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安全対策業務

医薬品・医療用具等安全性情報 No.184

目次

  1. 重要な副作用等に関する情報
    1 塩酸ヒドロキシジン、パモ酸ヒドロキシジン
    2 ザフィルルカスト
    3 トラスツズマブ(遺伝子組換え)
    4 ファモチジン
    5 リツキシマブ(遺伝子組換え)
    6 リン酸オセルタミビル
  2. 使用上の注意の改訂について(その141)
    マレイン酸フルボキサミン他(14件)

 


 この医薬品・医療用具等安全性情報は、厚生労働省において収集された副作用情報をもとに、医薬品・医療用具等のより安全な使用に役立てていただくために、医療関係者に対して情報提供されるものです。

平成14年(2002年)12月
厚生労働省医薬局

 

重要な副作用等に関する情報

医薬品・医療用具等安全性情報 No.166の『「医薬品・医療用具等安全性情報」の月刊化について』でお知らせしましたように、前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.183)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について、改訂内容、参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。


【1】塩酸ヒドロキシジン、パモ酸ヒドロキシジン
 
販売名(会社名) 塩酸ヒドロキシジン
 アタラックス(10mg)、同錠25mg(ファイザー製薬)
 ジスロン錠(ナガセ医薬品)
 アタラックス-P注射液(25mg/mL)、同(50mg/mL)(マルコ製薬)
パモ酸ヒドロキシジン
 アタラックス-P(25mg)、同-P(50mg)、同-P10倍数、同-Pドライシロップ(ファイザー製薬)
 アタラックス-Pシロップ(明治薬品)
 ハタナジン錠(日新製薬)
 ボブスール錠25(シオノケミカル)
薬効分類等 精神神経用剤
効能効果 (経口剤)
 蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)
 神経症における不安・緊張・抑うつ
(注射剤)
 神経症における不安・緊張・抑うつ
 麻酔前投薬
 術前・術後の悪心・嘔吐の防止

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[重要な基本的注意] 経口剤
本剤投与により皮膚疾患の改善が認められない場合には、本剤による皮膚症状を考慮し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
[副作用(重大な副作用)] 経口剤・注射剤共通
ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、胸部不快感、喉頭浮腫、呼吸困難、顔面蒼白、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
40代
蕁麻疹
(不眠症)
25mg(静注)
1回
ショック
投与開始前 ブタクサアレルギーの既往があった。普段より不眠症に対しトリアゾラム、ブロチゾラムを服用していた。
投与開始日 くしゃみがとまらず、眼痛、鼻閉、咳嗽後全身発赤、蕁麻疹が出現し、全身そう痒感も強いため、外来受診した。
受診時、眼瞼を含め顔面腫脹、鼻閉、咳嗽があり、また聴診上、喘鳴(上気道閉塞様の聴診音)は軽度であった。
本剤(塩酸ヒドロキシジン注射液)を生食20mLに溶解し、ゆっくり静脈内投与したところ、全身の紅潮は改善したが、意識レベルが低下し、血圧68/48mmHg(普段は100/60mmHg)、脈拍数60拍/分、呼吸数20回/分となった。
電解質補液200mL点滴を開始し、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム100mgを静脈内投与した。
投与約2時間後 症状は改善し、帰宅した。
企業報告
併用薬:トリアゾラム、ブロチゾラム
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
70代
不眠
(帯状疱疹、糖尿病)
25mg(筋注)
28日間(頓用)
肝障害
投与2日前 帯状疱疹のペインコントロール目的に、総合病院麻酔科に入院した。疼痛に対して硬膜外チューブを留置し、局所麻酔剤塩酸ブピバカインの持続注入を行うとともに、ジクロフェナクナトリウム坐剤の投与を開始した(頓用)。
投与開始日 不眠に対し本剤(塩酸ヒドロキシジン注射液)の筋肉内投与を開始した(頓用)。
投与2日目 疼痛に対し塩酸リドカインの持続注入を開始した。
投与5日目 疼痛に対しロキソプロフェンナトリウム、不眠に対しトリアゾラムの経口投与を開始した。
投与17日目 肝機能障害が発現した。
ジクロフェナクナトリウムの投与を中止した。
投与18日目 ロキソプロフェンナトリウムの投与を中止した。
投与19日目 トリアゾラムの投与を中止した。
投与20日目 増悪を認めたため、精査・加療目的で同院内科に転科した。グリチルリチン製剤投与によりトランスアミラーゼは低下したが、胆汁うっ滞は改善されなかった。
投与25日目 塩酸ブピバカインの投与を中止した。
投与28日目
(投与中止日)
本剤(塩酸ヒドロキシジン注射液)の投与を中止した。
中止3日後 塩酸リドカインの投与を中止した。
中止17日後 副腎皮質ホルモン剤の投与を開始したところ、胆汁うっ滞は速やかに改善した。
中止32日後 副腎皮質ホルモン剤投与により糖尿病のコントロールが不良になったが退院した。
〈DLST〉
 (1回目)
 ロキソプロフェンナトリウム
105%
 陰性
 ジクロフェナクナトリウム
94%
 陰性
 トリアゾラム
104%
 陰性
 (2回目)
 塩酸ブピバカイン
168%
 陰性
 塩酸リドカイン
154%
 陰性
 塩酸ヒドロキシジン
244%
 陽性
企業報告
臨床検査値
  
投与
2日前
投与
17日目
投与
20日目
投与28日目
(投与中止日)
中止
3日後
中止
7日後
投与
11日後
中止
17日後
AST(GOT)(U/L)
25
159
885
118
30
30
15
ALT(GPT)(U/L)
22
212
1033
272
96
56
48
Al-P(U/L)
289
547
1841
2464
1452
1412
750
γ-GTP(U/L)
20
47
388
200
T-Bil(mg/dL)
0.7
0.5
1.9
12.0
4.6
2.1
D-Bil(mg/dL)
1.2
7.0
白血球数(/μL)
12100
7200
6100
6100
10700
9900
好酸球(%)
5.7
11.0
1.0
0.0
併用薬:塩酸ブピバカイン、塩酸リドカイン、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、トリアゾラム

 

【2】ザフィルルカスト

販売名(会社名) アコレート錠20mg、同錠40mg(アストラゼネカ)
薬効分類等 ロイコトリエン受容体拮抗剤
効能効果 気管支喘息

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[慎重投与] 高齢者
[重要な基本的注意] 高齢者への1日投与量は40mg(1回20mg1日2回)を超えないこと。
本剤投与により、重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、定期的な肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行うこと。
[副作用(重大な副作用)] 肝炎、肝機能障害、黄疸:肝機能障害、黄疸があらわれることがあり、肝不全に至ったとの報告もあるので、定期的な肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
40代
気管支喘息
(なし)
80mg
約150日間
劇症肝炎
4年前に気管支喘息発症。
アルコールを常用していたが、肝機能障害の既往歴なし。前年度の肝機能検査は正常。
投与開始日 気管支喘息に対し、本剤投与開始。3ヵ月目まで定期的に服用されていなかったが、4ヵ月目からは規則正しく服用された。
投与約5ヵ月後
(発現日)
投与開始から約5ヵ月後(投与中止日はこの付近)、倦怠感続く。近医受診し肝機能障害を指摘された。
発現1日後 入院。ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎が除外され、本剤による薬剤性肝炎と診断された。
保存的療法にて経過みるも改善せず。グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤、ウルソデスオキシコール酸を投与開始。絶食で点滴を投与。新鮮凍結血漿投与、血漿交換などは患者が拒否。
腹部エコー、CTでは急性肝炎に合致する所見。HAV、HBV、HCV、サイトメガロウイルス、EBウイルスはいずれも否定。
発現20日後 転院。
発現21日後 腹部エコーにて総胆管拡張はなし。
発現22日後 肝不全も進行しつつある劇症肝炎の定義も満たす重症の薬剤性肝炎であるため新鮮凍結血漿を投与(3日間)。ウルソデスオキシコール酸を増量、絶食を中止。栄養補助剤、肝不全用アミノ酸製剤。
発現25日後 肝生検施行。所見:肝細胞の脱落が顕著なSubmassiveな肝壊死。
発現27日後 血中アンモニア107μg/dLのため、ラクツロースも使用開始。明らかな肝性脳症および感染症は認めず。プレドニゾロン投与開始(発現57日後まで投与継続)。
発現35日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤投与開始(発現62日後まで継続)。その後グリチルリチン・グリシン・メチオニン投与開始。
発現73日後 退院。
企業報告
臨床検査値
  
開始約
5ヵ月前
発現日
発現
1日後
発現
10日後
発現
20日後
発現
27日後
発現
72日後
PT(%)
49
44.1
54.7
AST(GOT)(IU/L)
26
>1000
900
392
209
117
33
ALT(GPT)(IU/L)
13
842
798
348
141
63
16
LDH(IU/L)
150
461
248
452
354
Al-P(IU/L)
60
569
673
580
375
320
γ-GTP(IU/L)
27
504
392
160
111
98
総ビリルビン(mg/dL)
0.6
5.0
21.3
33.7
21.0
2.9
直接ビリルビン(mg/dL)
16.0
22.2
14.2
血中アンモニア(μg/dL)
61
107
併用薬:プロピオン酸フルチカゾン、塩酸アンブロキソール
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
70代
気管支喘息
(糖尿病、高脂血症)
40mg
129日間
劇症肝炎
7年前から肝機能検査値異常。5年前にCTにて脂肪肝を確認。5年前より気管支喘息にて加療中。アルコール歴無し。喫煙歴無し。
投与開始16日前 喘息発作にて入院。
投与開始日 プランルカスト水和物より本剤に変更され投与開始。
投与11日目 退院。
投与106日目 定期外来にて血糖319と高値であったが、全身倦怠感、黄疸等は認めず。
投与122日目頃 嘔気、全身倦怠感、食欲不振が出現。
投与129日目
(投与中止日)
朝より嘔気、嘔吐出現し来院。本剤投与中止。
黄疸のため入院精査。腹部エコーにて胆のう内結石を認めたが、閉塞性パターンは認めず。禁食、内服中止、グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤にて加療開始。
中止2日後 右季肋部の圧痛あり。エコーにて胆のう軽度腫大認めたが、閉塞性パターン認めず。
中止6日後 IgM HA抗体(-)、IgM HBc抗体(-)、HCV(-)、総ビリルビン上昇。黄疸精査の為転院。
転院先にて、総ビリルビン21.7mg/dL、AST(GOT)581IU/L、ALT(GPT)483IU/L、PT25.7%、アンモニア高値。HBs抗原、IgM HBc抗体、IgM HA抗体、IgM CMV抗体、IgM EBV抗体、HCV-RNA定性、抗核抗体、抗平滑筋抗体、抗ミトコンドリア抗体全て陰性。γ-グロブリン正常。
グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤、ウルソデスオキシコール酸投与開始。意識は清明。
中止7日後 プレドニゾロン30mg投与開始。CT検査、超音波検査にて肝萎縮の所見を認めた。
中止9日後 血漿交換と持続濾過透析開始。
(中止46日後までの間、血漿交換13回、持続濾過透析11回施行)
中止10日後 肝性脳症II度。
中止31日後 総ビリルビン26.6mg/dL、PT14.3%、肝性脳症I度。肝シンチグラフィ:LHL15 0.56。肝の萎縮あり。
中止38日後 タール便(+)。
中止39日後 上部内視鏡施行するも、明らかな出血源なし。輸血施行。
中止40日後 CT上、肝萎縮著明。輸血施行。アルブミン点滴(中止42日後まで)。
中止45日後 意識レベル悪化(Japan Coma ScaleII-10)。
中止46日後 意識レベル悪化(Japan Coma ScaleIII-200)。
中止50日後 死亡(剖検実施せず)。
企業報告
臨床検査値
  
開始15日前
投与中止日
中止2日後
中止6日後
中止12日後
中止16日後
PT(%)
25.7
37.4
AST(GOT)(IU/L)
35
1265
552
581
83
93
ALT(GPT)(IU/L)
12
1283
684
483
105
110
LDH(IU/L)
144
549
419
Al-P(IU/L)
229
897
608
509
γ-GTP(IU/L)
16
436
202
総ビリルビン(mg/dL)
10.9
12.7
21.7
14.0
16.7
直接ビリルビン(mg/dL)
8.2
14.0
8.6
CRP(mg/dL)
<0.6
1.7
0.5
血中アンモニア(μg/dL)
137
62
併用薬:テオフィリン、肝臓加水分解物製剤、塩酸ツロブテロール、ボグリボース、グリメピリド
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
3
60代
気管支喘息
(高血圧)
40mg
171日間
肝障害
肝障害の既往歴なし。
投与開始日 本剤の投与開始。
投与144日目 全身倦怠、黄疸が発現。
投与155日目 入院。AST(GOT)1194IU/L、ALT(GPT)1834IU/L、LDH994IU/L、Al-P322IU/L、γ-GTP399IU/L、総ビリルビン9.5mg/dL。HA、HB、HBcの肝炎ウイルス検査は陰性。
投与171日目
(投与中止日)
本剤の投与中止。グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤、肝庇護剤で治療。
中止15日後 退院。
中止24日後 回復。AST(GOT)26IU/L、ALT(GPT)24IU/L、LDH318IU/L、Al-P196IU/L、 γ-GTP100IU/L。
企業報告
併用薬:テオフィリン、塩酸ツロブテロール、プロピオン酸ベクロメタゾン

 

【3】トラスツズマブ(遺伝子組換え)

販売名(会社名) ハーセプチン注射用150(中外製薬)
薬効分類等 抗悪性腫瘍剤
効能効果 HER2過剰発現が確認された転移性乳癌

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[副作用(重大な副作用)] 心障害:心不全(症候:呼吸困難、起座呼吸、咳増加等、症状・異常:S3ギャロップ、駆出率低下、末梢性浮腫等)、心原性ショック、肺浮腫、心嚢液貯留、心筋症、心膜炎、不整脈、徐脈等が報告されているので、本剤投与中は心症状の発現状況・重篤度等に応じて必ず心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態(心駆出率の変動を含む)を十分に観察すること。異常が認められた場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与継続を検討し、適切な処置を行うこと。ただし、症状が重篤な場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状、肺障害:低血圧、頻脈、顔面浮腫、眩暈、耳鳴、呼吸困難、喘息、喘鳴、血管浮腫、咽頭浮腫、気管支痙攣、呼吸不全、肺炎(間質性肺炎、アレルギー性肺炎等を含む)、非心原性肺浮腫、胸水、低酸素症、急性呼吸促迫症候群等がInfusion reactionの症状としてあらわれることがある。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置(酸素吸入、β-アゴニスト、副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。また、本剤投与中にこれらの異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること。なお、このような症状があらわれた患者において再投与の可否を判断する基準は確立していない。
間質性肺炎:間質性肺炎があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
30代
転移性乳癌
(疼痛)
4mg/kg
1回

2mg/kg
2回
(週1回)

 

間質性肺炎
転移性乳癌(肺、骨、脳)
前治療:(1)CMF(シクロホスファミド、メトトレキサート、フルオロウラシル:6クール)。(2)ドセタキセル水和物(3クール)。(3)CAF(シクロホスファミド、塩酸ドキソルビシン、フルオロウラシル:~投与約1年10ヵ月前)。(4)ドキシフルリジン、シクロホスファミド、酢酸メドロキシプロゲステロン(~投与約9ヵ月前)。(5)放射線療法(骨盤:~投与約5ヵ月前、腰椎:~投与約4ヵ月前)、パクリタキセル(~投与37日前)。(6)パミドロン酸二ナトリウム(~投与約2ヵ月前)。(7)放射線療法(全脳:~投与約1ヵ月前)。
投与34日前 バルプロ酸ナトリウム、酢酸メドロキシプロゲステロン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ファモチジン投与。
投与4日前 酢酸メドロキシプロゲステロン投与。
投与開始日 本剤4mg/kg投与開始。本剤投与開始6.5時間後、発熱(37.6℃)発現。無処置にて回復。
投与6日目 本剤2mg/kg投与開始。
投与10日目 バルプロ酸ナトリウム、酢酸メドロキシプロゲステロン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ファモチジン、ジクロフェナクナトリウム(骨転移による痛みに対し)投与。フロセミド(リン酸ベタメタゾンナトリウム副作用対策)、アスピリン(酢酸メドロキシプロゲステロン副作用対策)投与。

投与14日目
(投与中止日)

本剤2mg/kg投与。本剤投与開始1.5時間後、気持ちが悪いと訴えたため、休ませる。本剤投与開始1.8時間後、血圧低下(72/40mmHg)発現。輸液で当日軽快。本剤投与開始2.8時間後、呼吸困難発現。酸素吸入下、動脈血ガス測定施行。胸部X線にて間質浸潤様認める(両葉全体に間質影の増強)。発熱(38.9℃)。
中止1日後 SaO270%台に低下。ジギタリス製剤、フロセミド、コハク酸プレドニゾロンナトリウム投与するも無反応のため挿管。
PEEP(呼気終末陽圧)のため血圧低下持続、このため輸液投与。
胸部X線にて状態変更なし(以降ほぼ毎日の胸部X線測定にて所見悪化)。
中止3日後 パニペネム・ベタミプロン投与。
中止6日後 血圧低下に対し輸液、塩酸ドパミン投与。その後一時的に血圧改善傾向。
中止9日後 血圧低下に対し輸液、塩酸ドブタミン、ミダゾラム、塩酸モルヒネ投与。
中止11日後 フロセミド投与。
中止14日後 間質性肺炎による呼吸不全により死亡。
企業報告
併用薬:パクリタキセル、濃グリセリン・果糖、バルプロ酸ナトリウム、酢酸メドロキシプロゲステロン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ファモチジン、ジクロフェナクナトリウム
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
50代
転移性乳癌
(なし)
4mg/kg
1回

2mg/kg
4回
(週1回)

 

間質性肺炎
転移性乳癌(肺、骨、脳)
前治療:CEF療法(シクロホスファミド、塩酸エピルビシン、フルオロウラシル)、ホルモン剤、5-FU系薬剤、シクロホスファミド、放射線照射(全脳照射)。
投与開始日 本剤4mg/kg投与開始(点滴時間90分以上)。
投与8日目 本剤2mg/kg投与。
投与15日目 本剤2mg/kg、ドセタキセル水和物60mg投与。
投与22日目 本剤2mg/kg、ドセタキセル水和物60mg投与。
投与27日目 発熱、呼吸困難認めず。
投与28日目 早朝、39.1℃の発熱、デキサメタゾン、ロキソプロフェン60mg服用にて解熱。
投与29日目 早朝、38.7℃の発熱。ジクロフェナクナトリウム坐薬25mgにて解熱。本剤2mg/kg投与。
投与30日目 早朝、38.7℃の発熱。ロキソプロフェン60mg服用にて36.8℃まで解熱。胸部X線所見にて異常陰影を認める。
夜間、呼吸困難、咳あり。
投与31日目 早朝、呼吸困難強くなる。
その後、脈拍125/分。体温37.8℃。ベッド上、臥床でSaO295%(room air)。酸素投与開始(4L/分)。SaO296~97%。胸部X線にて両側にびまん性の陰影を認める。
投与32日目 早朝、歩行後、呼吸困難強くなる。SaO2 92%のため酸素9L/分リザーバーとする。38.8℃の発熱あり。デキサメタゾン8mg、塩酸セフォゾプラン2g投与。
夜、体温36.7℃。9L/分リザーバーでO2投与。呼吸困難なし。SaO297%。
投与33日目 発熱回復。リザーバーでO2投与継続。ベッド安静で呼吸困難なし。
投与34日目 発熱なし。O2はリザーバーで徐々に減量。
投与36日目 午後から酸素投与はマスクで6L/分。
投与37日目 全身状態、バイタルサイン異常なし。O2投与(2L/分)。脳転移巣の増大なし。肺転移の結節性病変は増大、全肺野にスリガラス状の浸潤性陰影がみられる。間質性肺炎と診断。
投与38日目 呼吸困難軽快。酸素投与中止。KL-6 3012。
投与41日目 食事も少量ながら食べ始め、全身状態は改善した。
投与42日目 間質性肺炎回復。
企業報告
併用薬:ドセタキセル水和物、パクリタキセル、塩酸トロピセトロン、塩酸アザセトロン、塩酸ラニチジン、リン酸デキサメタゾンナトリウム
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
3
50代
転移性乳癌
(なし)
4mg/kg
1回

2mg/kg
13回
(週1回)

 

間質性肺炎
転移性乳癌(皮膚、骨、リンパ節)
前治療:AC(シクロホスファミド、塩酸ドキソルビシン)、ドセタキセル水和物、パクリタキセル
投与1日目 本剤4mg/kg投与開始。本剤点滴開始2時間後に嘔気・嘔吐発現。塩酸アザセトロン投与。
投与2日目 嘔気・嘔吐回復。本剤点滴開始10時間後、発熱発現、ジクロフェナクナトリウム坐剤投与。
投与3日目 発熱回復。
投与5日目 ドセタキセル水和物35mg投与開始。
投与7日目 好中球減少症発現。フィルグラスチム75μg投与。
投与8日目 好中球減少症回復。本剤2mg/kg投与(点滴時間90分以上)。発熱、無力症、嘔気・嘔吐発現。以降89日目まで週1回投与。
投与9日目 発熱、無力症、嘔気・嘔吐回復。
投与14日目 好中球減少症発現。フィルグラスチム75μg投与。
投与15日目 好中球減少症回復。
投与20日目 皮疹発現。d-マレイン酸クロルフェニラミン投与。
投与27日目 皮疹回復。
投与82日目 空咳出現、持続。炎症反応(白血球数4850/μL、CRP0.48mg/dL)認める。胸部X線検査にて、両肺野Clear。異常陰影認めず。
投与83日目 37.6℃の発熱。消化器不快感発現。塩酸アザセトロン投与。入院。
投与84日目 軽度の呼吸困難発現。
投与89日目 微熱、咳、炎症反応(白血球数3400/μL、CRP0.56mg/dL)認める。
投与90日目 胸部X線検査にて、両肺野スリガラス様陰影(右肺野浸潤影、左中肺野浸潤影)軽度認める。感冒を考え、サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・メチレンジサリチル酸プロメタジン3g、桜皮エキス・キョウニン水7日分処方。消化器不快感回復。
投与93日目 胸部X線像改善なく、両肺野透過性低下。症状改善なし。LDH上昇389IU/Lあり、間質性肺炎と診断。経口抗生剤塩酸セフカペンピボキシル300mg4日分処方。
投与94日目 咳頻回、呼吸苦軽快せず。リン酸ジヒドロコデイン・塩酸エフェドリン・塩化アンモニウム・桜皮エキス・キョウニン水処方。
投与97日目 胸部X線検査にて改善なし。症状改善なく、レボフロキサシン300mg処方。
投与99日目 胸部X線検査にて、両肺野に広がるconsolidationと、CTにて嚢胞性肺線維症を認める。
投与106日目 EF:74.6%、退院。
投与117日目 徐々に症状軽快。
投与121日目 呼吸困難軽快。
投与132日目 胸部X線上、特に有意な肺炎像呈せず、症状も軽快した。
企業報告
併用薬:ドセタキセル水和物、パミドロン酸二ナトリウム

 

【4】ファモチジン

販売名(会社名) ガスイサン錠10、同錠20(竹島製薬)
ガスターD錠10mg、同D錠20mg、同錠10mg、同錠20mg、同散2%、同散10%、同注射用10mg、同注射用20mg(山之内製薬)
ガスドック錠10mg、同錠20mg、同散2%(東洋ファルマー)
ガスポート錠10mg、同錠20mg(大洋薬品工業)
ガスメット錠10mg、同錠20mg(東菱薬品工業)
ガスリックD錠20mg(日新製薬)
ガスリック錠10mg、同錠20mg(日新製薬)
ガモファー錠10mg、同錠20mg、同散2%、同散10%(大原薬品工業)
チオスター錠10、同錠20(全星薬品工業)
ファモスタジン散2%、同錠10、同錠20(東和薬品)
ファモチジン細粒2%「サワイ」、同錠10「サワイ」、同錠20「サワイ」(沢井製薬)
プロゴーギュ散2%(日本医薬品工業)、プロゴーギュ錠10mg、同錠20mg(陽進堂)
薬効分類等 H2受容体拮抗剤
効能効果 (経口剤)
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
(注射剤)
上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、Zollinger-Ellison症候群、侵襲ストレス(手術後に集中管理を必要とする大手術、集中治療を必要とする脳血管障害・頭部外傷・多臓器不全・広範囲熱傷)による上部消化管出血の抑制、麻酔前投薬

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[副作用(重大な副作用)] 間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
70代
胃潰瘍
(右眼炎症性偽腫瘍、骨粗鬆症、高脂血症、肺炎、カンジダ性食道炎)
40mg
72日間

 

間質性肺炎
喫煙歴:20歳より約50年間(15~20本/日)
投与開始日 右眼炎症性偽腫瘍のためプレドニゾロン(高用量)治療開始。胃潰瘍もあり、本剤投与開始。
投与51日目頃 体動時の息切れ徐々に増強。
投与62日目 近医受診し、急性肺炎と診断。種々の抗生剤治療受け、プレドニゾロンも中止したが改善なし。
投与68日目 当院内科に入院。
重症低酸素血症、胸部X線、CTともに全肺野にスリガラス影を認める。人工呼吸管理は特に実施せず、本剤以外は全薬投与中止。
BAL(気管支肺胞洗浄):総細胞数2.4×104/mL、好中球3%、リンパ球84%、単球12%、好酸球1%、CD4/8 3.22、細胞診カリニ、培養レジオネラ等陰性。
投与72日目
(投与中止日)
本剤投与中止。以後徐々に症状改善。
中止11日後 胸部X線所見、酸素能も変化なく薬剤性肺炎と診断。プレドニゾロン開始。以後急速に陰影改善。
中止38日後 退院。
企業報告
臨床検査値
  
投与
21日前
投与
28日目
投与
49日目
投与
68日目
中止
3日後
中止
11日後
中止
17日後
白血球数(/μL)
6600
9900
6400
4900
6400
5600
10400
桿状核好中球(%)
2.0
6.0
2.0
分葉核好中球(%)
69.0
55.0
66.0
好中球(桿状核球+分葉核球)(%)
91.2
61.3
好酸球(%)
0.3
1.4
1.0
6.0
0.5
好塩基球(%)
0.2
0.6
0.0
2.0
0.0
単球(%)
2.8
5.5
7.0
10.0
7.5
リンパ球(%)
5.5
31.2
21.0
21.0
24.0
LDH(IU/L)
435
514
805
1256
968
614
BUN(尿素窒素)(mg/dL)
26.3
40.0
29.7
41.8
19.1
23.6
27.8
クレアチニン(mg/dL)
1.02
1.17
1.07
1.52
1.31
1.12
0.96
CRP(mg/dL)
0.00
5.83
3.35
3.15
2.00
IgM(mg/dL)
109
IgG(mg/dL)
940
IgA(mg/dL)
502

肺機能検査及び血液ガス分析
  
投与68日目
中止3日後
中止5日後
中止11日後
中止19日後
中止31日後
中止38日後
pH
7.46
PO2(mmHg)
43.7
84.7
63.7
95.5
PCO2(mmHg)
32.8
38.7
41.0
HCO3(mEq/L)
23.5
22.2
24.1
O2Sat(%)
79.2
95.2
91.3
VC(%)
64.9
80.5
86.9
FEV1
89
84
79
併用薬:塩酸ロキサチジンアセタート、酢酸プレドニゾロン、テプレノン、アルファカルシドール、プレドニゾロン、フルコナゾール、プラバスタチンナトリウム、塩酸セフカペンピボキシル
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
60代
胃炎
(急性心筋梗塞)
20~40mg
126日間
間質性肺炎
喫煙歴:20本/日 約40年間
投与開始日 胃炎のため本剤40mg投与開始。
投与23日目 本剤20mgに減量。
投与107日目 ラ音及び胸部X線にて両側下肺野中心に間質性陰影を認めたため、入院。自覚症状は特になし。
投与114日目 肺生検実施。非特異的な間質の線維化を認める。
BAL(気管支肺胞洗浄):マクロファージ 23%、リンパ球66.5%、好酸球2.0%、好中球8.5%。
投与126日目
(投与中止日)
本剤投与中止。
中止78日後 CT上、陰影回復。
〈DLST(リンパ球刺激試験)結果(投与126日目)〉
 ファモチジン:陽性
 アスピリン・ダイアルミネート、酒石酸メトプロロール、 酸化マグネシウム、シンバスタチン、グリクラジド:陰性
企業報告
臨床検査値
  
投与
107日目
投与
108日目
CRP(mg/dL)
<0.24
赤沈値(mm/hr)
2
ANA
<20
IgM(mg/dL)
103.9
IgG(mg/dL)
1608.8
IgA(mg/dL)
378
肺機能検査
  
投与
107日目
%FV
107.7
FEV1
66.9
TV(L)
0.73
IRV(L)
1.49
ERV(L)
1.29
血液ガス分析
  
投与
114日目
PO2(mmHg)
70
PCO2(mmHg)
38.5
HCO3(mEq/L)
24
O2Sat(%)
93.9
併用薬:アスピリン・ダイアルミネート、酒石酸メトプロロール、酸化マグネシウム、シンバスタチン、グリクラジド

 

【5】リツキシマブ(遺伝子組換え)

販売名(会社名) リツキサン注10mg/mL(全薬工業)
薬効分類等 抗悪性腫瘍剤
効能効果 CD20陽性の下記疾患
低悪性度又はろ胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[副作用(重大な副作用)] アナフィラキシー様症状、肺障害、心障害:低血圧、血管浮腫、低酸素血症、気管支痙攣、肺炎(間質性肺炎、アレルギー性肺炎等を含む)、閉塞性細気管支炎、肺浸潤、急性呼吸迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック等がinfusion reactionの症状としてあらわれることがある。バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数等)のモニタリングや自他覚症状の観察など、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置(酸素吸入、昇圧剤、気管支拡張剤、副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少:重篤な血球減少が起こることがあるので、治療期間中及び投与終了後は定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は休薬等の適切な処置を行うこと。また、重篤な血球減少に伴い、感染症(敗血症、肺炎等)を合併することがあるので注意すること。
間質性肺炎:間質性肺炎があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、総ビリルビン等の肝機能検査値の上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、このような異常が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
30代
非ホジキンリンパ腫
(なし)
520mg
3~6週毎に
3回投与

 

間質性肺炎
非ホジキンリンパ腫(組織型:小リンパ球性リンパ腫)、臨床病期:IVB、Performance Status:1、節外病変数:2個以上、投与前LDH値:正常値。
投与6年6ヵ月前 発症。
投与1ヵ月前 胸部X線、CT所見で縦隔リンパ節腫大、胸水貯留を確認。
投与18日前 CHOP療法施行(シクロホスファミド1g、塩酸ドキソルビシン70mg、硫酸ビンクリスチン2mg、プレドニゾロン70mg)。
投与開始日 本剤投与30分前にイブプロフェン、マレイン酸クロルフェニラミンを投与。
投与3時間後 咽頭浮腫発現。投与速度を減速し、同日回復。
投与12時間後 発熱、悪寒発現。スルピリン処置にて、悪寒は回復。
投与2日目 発熱回復。
投与3日目 CHOP療法施行(2クール目)。
投与22日目 本剤投与30分前にイブプロフェン、マレイン酸クロルフェニラミンを投与。本剤2クール目投与。
投与25日目 CHOP療法施行(3クール目)。
投与61日目
(投与中止日)
本剤投与30分前にイブプロフェン、マレイン酸クロルフェニラミンを投与。本剤3クール目投与。
中止2日後 CHOP療法施行(4クール目)。
中止18日後 間質性肺炎発現(症状:乾性咳嗽、息切れ、捻髪音、PaO2:52.5mmHg)。
水痘(播種性)発現(所見:全身に水疱を伴う皮疹が発現)。
中止19日後 胸部X線、CT像より間質性肺炎と診断(所見:全肺野に広範なスリガラス様陰影)。
間質性肺炎、水痘に対しコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム1g3日間、アシクロビル750mg~1.5g8日間を処置。
中止20日後 PaO2:37.5mmHg。
中止21日後 喀痰よりherpes zosterウイルスDNAをPCR法にて検出。
中止26日後 SaO2:98%。
中止27日後 水痘回復。
中止31日後 間質性肺炎回復。
胸部X線所見:軽度のスリガラス影のみ残存。
胸部CT所見:スリガラス影は著明に改善。中葉4区を中心に軽度のスリガラス影が残存。
企業報告
併用薬:シクロホスファミド、塩酸ドキソルビシン、硫酸ビンクリスチン、プレドニゾロン、イブプロフェン、マレイン酸クロルフェニラミン
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
70代
非ホジキンリンパ腫
(なし)
450mg
2週毎に
2回投与
間質性肺炎
非ホジキンリンパ腫(組織型:ろ胞性大細胞型リンパ腫)、臨床病期:IIIA、Performance Status:2。
既往歴:間質性肺炎(他院のため詳細不明、結核によるものと思われる)。
投与1年3ヵ月前 発症。
投与4ヵ月前 THP-COP(塩酸ピラルビシン、シクロホスファミド、硫酸ビンクリスチン、プレドニゾロン)療法施行。
投与2~3ヵ月前 メトトレキサート、シタラビン、プレドニゾロンを髄腔内投与。
投与4日前 胸部CT施行(所見:結核の名残と思われる両側肺網状陰影が多発。縦隔リンパ節、両側腋窩リンパ節腫大を認める)。
投与開始日 本剤投与30分前にジクロフェナクナトリウム、マレイン酸クロルフェニラミン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウムを投与。
投与5日目 第一腰椎に放射線照射(30Gy 投与19日目まで)。
投与13日目
(投与中止日)
本剤2クール目投与。
中止6日後 放射線照射終了。
不明 一時退院。退院中、微熱、咳を認める。
中止17日後 帰院。
中止18日後 間質性肺炎発現(症状:乾性咳嗽、37℃前後の微熱、呼吸困難は認めず)。
中止19日後 胸部X線施行(所見:全肺野に間質性陰影を認める。胸水増量傾向を認める)。KL-6:270(正常)、SP-D:274(正常:<150)。
中止20日後 胸部CT施行(所見:全肺野に間質性陰影を認める)。
間質性肺炎に対し、ステロイドパルス療法(コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム)、プレドニゾロン、フルコナゾール、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、イソニアジド、ロキシスロマイシン、硫酸アミカシン、硫酸セフォセリス、乾燥スルホ化人免疫グロブリン処置。
中止21日後 気管内吸引液培養検査実施。α-ストレプトコッカス(常在菌)検出、CMV(-)、β-D-グルカン:6.9(正常)、エンドトキシン:43.8(正常:<10)。
中止22日後 胸部CT施行:所見は不変。
中止27日後 胸部X線施行:所見は不変。
中止32日後 死亡(間質性肺炎)。剖検:未実施。
企業報告
臨床検査値
  
投与
2日目
中止
19日後
中止
20日後
中止
21日後
中止
22日後
中止
23日後
中止
24日後
中止
25日後
中止
26日後
中止
28日後
LDH(U)
1866
1270
1306
CRP(mg/dL)
1.4
15.6
7.8
SaO2(%)
酸素吸入
87
Room air
95
2L カヌラ
91
3L カヌラ
82
4L カヌラ
91
4L マスク
93
4L マスク
84
5L マスク
95
6L マスク
90
12L マスク
併用薬:ジクロフェナクナトリウム、マレイン酸クロルフェニラミン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、塩酸ラニチジン、センノシド、エチゾラム、ニコチン酸トコフェロール、塩酸エペリゾン
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
3
40代
非ホジキンリンパ腫
(高血圧)
600mg
4~6週毎に
4回投与
汎血球減少
非ホジキンリンパ腫(組織型:ろ胞中心リンパ腫)、臨床病期:IVA、Performance Status:0。
投与1年3ヵ月前 発症。
投与27日前 多剤併用化学療法(FND療法)施行。
投与開始日 本剤投与30分前に塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸グラニセトロンを投与。
本剤(600mg)及びFND療法(リン酸フルダラビン40mg、塩酸ミトキサントロン16mg、リン酸デキサメタゾンナトリウム32mg)開始。
投与3日目 悪心発現。
悪心に対し、ファモチジン頓用処置。翌日軽快。
投与6日目 虚脱感発現。
投与8日目 感染症発現(CRP上昇)。
抗生物質処置。
投与11日目 汎血球減少、発熱発現。
白血球減少に対しG-CSFを処置。
投与12日目 解熱。
投与15日目 感染症軽快。
投与16日目 汎血球減少回復。
投与28日目 2クール目の本剤及びFND療法投与。本剤投与30分前に塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸グラニセトロンを投与。
投与42日目 汎血球減少、感染症発現。
白血球減少に対しG-CSF、感染症に対し抗生物質を処置。
投与59日目 感染症回復。
投与63日目 汎血球減少回復。
その後も本剤及びFND療法投与により、汎血球減少は再発した。
企業報告
臨床検査値
  
投与2日目
投与11日目
投与15日目
投与28日目
投与42日目
投与60日目
投与63日目
白血球数(×103/μL)
5.26
0.74
4.48
2.59
1.38
2.54
6.00
好中球(%)
81.5
30.0
66.0
52.0
41.0
42.0
93.0
赤血球数(×104/μL)
357
295
306
316
337
352
339
血色素(g/dL)
11.6
9.7
9.9
10.1
11.2
11.3
11.2
血小板数(×104/μL)
11.5
6.2
8.7
12.2
10.9
7.9
7.2
CRP(mg/dL)
0.1
5.6
1.7
0.7
1.6
0.2
0.1
併用薬:リン酸フルダラビン、塩酸ミトキサントロン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、スルファメトキサゾール・トリメトプリム
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
4
80代
非ホジキンリンパ腫
(高血圧)
560mg
2回
600mg
2回
1週毎に
4回投与
汎血球減少
非ホジキンリンパ腫(組織型:リンパ形質細胞性リンパ腫)、臨床病期:IVA、Perfomance Status:1。
投与1年5ヵ月前 発症。
投与24日前 多剤併用化学療法施行(塩酸ピラルビシン、硫酸ビンデシン、エトポシド、プレドニゾロン)。
投与開始日 本剤投与30分前にロキソプロフェンナトリウム、5分前にdl-マレイン酸クロルフェニラミンを投与。
投与4日目 汎血球減少発現。
白血球減少に対しレノグラスチム(遺伝子組換え)を投与。
投与11日目 本剤2回目投与。本剤投与30分前にロキソプロフェンナトリウム、5分前にdl-マレイン酸クロルフェニラミンを投与。
投与19日目 本剤3回目投与。本剤投与30分前にロキソプロフェンナトリウム、5分前にdl-マレイン酸クロルフェニラミンを投与。
投与25日目 汎血球減少回復。
投与26日目 本剤4回目投与。本剤投与30分前にロキソプロフェンナトリウム、5分前にdl-マレイン酸クロルフェニラミンを投与。
その後血球減少は認めなかった。
企業報告
臨床検査値
  
投与1日目
投与4日目
投与6日目
投与8日目
白血球数(×103/μL)
10.5
1.7
13.6
5.3
好中球(%)
89
61
80
64
赤血球数(×104/μL)
266
228
254
292
血色素(g/dL)
8.7
7.3
8.6
9.6
血小板数(×104/μL)
14.3
7.3
15.8
20.4
併用薬:塩酸ピラルビシン、硫酸ビンデシン、エトポシド、プレドニゾロン、ロキソプロフェンナトリウム、dl-マレイン酸クロルフェニラミン、ニルバジピン、アロプリノール、酒石酸イフェンプロジル、メシル酸ベタヒスチン、エチゾラム、塩酸チクロピジン、塩酸ロキサチジンアセタート、酸化マグネシウム

 

【6】リン酸オセルタミビル

販売名(会社名) タミフルカプセル75、タミフルドライシロップ3%(中外製薬)
薬効分類等 抗ウイルス剤
効能効果 A型又はB型インフルエンザウイルス感染症

 

 
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
[副作用(重大な副作用)] ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝炎、肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

症例の概要
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
1
30代
インフルエンザウイルス感染症
(なし)
75mg
1日間

 

ショック
投与開始日 インフルエンザ発症。
本剤投与開始。
投与後1時間 インフルエンザにより全身状態が悪いため、点滴施行。本剤服用1時間後、トイレへの歩行中に嘔気、顔面蒼白発現(点滴中)。血圧88/44mmHg、脈拍54拍/分。
時間不明 維持液(500cc)にて処置。
副作用発現後
約12分
血圧86/54mmHg、脈拍72拍/分。
副作用発現後
約24分
血圧82/48mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約26分
維持液(500cc)にて処置。
血圧80/46mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約40分
血圧88/60mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約45分
血圧78/54mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約50分
血圧84/40mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約1時間5分
血圧90/54mmHg、脈拍66拍/分。
副作用発現後
約1時間20分
血圧80/42mmHg。
副作用発現後
約1時間50分
血圧90/54mmHg。
副作用発現後
約2時間20分
ショック回復。自力歩行にて帰宅。血圧102/62mmHg、脈拍82拍/分。
企業報告
併用薬:なし
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
2
10代
B型インフルエンザウイルス感染症
(なし)
75mg
1日間
ショック
投与開始日 高熱(39~41℃)、咳、全身倦怠感あり。当院受診し、インフルエンザB型と診断。本剤、ピロミド酸、ノスカピン、フマル酸クレマスチン経口投与開始。
処方後1時間
(投与後30~40分)
薬剤投与後、30~40分後全身に発疹出現。突然顔が真っ赤になり全身蕁麻疹と、呼吸困難発現。
処方後1時間 55分
(投与中止日)
当院再診。血圧90/60mmHgと一時低下、脈拍微弱のためショックと診断。全薬剤初回投与にて中止。
血管確保(維持液200mL)し、点滴にコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム125mg、グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤40mL挿入。コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム100mg施行。
血圧回復、脈拍も落ち着き、念のため酸素吸入をしながら、救急車にて他院小児科へ搬送した。
処方後2時間 30分 転院後、チアノーゼ消失。酸素吸入中止可能。顔面赤く腫脹、躯幹も発赤していた。
維持液点滴にて処置。
ショック軽快。
投与中止2日目 発疹軽快し、退院。
企業報告
併用薬:ピロミド酸、フマル酸クレマスチン、ノスカピン
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
3
40代
インフルエンザウイルス感染症疑い
(なし)
150mg
3日間
急性肝機能障害
飲酒歴:ビール2~3日/週、1合以下
投与2日前 下痢、嘔気出現。感冒に伴う急性胃腸炎と診断。胃苓湯7.5g経口投与開始。
投与開始日 発熱、関節痛、筋肉痛、悪寒出現。インフルエンザを疑い本剤150mg、感冒に対し麻黄附子細辛湯7.5g経口投与開始。胃苓湯投与中止。
投与3日目
(投与中止日)
解熱したが、嘔気、食欲不振続き、急性胃腸炎が完治していないため、柴胡桂枝湯7.5g経口投与開始。
本剤、麻黄附子細辛湯投与中止。
中止2日後 全身倦怠感、嘔気、濃縮尿を認め、柴胡桂枝湯投与中止。急性肝障害発現。
中止3日後 食欲不振のため、維持液500mL輸液。
中止4日後 血液検査にて、急性肝機能障害を認める。腹部CT、エコーにて器質的障害なし。
中止5日後 他院入院。再度腹部エコー実施も、著変なし。安静。維持液500mL×4、肝庇護開始。
中止22日後 微熱、全身倦怠感、食欲不振、皮膚そう痒を認める。
中止32日後 肝機能改善傾向にあり、退院。
中止35日後 本院通院開始。肝庇護(グリチルリチン製剤20mL×2)開始。
中止49日後 DLST実施(本剤、麻黄附子細辛湯、柴胡桂枝湯:陰性)。
中止64日後 急性肝機能障害軽快。
中止108日後 急性肝機能障害回復。
企業報告
臨床検査値
  
投与14日前
中止4日後
中止22日後
中止32日後
中止42日後
中止108日後
AST(GOT)(IU/L)
24
1452
258
41
35
16
ALT(GPT)(IU/L)
30
2178
507
80
63
24
Al-P(IU/L)
173
491
400
271
242
γ-GTP(IU/L)
81
523
133
71
62
28
LDH(IU/L)
271
1293
220
149
297
総ビリルビン(mg/dL)
1.0
3.6
13.5
4.7
2.3
0.8
総蛋白(g/dL)
7.5
7.3
6.6
6.2
7.2
併用薬:麻黄附子細辛湯、柴胡桂枝湯、胃苓湯
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
4
30代
インフルエンザウイルス感染症疑い
(なし)
150mg
4日間
肝機能障害、黄疸
投与約15年前 全身性エリテマトーデス発症し、プレドニゾロン4.5g経口投与開始。
投与約12年前 塩酸バカンピシリン、セラペプターゼにて発疹発現。
投与約1年前 前シーズン本剤投与(6日間)。
投与開始前日 インフルエンザ様症状発症。熱発、筋肉痛あり。
投与開始日 インフルエンザ疑いにて、本剤150mg、上気道炎に対し、トシル酸スルタミシリン1125mg、カルボシステイン750mg、非ピリン系感冒剤3g経口投与開始。
投与4日目
(投与中止日)
肝機能障害(倦怠感を伴う)、腎障害(浮腫、電解質異常を伴う)、発疹発現。本剤、トシル酸スルタミシリン投与中止。患者入院。グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤20mL投与。絶食処置。
中止1日後 非ピリン系感冒剤投与中止。
中止2日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤80mL投与。
透析。
中止3日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤80mL投与。
透析。カルボシステイン、耐性乳酸菌製剤投与終了。夕方より食事再開。
中止4日後 透析。
中止5日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤80mL投与。
中止6日後 透析。
中止7日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤80mL投与。
中止10日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤80mL投与。
中止11日後 腎障害回復。
中止12日後 グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤60mL投与。
中止19日後 皮疹、そう痒感軽快し、発疹回復と判断。
中止20日後 肝機能障害回復。
企業報告
臨床検査値
  
投与
1ヵ月前
投与
4日目
中止
1日後
中止
2日後
中止
3日後
中止
4日後
中止
6日後
中止
8日後
中止
11日後
最高体温(℃)
36.6
37.8
38.9
38.9
38.5
37.7
37.0
37.2
血圧(mmHg)
100/56
121/104
125/92
100/76
133/92
150/107
143/97
白血球数(/μL)
7300
6000
6000
5200
4900
6600
6200
8100
12500
赤血球数(×104/μL)
456
498
454
413
433
422
434
414
404
Hb(g/dL)
14.2
15.3
14.0
12.9
13.5
12.9
13.5
12.8
12.6
Ht(%)
42.4
45.7
41.5
37.4
39.2
38.3
39.8
38.4
37.4
血小板数(×104/μL)
27.4
14.8
15.8
17.0
15.6
23.0
30.4
30.0
36.0
AST(GOT)(IU/L)
32
6768
1774
792
797
191
86
52
42
ALT(GPT)(IU/L)
16
3992
2233
1486
1314
745
436
234
118
LDH(IU/L)
279
6166
810
533
671
299
374
438
372
Al-P(IU/L)
164
489
497
584
745
667
663
523
365
γ-GTP(IU/L)
53
338
250
269
369
371
423
347
250
LAP(IU/L)
179
139
141
167
144
146
128
105
T-Bil(mg/dL)
0.5
2.7
2.9
3.3
3.1
2.2
1.6
1.0
0.9
BUN(mg/dL)
18
49
64
79
72
25
36
24
18
Cre(mg/dL)
0.7
5.3
6.4
8.6
9.1
3.7
4.2
2.0
1.1
UA(mg/dL)
7.3
9.6
10.8
13.0
11.7
4.2
7.5
5.8
6.0
併用薬:トシル酸スルタミシリン、プレドニゾロン、非ピリン系感冒剤、カルボシステイン、耐性乳酸菌製剤、アセトアミノフェン・サリチルアミド製剤
 
NO. 患者 1日投与量
投与期間
副作用 備考
性・
年齢
使用理由
(合併症)
経過及び処置
5
10代
インフルエンザウイルス感染症疑い
(なし)
75mg
2日間
スティーブンス・ジョンソン症候群
約3年前にセフテラムピボキシル内服翌日に薬疹、幼少時にアトピー性皮膚炎。
投与開始2日前 急性腸炎発症。嘔吐1回。38℃の発熱あり。
投与開始前日 A病院受診。塩酸セフカペンピボキシル200mg、ドンペリドン10mg、耐性乳酸菌配合剤を処方される。
投与開始日 朝、塩酸セフカペンピボキシル、耐性乳酸菌配合剤服用。顔面に発疹(A病院にて薬疹と考えられた)あり、塩酸セフカペンピボキシル、耐性乳酸菌配合剤からクラリスロマイシン300mgに変更。白血球数2600、CRP0.4より、インフルエンザも疑われ、夜より本剤75mg投与開始。輸液、ホスホマイシンナトリウムを朝晩点滴。
投与2日目
(投与中止日)
A病院受診。輸液、ホスホマイシンナトリウムを朝晩点滴。解熱したため、抜針してもらう。本剤を昼に内服し、その後投与中止。
中止1日後 嘔吐2回あり。38.5℃の発熱あり、かゆみ(++)、発疹悪化。輸液、塩酸ヒドロキシジン50mg点滴。腹痛もあり。全身状態不良。顔面の発疹は水疱化した。ニコルスキー現象あり。夕方B病院受診し、入院。輸液70mL/h、塩酸ヒドロキシジン、グリチルリチン・グリシン・L-システイン配合剤投与。夜より、7~8回嘔吐。4回下痢が認められた。
中止2日後 輸液80mL/h、塩酸ヒドロキシジン、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム100mg点滴投与。症状の改善みられず、当院受診、入院。コハク酸プレドニゾロンナトリウム50mg静注。発疹、水疱形成。癒合傾向。消化器症状あり。
中止3~4日後 上半身から下半身へ徐々に広がる。嘔吐、下痢続く。
中止5日後 皮膚は水疱が破れ、びらんあり。口腔粘膜荒れあり。舌症状あり。
中止8日後 皮疹は色素沈着、水疱消退傾向。嘔気おさまる。高カロリー輸液開始。
中止19日後 全身状態は良好だが、スティーブンス・ジョンソン症候群の随伴症状と考えられる肝障害、黄疸が遷延している。
中止40日後 スティーブンス・ジョンソン症候群軽快。
企業報告
臨床検査値
  
投与前
中止
1日後
中止
3日後
中止
5日後
中止
8日後
中止
9日後
中止
10日後
中止
12日後
中止
17日後
赤血球数(×104/μL)
473
505
443
380
381
354
Hb(g/dL)
13.7
14.6
12.8
11.3
11.2
10.2
白血球数(/μL)
2600
2090
3790
3100
9630
11500
13330
血小板数(×104/μL)
15.7
20.1
29.8
58.6
57.8
37.6
PT(%)
105
121
AST(GOT)(IU/L)
224
264
162
190
207
207
151
124
ALT(GPT)(IU/L)
231
284
229
279
403
403
418
371
Al-P(IU/L)
594
549
LDH(IU/L)
1180
1036
533
409
396
350
γ-GTP(IU/L)
163
T-Bil(mg/dL)
2.2
3.0
5.2
5.2
5.7
7.3
D-Bil(mg/dL)
1.7
4.4
4.4
6.1
BUN(mg/dL)
9.8
12.5
10.7
8.6
6.8
Cre(mg/dL)
0.4
0.4
0.3
0.3
0.3
CK(CPK)(IU/L)
Na(mEq/L)
131
133
132
134
136
139
K(mEq/L)
4.0
3.2
3.4
3.6
3.8
3.8
TP(g/dL)
5.9
5.1
4.5
5.5
6.1
Alb(g/dL)
3.5
2.9
2.6
3.4
3.8
P-Amy(IU/L)
110
160
尿Bil
2+
2+
2+
2+
2+
CRP(mg/dL)
0.4
0.23
<0.1
0.73
<0.1
<0.1
<0.1
併用薬:塩酸セフカペンピボキシル、ドンペリドン、耐性乳酸菌配合剤、クラリスロマイシン、ホスホマイシンナトリウム
 
 

目次へ

使用上の注意の改訂について(その141)

前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.183)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「1 重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について、改訂内容、主な該当販売名、参考文献等をお知らせいたします。
 
1 〈精神神経用剤〉
マレイン酸フルボキサミン
[販 売 名] デプロメール錠25、同錠50(明治製菓)、ルボックス錠25、同錠50(ソルベイ製薬)
[副作用(重大な副作用)] 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、食欲不振、頭痛、嘔気、嘔吐、全身倦怠感等があらわれた場合には電解質の測定を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

2 〈筋萎縮性側索硬化症用剤〉
リルゾール
[販 売 名] リルテック錠50(アベンティスファーマ)
[副作用(重大な副作用)] アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血管浮腫、呼吸困難、喘鳴、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

3 〈副腎皮質ホルモン剤〉
コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム
[販 売 名] ソル・メドロール40、同125、同500、同1000(ファルマシア)他
[副作用(重大な副作用)] 緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症:連用により眼圧上昇、緑内障、後嚢白内障(症状:眼のかすみ)、中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力の低下、ものがゆがんで見えたり小さく見えたり、視野の中心がゆがんで見えにくくなる。中心性漿液性網脈絡膜症では限局性の網膜剥離がみられ、進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる。)を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。なお、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

4 〈副腎皮質ホルモン剤〉
酢酸メチルプレドニゾロン
[販 売 名] デポ・メドロール20mg、同40mg(ファルマシア)他
[副作用(重大な副作用)] 緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症:連用により眼圧上昇、緑内障、後嚢白内障(症状:眼のかすみ)、中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力の低下、ものがゆがんで見えたり小さく見えたり、視野の中心がゆがんで見えにくくなる。中心性漿液性網脈絡膜症では限局性の網膜剥離がみられ、進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる。)を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。なお、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

5 〈副腎皮質ホルモン剤〉
メチルプレドニゾロン
[販 売 名] メドロール錠、同錠(2mg)(住友製薬)
[副作用(重大な副作用)] 心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤:心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤があらわれたとの報告があるので、長期投与を行う場合には、観察を十分に行うこと。
緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症:連用により眼圧上昇、緑内障、後嚢白内障(症状:眼のかすみ)、中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力の低下、ものがゆがんで見えたり小さく見えたり、視野の中心がゆがんで見えにくくなる。中心性漿液性網脈絡膜症では限局性の網膜剥離がみられ、進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる。)を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。なお、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

6 〈卵胞ホルモン製剤〉
エストラジオール製剤(更年期障害又は骨粗鬆症の効能を有する製剤)、
エストリオール製剤(更年期障害又は老人性骨粗鬆症の効能を有する製剤)
[販 売 名] エストラーナ(久光製薬)、エストラダームM(日本チバガイギー)他
エストリール錠100γ、同錠0.5mg、同錠1mg(持田製薬)他
[その他の注意] 結合型エストロゲンと黄体ホルモン剤を長期間併用した閉経期以降の婦人では、冠動脈性心疾患、脳卒中、静脈血栓塞栓症、乳がんを発生する危険性が対照群の婦人に比較して、わずかながら統計的有意差をもって高くなるとの臨床試験の報告がある。
卵胞ホルモン剤を長期間使用した閉経期以降の婦人では、卵巣がんを発生する危険性が対照群の婦人に比較して高くなるとの疫学調査の結果が報告されている。
〈参   考〉 Writing Group for the Women's Health initiative Investigators:JAMA, 288(3):321(2002)
Rodriguez, C., et al.:JAMA, 285(11):1460(2001)
Lacey, J. V. Jr., et al.:JAMA, 288(3):334(2002)

 

7 〈卵胞ホルモン製剤〉
結合型エストロゲン
[販 売 名] プレマリン錠0.625mg(日本ワイスレダリー)、静注用プレマリン(旭化成)
[その他の注意] 黄体ホルモン剤を長期間併用した閉経期以降の婦人では、冠動脈性心疾患、脳卒中、静脈血栓塞栓症、乳がんを発生する危険性が対照群の婦人に比較して、わずかながら統計的有意差をもって高くなるとの臨床試験の報告がある。
卵胞ホルモン剤を長期間使用した閉経期以降の婦人では、卵巣がんを発生する危険性が対照群の婦人に比較して高くなるとの疫学調査の結果が報告されている。
〈参   考〉 Writing Group for the Women's Health initiative Investigators:JAMA, 288(3):321(2002)
Rodriguez, C., et al.:JAMA, 285(11):1460(2001)
Lacey, J. V. Jr., et al.:JAMA, 288(3):334(2002)

 

8 〈骨吸収抑制剤〉
インカドロン酸二ナトリウム
[販 売 名] ビスフォナール注射液10mg(山之内製薬)
[重要な基本的注意] 本剤投与後は、カルシウム、リン、マグネシウムやカリウム等の高カルシウム血症と関連した標準的なパラメーターの変動に注意すること。
本剤投与により低カルシウム血症が出現することがあるので、血清カルシウム値については特に注意すること。
[副作用(重大な副作用)] 低カルシウム血症:臨床症状(テタニー、手指のしびれ等)を伴う低カルシウム血症があらわれることがあるので、このような場合には、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

9 〈多価・酵素阻害剤〉
ウリナスタチン
[販 売 名] ミラクリッド、同注射液(持田製薬)他
[副作用(重大な副作用)] ショック、アナフィラキシーショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧降下、頻脈、胸内苦悶、呼吸困難、皮膚の潮紅、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
白血球減少があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

10 〈抗ヘパリン・強塩基性ポリペプチド〉
硫酸プロタミン
[販 売 名] ノボ・硫酸プロタミン(アベンティスファーマ)
[禁   忌]
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
[重要な基本的注意] 本剤又はプロタミン含有インスリン製剤の投与歴のある患者に本剤を使用する場合には、ショック等の過敏症状に十分注意すること。
急速投与により呼吸困難、血圧低下、徐脈等の症状があらわれることがあるので、ゆっくり静脈内投与すること。
[副作用(重大な副作用)] 肺高血圧症:肺高血圧症(肺動脈圧の上昇、血圧低下、頻脈等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難:急速投与により呼吸困難があらわれることがあるので、投与速度に留意し、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 Vincent, G. M., et al.:Catheter. Cardiovasc. Diagn., 23:164(1991)

 

11 〈代謝拮抗剤〉
テガフール
[販 売 名] フトラフール細粒-20、同E顆粒、同E錠、同カプセル、同Eカプセル、同ズポ、同ズポN、同注、注射用フトラフール400(大鵬薬品工業)他
[禁   忌]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〈参   考〉 寺浦康子、他:産科と婦人科、69(4):483(2002)

 

12 〈代謝拮抗剤〉
テガフール・ウラシル
[販 売 名] ユーエフティ、同E顆粒(大鵬薬品工業)他
[禁   忌]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〈参   考〉 寺浦康子、他:産科と婦人科、69(4):483(2002)

 

13 〈トロンボキサンA2受容体拮抗剤〉
ラマトロバン
[販 売 名] バイナス錠50mg、同錠75mg(バイエル薬品)
[副作用(重大な副作用)] 肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

14 〈インターフェロン製剤〉
インターフェロンアルファコン-1(遺伝子組換え)
[販 売 名] アドバフェロン注射液1200、同注射液1800(山之内製薬)
[用法・用量に関連する使用上の注意] C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善への本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与24週で効果が認められない場合には投与を中止すること。
[副作用(重大な副作用)] 間質性肺炎:患者の状態に十分注意し、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。
自己免疫現象によると思われる症状・徴候(溶血性貧血、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、SLE、重症筋無力症、多発性筋炎の悪化又は発症等):定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎:観察を十分に行い、異常があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳出血:観察を十分に行い、異常があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
網膜症:網膜症があらわれることがあるので、網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。

意識障害(失神、意識喪失)、せん妄(幻覚、妄想、興奮)、錯乱、見当識障害、痙攣、振戦、難聴、末梢神経障害:観察を十分に行い、異常があらわれた場合には投与継続の可否について検討すること。症状の激しい場合及び減量しても消失しない場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

15 〈MRI用造影剤〉
ガドテル酸メグルミン
[販 売 名] マグネスコープシリンジ(栄研化学)
[禁   忌]
本剤の成分又はガドリニウム系造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者
[重要な基本的注意] ショック、アナフィラキシー様症状等が発現することがあるので、本剤の投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。また、投与後も観察を行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
(まれに過敏反応を示すことがあるので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。また、類薬でショック、アナフィラキシー様症状等が報告されているので、投与後も観察を行い、必要に応じて適切な処置を行うこと。を削除)
[副作用(重大な副作用)] ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、投与後も観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
〈参   考〉 企業報告

 

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