目次
この医薬品・医療用具等安全性情報は,厚生労働省において収集された副作用情報をもとに,医薬品・医療用具等のより安全な使用に役立てていただくために,医療関係者に対して情報提供されるものです。
平成17年(2005年)2月
厚生労働省医薬食品局
No. | 医薬品等 | 対策 | 情報の概要 |
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1 | レフルノミドによる間質性肺炎について | 使 | レフルノミドは,平成15年4月に承認された抗リウマチ薬である。発売開始後,死亡例を含む間質性肺炎の副作用が報告されたことから,平成16年1月30日,使用上の注意の改訂指示を行い,間質性肺炎等に対する注意喚起を行ったが,その後も間質性肺炎の報告が継続して報告され,平成16年11月末日までに58症例の間質性肺炎に関する副作用報告が集積されたことから,独立行政法人医薬品医療機器総合機構の専門委員における呼吸器及び関節リウマチの専門家により症例の評価・検討を行ったので,その結果について報告する。 |
2 | 塩酸エピルビシン他(4件) | 使 症 |
前号(医薬品・医療用具等安全性情報No.209)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について,改訂内容,参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介する。 |
3 | メフェナム酸他(11件) | 使用上の注意の改訂について(その163) |
緊:緊急安全性情報の配布 使:使用上の注意の改訂 症:症例の紹介
レフルノミドによる間質性肺炎について
成分名 販売名(会社名) |
成分名 | 販売名 |
レフルノミド | アラバ錠10mg,同20mg,同100mg(アベンティスファーマ) | |
薬効分類等 | 他に分類されない代謝性医薬品 | |
効能効果 | 関節リウマチ |
(1)はじめに
レフルノミドは,平成15年4月に承認された抗リウマチ薬である。我が国における治験情報及び海外における使用状況から,承認条件として次の事項が付けられている。
(1) | 市販後の一定期間については,投与症例について全例を登録して,本剤の安全性と有効性を調査するとともに,集積された結果については,定期的に報告すること。 |
(2) | 大規模な市販後調査を実施し,本剤の安全性について十分に検討するとともに,長期投与時の安全性,肝障害,感染症,骨髄抑制等の発現については,より重点的に検討すること。 同年9月の発売開始後,死亡例を含む間質性肺炎の副作用が報告されたことから,平成16年1月30日,使用上の注意の改訂指示を行い,間質性肺炎等に対する注意喚起を行った。主な改訂は次のとおり。 |
1)[警告]
- 本剤による治療を開始するにあたり,間質性肺炎,肺線維症等の肺障害,日和見感染による肺炎の合併又は既往の有無を胸部X線検査等で確認し,投与の可否を慎重に判断すること。
- 本剤の投与に際しては,副作用の発現の可能性について患者に十分理解させ,症状が認められた場合には服用を中止するとともに直ちに医師に連絡し,指示を仰ぐよう注意を与えること。
2)[慎重投与]
- 間質性肺炎,肺線維症等の肺障害,日和見感染による肺炎又はそれらの既往歴のある患者
3)[重要な基本的注意]
- 本剤の投与に際しては間質性肺炎,肺線維症等の肺障害,日和見感染による肺炎の合併又は既往の有無を確認した上で投与を開始すること。投与中は発熱,咳嗽,呼吸困難等の臨床症状やKL-6,CRP等の検査値に十分に注意し,異常が認められた場合には,速やかに胸部X線等の検査を実施し,本剤の投与を中止するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。なお,薬物除去法を実施することが望ましい。
使用上の注意の改訂後も,間質性肺炎の報告は減少したものの継続して報告され,平成16年11月末日までに58症例の間質性肺炎に関する副作用報告が集積されたことから,今般,独立行政法人医薬品医療機器総合機構の専門委員における呼吸器及び関節リウマチの専門家により当該症例の評価・検討を行ったので,その結果について報告する。
(2)市販後調査の状況
本剤は,承認条件に基づいて調査予定症例数3000例を目標に,全症例を登録する市販後調査(全例調査)が実施されていた。死亡例を含む間質性肺炎が報告されたことから,平成16年1月30日に使用上の注意の改訂を指示し,間質性肺炎に対する注意喚起が行われた。それに伴い全例調査の実施計画書が一部変更され,重点調査項目として間質性肺炎等が追加され,また,調査予定症例数も2400例追加され5400例とされた。平成17年1月現在も全例調査が継続されている。
(3)レフルノミドの間質性肺炎について
1)特徴
レフルノミドの間質性肺炎については,画像上,両側肺に陰影が上肺野から全肺野,肺野中央に優位に分布し,関節リウマチに伴う間質性肺炎で見られる下肺野,背側,肺野辺縁に目立つ分布とは異なる。また,小葉単位の分布が見られることもある。
早期・軽症例ではスリガラス陰影(ground-glass opacity)があり,進行すると浸潤影(consolidation)となる。胸水を伴うこともある。
軽快すれば元に復し,線維化を残さない。
2)副作用報告件数(投与開始日で集計)
期 間 | 副作用報告件数 | 投与開始患者数** |
平成15年8月*~平成16年1月 | 49症例 | 約3650症例 |
平成16年2月~平成16年11月 | 9症例 | 約1400症例 |
注)*:臨床試用医薬品提供開始月,**:全例調査における登録症例数
(4)専門家による症例評価
画像(X線,CTなど)の入手できた症例については画像及び副作用報告書から,それ以外の症例については副作用報告書の記載内容から間質性肺炎の診断及びレフルノミドとの因果関係について評価を行った。
間質性肺炎として報告された58症例について,間質性肺炎と診断される症例は42症例(画像あり27/40,画像なし15/18)であり,レフルノミドとの因果関係が否定できない間質性肺炎の症例(以下,間質性肺炎事例)は41症例(画像あり26症例,画像なし15症例)であった。
間質性肺炎事例41症例のうち,間質性肺炎等の既往のある患者は23症例(56%)である。
また,間質性肺炎事例41症例のうち,クエストランにより薬物除去を行った症例は30症例であり,そのうち死亡症例は10症例(死亡率33.3%)であった。一方,薬物除去を行わなかった症例11症例のうち死亡症例は6症例(死亡率55%)であった。
なお,喫煙歴のある患者は10症例(うち5症例死亡)であった。
(5)専門家の評価を踏まえた間質性肺炎発症後の対応について
間質性肺炎の初発症状である咳,呼吸困難,発熱等が現れた場合には,速やかにX線検査(可能であればCT),酸素飽和度,血液ガス検査等を行うこと。
また,間質性肺炎とする副作用報告の中には,実際に画像から診断するとカリニ肺炎が強く疑われる症例も含まれており,レフルノミドによる間質性肺炎と治療方法も異なることから,鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を行うこと。
更に,本剤は血中からの消失半減期が長く,投与を中止して数日たって間質性肺炎が発症する症例も報告されており,症状が現れた場合には投与を中止するだけでなく可能な限りクエストラン等を投与し薬物除去を行うこと。
(6)最後に
現在,アベンティスファーマ社が間質性肺炎等の肺障害の既往や合併のない患者での間質性肺炎の発現状況を調査するために,全例調査を実施している。本調査により,本剤の投与による間質性肺炎発症に影響を与える要因を検討するとしているので,薬事法第77条の3第2項の規定に基づき企業が実施する適正使用情報の収集への御協力をお願いする。
また,本剤による間質性肺炎等の副作用を入手した際には,薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく副作用報告等をお願いする。
重要な副作用等に関する情報
前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.209)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について,改訂内容,参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。
【1】 塩酸エピルビシン
販売名(会社名) | ファルモルビシンRTU注射液,ファルモルビシン注(ファイザー) |
薬効分類等 | 抗腫瘍性抗生物質製剤 |
効能効果 | 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 急性白血病,悪性リンパ腫,乳癌,卵巣癌,胃癌,肝癌,尿路上皮癌(膀胱癌,腎盂・尿管腫瘍) |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
骨髄抑制:汎血球減少,白血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,出血傾向があらわれることがある。なお,高度な骨髄抑制により致命的な感染症(敗血症)や消化管出血があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 肝・胆道障害:肝動脈内投与において,肝内胆汁性嚢胞,胆管炎,胆管壊死,肝壊死等の肝・胆道障害があらわれることがあるので,造影剤等により薬剤の分布領域をよく確認し,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 胃潰瘍,十二指腸潰瘍:肝動脈内投与において,胃潰瘍,十二指腸潰瘍があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
症例の概要
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 男 70代 |
肝内胆管癌 (なし) |
72mg 3日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:シスプラチン,フルオロウラシル,硫酸モルヒネ,ファモチジン,メトクロプラミド,健胃消化剤 |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 男 70代 |
膀胱癌 (なし) |
50mg 1日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:メトトレキサート,硫酸ビンクリスチン,シスプラチン |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
3 | 女 70代 |
肝細胞癌 (なし) |
20mg 1日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:ゼラチン,ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||
4 | 男 70代 |
原発性肝細胞癌 (肝硬変,食道静脈瘤) |
50mg 不明 |
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企業報告 | |||||||||||||||||||||
併用薬:ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル |
【2】 乾燥スルホ化人免疫グロブリン,pH4処理酸性人免疫グロブリン,ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン,乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン
販売名(会社名) | 献血ベニロン-I,ベニロン(化学及血清療法研究所) ポリグロビンN(バイエル薬品) 献血ヴェノグロブリン-IHヨシトミ,ヴェノグロブリン-IH(ベネシス) 献血グロベニン-I-ニチヤク(日本製薬) |
薬効分類等 | 血液製剤類 |
効能効果 | ○低又は無ガンマグロブリン血症 ○重症感染症における抗生物質との併用 ○特発性血小板減少性紫斑病(他剤が無効で著明な出血傾向があり,外科的処置又は出産等一時的止血管理を必要とする場合) ○川崎病の急性期(重症であり,冠動脈障害の発生の危険がある場合) ○ギラン・バレー症候群(急性増悪期で歩行困難な重症例)(献血ベニロン-Iのみ) ○慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善(献血グロベニン-I-ニチヤクのみ) |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
血栓塞栓症:大量投与例で,血液粘度の上昇等により,脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓症,深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,中枢神経症状(めまい,意識障害,四肢麻痺等),胸痛,突然の呼吸困難,息切れ,下肢の疼痛・浮腫等の症状が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,血栓塞栓症の危険性の高い患者においては,適宜減量し,できるだけゆっくりと投与することが望ましい。 心不全:主として川崎病への大量投与例で,循環血漿(血液)量過多により心不全を発症又は悪化させることがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,心雑音,心機能低下,浮腫,尿量減少等が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,心機能の低下している患者においては,適宜減量し,できるだけゆっくりと投与することが望ましい。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
症例の概要
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||
1 | 男 20代 |
ギラン・バレー症候群 (なし) |
24g 5日間 |
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企業報告 | |||||||||||||||||||||
併用薬:コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム,塩酸セフォチアム |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||
2 | 女 10歳未満 |
川崎病 (なし) |
13.5g 2日間 |
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企業報告 | ||||||||||||
併用薬:フルルビプロフェン |
【3】 テリスロマイシン
販売名(会社名) | ケテック錠300mg(アベンティスファーマ) |
薬効分類等 | 主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの |
効能効果 | <適応菌種> 本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,レジオネラ属,ぺプトストレプトコッカス属,プレボテラ属,肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ),肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) <適応症> 咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,副鼻腔炎,歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎 |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[重要な基本 的注意] |
意識消失,視調節障害,霧視等があらわれることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。投与にあたっては,これらの副作用が発現する場合があることを患者等に十分に説明し,これらがあらわれた場合には,直ちに投与を中止し,医師の診察を受けるよう指導すること。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
症例の概要
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||
1 | 女 50代 |
咽喉頭炎 (なし) |
600mg 2日間 |
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企業報告 | ||||||||||||
併用薬:セフテラムピボキシル,鎮咳・抗ヒスタミン・解熱配合剤 |
【4】 プレドニゾロン(経口剤)
販売名(会社名) | 「純生」プレドニゾロン錠(純生薬品工業) プレドニゾロン散「タケダ」1%,同錠「タケダ」5mg(武田薬品工業) プレドニゾロン散1%「マルイシ」(丸石製薬) プレドニゾロン錠1mg(旭化成),同錠5mg(旭化成)(旭化成ファーマ) プレドニゾロン錠5「イセイ」(イセイ) プレドニゾロン錠「三恵」(三恵薬品) プレドニゾロン錠「三研」(三和化学研究所) プレドニゾロン錠「タケシマ」(竹島製薬) プレドニゾロン錠「トーワ」(東和薬品) プレドニゾロン錠「ミタ」(東洋ファルマー) プレドニゾロン錠「ヨウシン」(陽進堂) プレドニゾロン錠1「ホエイ」,同錠5「ホエイ」(メルク・ホエイ) プレドニン錠5mg(武州製薬) プレドハン錠2.5mg,プレドニゾロン錠5mg「NP」(ニプロファーマ) プレロン錠,同錠1mg,同錠2.5mg,同錠5mg(大洋薬品工業) |
薬効分類等 | 副腎ホルモン剤 |
効能効果 | ○慢性副腎皮質機能不全(原発性,続発性,下垂体性,医原性),急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ),副腎性器症候群,亜急性甲状腺炎,甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕,甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症,ACTH単独欠損症 ○慢性関節リウマチ,若年性関節リウマチ(スチル病を含む),リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む),リウマチ性多発筋痛 ○エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状),全身性血管炎(大動脈炎症候群,結節性動脈周囲炎,多発性動脈炎,ヴェゲナ肉芽腫症を含む),多発性筋炎(皮膚筋炎),強皮症 ○ネフローゼ及びネフローゼ症候群 ○うっ血性心不全 ○気管支喘息,喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む),薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹,中毒疹を含む),血清病 ○重症感染症(化学療法と併用する) ○溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの),白血病(急性白血病,慢性骨髄性白血病の急性転化,慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む),顆粒球減少症(本態性,続発性),紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性),再生不良性貧血,凝固因子の障害による出血性素因 ○限局性腸炎,潰瘍性大腸炎 ○重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期,スプルーを含む) ○劇症肝炎(臨床的に重症とみなされるものを含む),胆汁うっ滞型急性肝炎,慢性肝炎(活動型,急性再燃型,胆汁うっ滞型)(但し,一般的治療に反応せず肝機能の著しい異常が持続する難治性のものに限る),肝硬変(活動型,難治性腹水を伴うもの,胆汁うっ滞を伴うもの) ○サルコイドーシス(但し,両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く),びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む) ○肺結核(粟粒結核,重症結核に限る)(抗結核剤と併用する),結核性髄膜炎(抗結核剤と併用する),結核性胸膜炎(抗結核剤と併用する),結核性腹膜炎(抗結核剤と併用する),結核性心のう炎(抗結核剤と併用する) ○脳脊髄炎(脳炎,脊髄炎を含む)(但し,一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ,かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること),末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む),筋強直症,重症筋無力症,多発性硬化症(視束脊髄炎を含む),小舞踏病,顔面神経麻痺,脊髄蜘網膜炎 ○悪性リンパ腫(リンパ肉腫症,細網肉腫症,ホジキン病,皮膚細網症,菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患),好酸性肉芽腫,乳癌の再発転移 ○特発性低血糖症 ○原因不明の発熱 ○副腎摘除,臓器・組織移植,侵襲後肺水腫,副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲 ○蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む) ○強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎) ○卵管整形術後の癒着防止,副腎皮質機能障害による排卵障害 ○前立腺癌(他の療法が無効な場合),陰茎硬結 ○※湿疹・皮膚炎群(急性湿疹,亜急性湿疹,慢性湿疹,接触皮膚炎,貨幣状湿疹,自家感作性皮膚炎,アトピー皮膚炎,乳・幼・小児湿疹,ビダール苔癬,その他の神経皮膚炎,脂漏性皮膚炎,進行性指掌角皮症,その他の手指の皮膚炎,陰部あるいは肛門湿疹,耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎,鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し,重症例以外は極力投与しないこと),※痒疹群(小児ストロフルス,蕁麻疹様苔癬,固定蕁麻疹を含む)(但し,重症例に限る。また,固定蕁麻疹は局注が望ましい),蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る),※乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例),関節症性乾癬,乾癬性紅皮症,膿疱性乾癬,稽留性肢端皮膚炎,疱疹状膿痂疹,ライター症候群〕,※掌蹠膿疱症(重症例に限る),※毛孔性紅色粃糠疹(重症例に限る),※扁平苔癬(重症例に限る),成年性浮腫性硬化症,紅斑症(※多形滲出性紅斑,結節性紅斑)(但し,多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る),アナフィラクトイド紫斑(単純型,シェーンライン型,ヘノッホ型)(重症例に限る), ウェーバークリスチャン病,粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症,スチブンス・ジ ョンソン病,皮膚口内炎,フックス症候群,ベーチェット病(眼症状のない場合),リップシュッツ急性陰門潰瘍〕,レイノー病,※円形脱毛症(悪性型に限る),天疱瘡群(尋常性天疱瘡,落葉状天疱瘡,Senear-Usher症候群,増殖性天疱瘡),デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡,妊娠性疱疹を含む),先天性表皮水疱症,帯状疱疹(重症例に限る),※紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む),顔面播種状粟粒性狼瘡(重症例に限る),アレルギー性血管炎及びその類症(急性痘瘡様苔癬状粃糠疹を含む),潰瘍性慢性膿皮症,新生児スクレレーマ ○内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎,網脈絡膜炎,網膜血管炎,視神経炎,眼窩炎性偽腫瘍,眼窩漏斗尖端部症候群,眼筋麻痺),外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,虹彩毛様体炎),眼科領域の術後炎症 ○急性・慢性中耳炎,滲出性中耳炎・耳管狭窄症,メニエル病及びメニエル症候群,急性感音性難聴,血管運動(神経)性鼻炎,アレルギー性鼻炎,花粉症(枯草熱),副鼻腔炎・鼻茸,進行性壊疽性鼻炎,喉頭炎・喉頭浮腫,食道の炎症(腐蝕性食道炎,直達鏡使用後)及び食道拡張術後,耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法,難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの) ○嗅覚障害,急性・慢性(反復性)唾液腺炎 ※印:外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。 |
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
腱断裂:アキレス腱等の腱断裂があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には減量するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
症例の概要
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 女 50代 |
皮膚筋炎 (肺線維症,慢性副鼻腔炎) |
10~40mg 約11年間 |
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企業報告 | |||||||||||||||||||||||||||
併用薬:不明 |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 男 60代 |
全身性エリテマトーデス | 不明 約13年間 |
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企業報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:レボフロキサシン,クラリスロマイシン,サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・メチレンジサリチル酸プロメタジン配合剤 |
【5】 ミゾリビン
販売名(会社名) | ブレディニン錠25,同錠50(旭化成ファーマ) | ||||||||
薬効分類等 | 他に分類されない代謝性医薬品 | ||||||||
効能効果 |
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《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 | |
[副作用 (重大な副作用)] |
消化管潰瘍,消化管出血,消化管穿孔:消化管潰瘍,消化管出血,消化管穿孔があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 重篤な皮膚障害:皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の重篤な皮膚障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,発熱,紅斑,そう痒感,眼充血,口内炎等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 膵 炎:膵炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 高血糖,糖尿病:高血糖,糖尿病及び糖尿病の悪化があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
症例の概要
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||
1 | 女 30代 |
腎移植後,慢性腎不全 (なし) |
125~300mg 40日間 |
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企業報告 | |||||||||||||||
併用薬:シクロスポリン,プレドニゾロン,酢酸プレドニゾロン,コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム,カルベニシリンナトリウム |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 男 40代 |
ネフローゼ症候群,慢性腎不全,IgA腎症 (高血圧,糖尿病,狭心症) |
150mg 48日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:ロキソプロフェンナトリウム,セラペプターゼ,球形吸着炭,ベシル酸アムロジピン,プレドニゾロン,塩酸ラニチジン,柴苓湯,塩酸ジラゼプ,ジピリダモール |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3 | 女 30代 |
SLE,ループス腎炎 (抗リン脂質抗体症候群) |
200mg 95日間 ↓ 100mg 108日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:アロプリノール,スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤,イトラコナゾール,トシル酸スルタミシリン,イソニアジド,ランソプラゾール,バルサルタン,アスピリン,フロセミド,プレドニゾロン,葉酸,テプレノン,塩化カリウム |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4 | 女 60代 |
関節リウマチ (急性膵炎) |
100mg 不明 |
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企業報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:プレドニゾロン,ジクロフェナクナトリウム,ファモチジン |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||
5 | 男 60代 |
ネフローゼ症候群 (右大腿骨頭壊死) |
150mg 26日間 |
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企業報告 | ||||||||||||||
臨床検査値
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併用薬:プレドニゾロン,リセドロン酸ナトリウム水和物,塩酸ジラゼプ,アスピリン,レバミピド,シンバスタチン,塩酸タムスロシン |
使用上の注意の改訂について(その163)
前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.209)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「2 重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について,改訂内容,主な該当販売名,参考文献等をお知らせいたします。
1 | 〈解熱鎮痛消炎剤〉 メフェナム酸 |
[販 売 名] | ポンタール散,同細粒,同カプセル125mg,同カプセル250mg,同錠250mg,同シロップ(三共)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
溶血性貧血,無顆粒球症:自己免疫性溶血性貧血,無顆粒球症,顆粒球減少があらわれることがあるので,血液検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。また,高齢者では長期投与した場合,自己免疫性溶血性貧血があらわれることがあるので,血液検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。 急性腎不全,ネフローゼ症候群,間質性腎炎:急性腎不全,ネフローゼ症候群,間質性腎炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,乏尿,血尿,尿蛋白,BUN上昇,血中クレアチニン上昇,高カリウム血症,低アルブミン血症等の検査所見があらわれた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。 劇症肝炎,肝機能障害,黄疸:劇症肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
2 | 〈高脂血症用剤〉 コレスチラミン |
[販 売 名] | クエストラン(アベンティスファーマ) |
[副作用 (重大な副作用)] |
腸閉塞:腸閉塞があらわれることがあるので,観察を十分に行い,高度の便秘,持続する腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
3 | 〈気管支拡張剤〉 テオフィリン(徐放性経口剤),(小児の用法・用量を有する製剤) |
[販 売 名] | スロービット顆粒,同100(日本ヘキサル),テオドールG20%,同錠50mg,同錠100mg,同シロップ2%,同ドライシロップ20%(三菱ウェルファーマ),テオロング顆粒50%,同錠50mg,同錠100mg(エーザイ)他 |
[用法・用量に関連 する使用上の注意] |
本剤投与中は,臨床症状等の観察や血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること。特に,乳幼児,発熱している小児,てんかん及び痙攣の既往歴のある小児等に投与する場合には,通常よりも低用量(ガイドライン参照)からの投与開始を考慮すること。 |
〈参 考〉 | 日本小児アレルギー学会:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2002 |
4 | 〈副腎ホルモン剤〉 ベタメタゾン,リン酸ベタメタゾンナトリウム(喘息の効能を有しない注射剤,注腸剤)),酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム |
[販 売 名] | リンデロン散,同錠(武州製薬),同シロップ,同坐剤0.5mg,同坐剤1.0mg,同注20mg,同注100mg,同懸濁注(塩野義製薬)他 |
[副作用 (重大な副作用)] |
消化管潰瘍,消化管穿孔:消化管潰瘍,消化管穿孔があらわれるとの報告があるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
5 | 〈副腎ホルモン剤〉 リン酸ベタメタゾンナトリウム(喘息の効能を有する注射剤) |
[販 売 名] | リンデロン注(塩野義製薬)他 |
[重要な基本 的注意] |
本剤の投与により,気管支喘息患者の喘息発作を増悪させることがあるので,薬物,食物,添加物等に過敏な喘息患者には特に注意が必要である。 |
[副作用 (重大な副作用)] |
喘息発作の増悪:気管支喘息患者の喘息発作を増悪させることがあるので十分注意すること。 消化管潰瘍,消化管穿孔:消化管潰瘍,消化管穿孔があらわれるとの報告があるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。 膵炎 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
6 | 〈主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの〉 塩酸セフカペンピボキシル |
[販 売 名] | フロモックス小児用細粒100mg,同錠75mg,同錠100mg(塩野義製薬) |
[副作用 (重大な副作用)] |
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),紅皮症(剥脱性皮膚炎):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 間質性肺炎,好酸球性肺炎:間質性肺炎,好酸球性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し,速やかに胸部X線検査,血液検査等を実施し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
7 | 〈その他の化学療法剤〉 塩酸テルビナフィン(経口剤) |
[販 売 名] | ラミシール錠125mg(日本チバガイギー) |
[副作用 (重大な副作用)] |
ショック,アナフィラキシー様症状:ショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,蕁麻疹等の症状が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
8 | 〈血液製剤類〉 乾燥pH4処理人免疫グロブリン |
[販 売 名] | サングロポール(ZLBベーリング) |
[副作用 (重大な副作用)] |
血栓塞栓症:大量投与例で,血液粘度の上昇等により,脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓症,深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,中枢神経症状(めまい,意識障害,四肢麻痺等),胸痛,突然の呼吸困難,息切れ,下肢の疼痛・浮腫等の症状が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,血栓塞栓症の危険性の高い患者においては,適宜減量し,できるだけゆっくりと投与することが望ましい。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
9 | 〈その他の生物学的製剤〉 抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリン |
[販 売 名] | リンフォグロブリン注射液100mg(アベンティスファーマ) |
[副作用 (重大な副作用)] |
間質性肺炎,肺水腫:間質性肺炎,肺水腫があらわれることがあるので,観察を十分に行い,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線検査異常等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
10 | 〈機能検査用試薬〉 グルカゴン(遺伝子組換え),グルカゴン |
[販 売 名] | 注射用グルカゴンG・ノボ(ノボノルディスクファーマ)他 |
[重要な基本 的注意] |
消化管のX線及び内視鏡検査の前処置に本剤を使用した場合,投与直後だけでなく,検査終了後にも血圧低下があらわれることがある。このため,検査終了後も観察を十分に行い,症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
11 | 一般用医薬品 安中散・芍薬甘草湯(甘草として1日最大配合量が1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤) |
[販 売 名] | 大正胃腸薬K(大正製薬)他 |
[相談すること] | 次の場合は,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師に相談すること まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。 肝機能障害:全身のだるさ,黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
12 | 一般用医薬品 安中散・芍薬甘草湯(甘草として1日最大配合量が1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有しない製剤) |
[販 売 名] | 大正漢方胃腸薬(大正製薬)他 |
[相談すること] | 次の場合は,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師に相談すること まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。 肝機能障害:全身のだるさ,黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
お知らせ 医薬品・医療用具等安全性情報は,医薬品医療機器情報提供ホームページ(https://www.pmda.go.jp/)又は厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)からも入手可能です。 また,NTTのファクシミリ通信網サービス「Fネット」を通じ,最近1年間の「医薬品・医療用具等安全性情報」がお手元のファクシミリから随時入手できます(利用者負担)。 「Fネット」への加入等についての問い合わせ先:0120-161-011 |