をもつ薬剤を併用投与した患者に起きている。 |
[副作用 (重大な副作用)] |
肝機能障害:AST(GOT), ALT(GPT)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 |
8 | 〈抗ウイルス剤, その他の生物学的製剤〉 リバビリン(錠剤), ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組換え) |
[販売名] | コペガス錠200mg(中外製薬) ペガシス皮下注90μg, 同皮下注180μg(中外製薬) |
[副作用 (重大な副作用)] |
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群), 中毒性表皮壊死症(Lyell症候群), 多形紅斑:皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群), 中毒性表皮壊死症(Lyell症候群), 多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 |
市販直後調査の対象品目一覧
(平成19年8月1日現在) |
一般名 | 製造販売業者名 | 市販直後調査開始年月日 |
販売名 | ||
ルリオクトコグアルファ(遺伝子組換え) | バクスター(株) | 平成19年2月22日 |
アドベイト注射用250, 同注射用500, 同注射用1000アドベイト注射用250, 同注射用500, 同注射用1000 | ||
フォリトロピンベータ(遺伝子組換え) | 日本オルガノン(株) | 平成19年3月16日 |
フォリスチム注50, 同注75*1 | ||
ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組換え) | 中外製薬(株) | 平成19年3月16日 |
ペガシス皮下注90μg, 同皮下注180μg*2 | ||
リバビリン | 中外製薬(株) | 平成19年3月16日 |
コペガス錠200mg | ||
モダフィニル | アルフレッサファーマ(株) | 平成19年3月28日 |
モディオダール錠100mg | ||
レボノルゲストレル放出子宮内避妊システム | バイエル薬品(株) | 平成19年4月16日 |
ミレーナ52mg | ||
塩酸バラシクロビル | グラクソ・スミスクライン(株) | 平成19年4月18日 |
バルトレックス顆粒50%*3 | ||
エンタカポン | ノバルティスファーマ(株) | 平成19年4月19日 |
コムタン錠100mg | ||
ペグビソマント(遺伝子組換え) | ファイザー(株) | 平成19年6月5日 |
ソマバート皮下注用10mg, 同皮下注用15mg, 同皮下注用20mg | ||
サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル | グラクソ・スミスクライン(株) | 平成19年6月8日 |
アドエア100ディスカス, 同250ディスカス, 同500ディスカス | ||
シクレソニド | 帝人ファーマ(株) | 平成19年6月8日 |
オルベスコ50μgインヘラー112吸入用, 同100μgインヘラー112吸入用, 同200μgインヘラー56吸入用 | ||
フォンダパリヌクスナトリウム | グラクソ・スミスクライン(株) | 平成19年6月8日 |
アリクストラ皮下注1.5mg, 同皮下注2.5mg | ||
イミダフェナシン | 杏林製薬(株) | 平成19年6月11日 |
ウリトス錠0.1mg | ||
イミダフェナシン | 小野薬品工業(株) | 平成19年6月11日 |
ステーブラ錠0.1mg | ||
エゼチミブ | シェリング・プラウ(株) | 平成19年6月11日 |
ゼチーア錠10mg | ||
ベバシズマブ(遺伝子組換え) | 中外製薬(株) | 平成19年6月11日 |
アバスチン点滴静注用100mg/4mL, 同点滴静注用400mg/16mL | ||
セレコキシブ | アステラス製薬(株) | 平成19年6月12日 |
セレコックス錠100mg, 同錠200mg | ||
リセドロン酸ナトリウム水和物 | 味の素(株) | 平成19年6月15日 |
アクトネル錠17.5mg | ||
リセドロン酸ナトリウム水和物 | 武田薬品工業(株) | 平成19年6月15日 |
ベネット錠17.5mg | ||
リン酸二水素ナトリウム一水和物・無水リン酸水素二ナトリウム | ゼリア新薬工業(株) | 平成19年6月15日 |
ビジクリア錠 | ||
塩酸アミオダロン | サノフィ・アベンティス(株) | 平成19年6月22日 |
アンカロン注150 | ||
ダルベポエチンアルファ(遺伝子組換え) | キリンファーマ(株) | 平成19年7月9日 |
ネスプ静注用10μgシリンジ, 同静注用15μgシリンジ, 同静注用20μgシリンジ, 同静注用30μgシリンジ, 同静注用40μgシリンジ, 同静注用60μgシリンジ, 同静注用120μgシリンジ | ||
リン酸フルダラビン | バイエル薬品(株) | 平成19年7月12日 |
フルダラ錠10mg |
*1: | 効能追加された「視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発」 |
*2: | 効能追加された「リバビリンとの併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(1)セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者(2)インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃した患者」 |
*3: | 効能追加された「水痘」 |
お知らせ 医薬品・医療機器等安全性情報は, 医薬品医療機器情報提供ホームページ(https://www.pmda.go.jp/)又は厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)からも入手可能です。 |