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第25回ジェネリック医薬品品質情報検討会 (web開催との併用) 議事概要

開催日時等

 日時:令和 2年10月2日(金) 13:30-15:30
 場所:AP虎ノ門 Room A 及び Web

出席委員等(敬称略)

出席委員 (15名) 合田 幸広(座長)、宮川政昭、澤木康平、橋場元、東光久、荒戸照世、石井伊都子、伊藤清美、奥田晴宏、西島正弘、檜垣和孝、村田正弘(武藤正樹代理)、守安貴子、四方田千佳子、渡邊善照
欠席委員 (1名) 野口瑛美
参考人 吉野文枝 (日本製薬団体連合会)、伏見環、浅見宗俊 (日本ジェネリック製薬協会)、 永井祐子(日本バイオシミラー協議会)
事務局 国立医薬品食品衛生研究所 本間正充(副所長)、伊豆津健一、吉田寛幸、山本栄一、坂本知昭、阿部康弘 (薬品部)、石井明子、柴田寛子(生物薬品部)
国立感染症研究所 鈴木里和(薬剤耐性研究センター)、石川淳 (真菌部)
厚生労働省 吉田易範、高畑正浩、沼館慧剛、東雄一郎 (医薬品審査管理課)、小池紘一郎、鈴木珠季(監視指導・麻薬対策課)、治田義太郎(医薬安全対策課)
医薬品医療機器総合機構 廣田光恵、佐野幸恵、栗林亮佑(ジェネリック医薬品等審査部)、本田二葉、鳴瀬諒子(再生医療製品等審査部)、 上田博文、木村絵梨、前川佳子(安全性情報・企画管理部)

 

審議概要

(1)開会

 委員14名に代理出席1名を加えた15名で開会が告げられた。規定に基づき、国立医薬品食品衛生研究所の合田幸広所長が奥田晴宏前座長に代わり座長に就任することが報告された。また、今回より新たな委員として就任した宮川政昭委員、橋場元委員、奥田晴宏委員が紹介された。

(2)第22 回検討会で検討対象となった不整脈用剤等の溶出試験結果報告について

 第22回検討会(平成31年2月)において選定・了承された5品目の不整脈用剤(アロチノロール錠、カルテオロール錠、ビソプロロールフマル酸塩錠、ピルシカイニド塩酸塩カプセル、メキシレチン塩酸塩カプセル)、および6品目の血圧降下剤(シルニジピン錠、セリプロロール塩酸塩錠、ニルバジピン錠、ベタキソロール塩酸塩錠、ロサルヒド配合錠、アムバロ配合錠)について、製剤試験ワーキンググループ(製剤試験WG)*にてそれぞれ4種類の試験液を用いた溶出挙動の検討を行い、その結果が資料25-1のように報告された。
 セリプロロール塩酸塩錠の1製剤については、溶出規格には適合するもののオレンジブック及び先発品の溶出曲線と非類似となり、メーカーにおいて溶出類似性を確保するための製法確立の検討が進められることが確認された。
 ロサルヒド配合錠では、先発品と一部の後発品でマウントの形成等により、複数の製剤が先発品の溶出挙動と非類似となった。メーカーにより提出されたデータにより、ヒトBE試験により生物学的同等性が確認された開発時ロットの溶出曲線と類似の範囲にあることが確認されたことから、いずれも開発時の溶出特性が保持されていると考えられた。
 アロチノロール塩酸塩錠及びロサルヒド配合錠で溶出挙動比較時に用いられたラグ補正について、委員より例えばpH1.2などでラグが認められる場合のCmax等への影響について懸念が示された。溶出のラグは、緩和な条件で実施される溶出試験において糖衣錠などコーティングの溶解に時間がかかる場合に起こる現象であり、生体内では起こらないとされているとの説明がなされた。一方で、その妥当性については継続的な議論がなされているところであり、引き続き情報を収集していくこととなった。

*製剤試験ワーキンググループ (製剤試験WG): ジェネリック医薬品の品質に関して、試験検査を実施し確認を行うため、国立医薬品食品衛生研究所、国立感染症研究所及び地方衛生研究所の担当者から構成されるWG。

(3)令和元年度「後発医薬品品質確保対策事業」結果報告書(案)

 令和元年度「後発医薬品品質確保対策事業」として、都道府県の協力により実施された医薬品等一斉監視指導の検査結果(案)について、834 品目49有効成分を検査対象とし、溶出試験、又は定量・力価試験に係る検査を実施された結果が報告された(資料25-2)。また、平成30年度検査の追加分として、17品目1有効成分を対象とした溶出試験の結果が報告された。
 都道府県による溶出試験で規格値を下回る結果となったアズレン・グルタミン配合細粒は、製造販売業者による再試験では規格に適合していることが確認され、製造販売業者を所管する都道府県による調査で溶出性に影響を与えるような問題は確認されなかったことから、最終的に適合と判定された。
 インフリキシマブのバイオシミラーを対象とした試験の実施内容について質問があり、各社承認書に記載の方法に従い生物活性試験が実施された旨の説明がなされた。
 以上の内容について、了承された。

(4)学会等での発表・論文及び医薬品医療機器総合機構への相談内容に関する審議

 後発医薬品及びバイオシミラー(対象期間:令和元年10月~令和2年3月)に関する文献及び学会発表 (資料25-3、資料25-4)、並びに令和元年度上半期の医薬品医療機器総合機構への相談内容 (資料25-5) について報告された。
 メサラジン腸溶錠に関する文献では、生物学的同等性試験ガイドラインで規定されていない限られたpH範囲(pH7.1, 7.2)で先発品と後発品の溶出性に相違があり、特殊な症例における効果減弱の可能性が指摘されていた。メサラジン腸溶錠は、血中に吸収されて効果を発揮する他の経口固形製剤と異なり、主な病変部位である大腸でメサラジンが溶出するよう設計された製剤であり、医師や薬剤師など医療機関と患者の情報共有のもとで製剤の切り替えを行うことが望ましいとの意見が出された。また、報告のあったpH領域での溶出性について製剤試験WGで検討することとなった。
 ラベプラゾール腸溶錠に関する文献では、生物学的同等性試験ガイドラインで規定されるpH以外の領域(pH4.5-5.5)で、先発品と後発品の溶出性の相違が指摘されていた。ラベプラゾールは酸性環境下で不安定であるために、胃で溶解せずに腸管で溶解するよう設計された製剤であり、報告のあったpH領域における溶出性について製剤試験WGで検討することとなった。
 文献及び学会発表で報告のあったバイオシミラーについて、可能な限り使用されたメーカー名及び製品名を確認し、情報の収集に努めるべきとの意見が出された。

(5)球形吸着炭製剤の品質等に係る報告書(第2 報)について

 第1回検討会より継続検討されている球形吸着炭製剤の品質について、球形吸着炭製剤WGの検討結果と今後の方針について報告された(資料25-6)。品質を担保するための方策として各社より提案された規格および試験法(案)について、吸着指標物質を混合して評価することの妥当性、及び各社間で規格値の幅や上下限設定の差異があることに懸念が示された。本製剤は、細粒剤の他、カプセル剤や近年販売開始された速崩錠もあることから、これらも併せて適切な規格設定をさらに検討していくこととなった。また委員より、問題が提起され長期間経過していることから、速やかな対応が必要との意見が出された。

(6)その他
  • 厚生労働省医薬品審査管理課から、後発医薬品品質情報No.14の発刊について報告された (参考資料1)。また、令和2年9月17日時点で、医療用医薬品最新品質情報集 (ブルーブック)作成対象予定の後発医薬品のうち約72%について、データシートの作成・公表が行なわれていることが報告された (参考資料2)。
  • 委員から、本検討会の活動内容を世間に周知し、後発品医薬品に対する信頼性を高めるためには、議事概要の早期公開だけでなく、積極的に情報発信していくことが望ましいとの意見が出された。また、公開情報の文言について、医療従事者あるいは患者さん等、対象者に合わせて内容を推敲すべきとの指摘がなされた。事務局より、早期公開に向けて対策を講じるとともに情報発信の方策についても検討する旨、回答があった。
     

提出資料

(1) 議事次第
(2) ジェネリック医薬品品質情報検討会メンバー
(3) 資料25-1 第22回検討会で検討対象となった不整脈用剤等の溶出試験結果
(4) 資料25-2 令和元年度「後発医薬品品質確保対策事業」結果報告書
(5) 資料25-3-1 後発医薬品文献調査報告書(概要)
(6) 資料25-3-2 後発医薬品文献調査結果のまとめ
(7) 資料25-3-3 後発医薬品問題指摘論文集 (著作権の関係で掲載できません。)
(8) 資料25-4-1 バイオシミラー文献調査報告書(概要)
(9) 資料25-4-2 バイオシミラー文献調査結果のまとめ
(10)資料25-5 医薬品医療機器総合機構後発医薬品相談受付状況
(11)資料25-6 球形吸着炭製剤の品質等に係る報告書(第2報)
(12)参考資料1 後発医薬品品質情報No.14
(13)参考資料2 令和2年9月17日時点ブルーブック掲載状況

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