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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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安全対策業務

第21回ジェネリック医薬品品質情報検討会

開催日時等

日時 2018年9月5日(水曜日) 13時30分から15時30分
場所 東海大学校友会館 富士の間
 

出席委員等(敬称略)

出席委員(10名)

緒方宏泰、奥田晴宏、喜多村孝幸、楠本正明、長島公之、檜垣和孝、武藤正樹、村松章伊、守安貴子、四方田千佳子

欠席委員(3名)

杉山茂夫、西島正弘、渡邊善照

参考人

山田良太(日本製薬団体連合会)、伏見環、浅見宗俊(日本ジェネリック製薬協会)

事務局

国立医薬品食品衛生研究所

合田幸広(副所長)、伊豆津健一、吉田寛幸、坂本知昭、加藤くみ子、宮崎玉樹、阿部康弘(薬品部)

国立感染症研究所

石川淳(真菌部)、松井真理(薬剤耐性研究センター)

厚生労働省

山本史、大原拓、松田紘美、田中克哉(医薬品審査管理課)、日田充、中尾光彩(監視指導・麻薬対策課)、杉山真麻子(医薬安全対策課)

医薬品医療機器総合機構

廣田光恵(ジェネリック医薬品等審査部)

 

審議概要

(1)開会

 委員10名で開会が告げられた。また、規定に基づき国立医薬品食品衛生研究所の奥田所長が川西前座長に代わり新しく座長に就任すること及び長島委員(日本医師会)が新たに委員となったことが報告された。

(2)第18回検討会で検討対象となった抗菌剤・抗ウイルス剤等の溶出試験結果報告

 第18回検討会(2017年3月)において選定された12品目の抗菌剤・抗ウイルス剤(バラシクロビル塩酸塩錠、フルコナゾールカプセル、セファクロルカプセル、セフポドキシムプロキセチル錠、セフカペンピボキシル塩酸塩錠、アジスロマイシン錠、アジスロマイシンカプセル、サラゾスルファピリジン錠、サラゾスルファピリジン腸溶錠、オフロキサシン錠、トスフロキサシントシル酸塩錠、ロキシスロマイシン錠)について、製剤試験ワーキンググループ(製剤試験WG)(注)にてそれぞれ4種類の試験液を用いた溶出挙動の検討を行い、その結果が資料21-1のように報告された。なお、セフジニルカプセルについては、再試験を実施中のため次年度に報告予定であることが説明された。
 バラシクロビル錠500mgの後発11製剤、フルコナゾールカプセル100mgの後発1製剤、およびアジスロマイシン錠250mgの後発5製剤が、比較対象となる先発品やオレンジブックの溶出曲線と類似の範囲にないことが確認された。なお、一部の製剤は承認時に先発品と溶出挙動が非類似で承認されていた。当該メーカーに溶出挙動の確認を行い、ロット間のばらつきが大きい場合など必要に応じて改善の対応を行なうこととなった。また、承認時の溶出挙動と類似にあると報告があった製剤については、データの提出を受けて事務局で類似性を確認していることが報告された。
 セフポドキシムプロキセチル錠100mg、アジスロマイシンカプセル100mg、及びロキシスロマイシン錠150mgについては、標準製剤(先発品)の溶出挙動が、開発時から大幅に変化している可能性が示唆された。委員から、指標となる先発品の溶出挙動が開発時から変化している可能性について問題提起があり、事務局から継続的な特性保持の方法を検討したい旨の説明がなされた。
 また、メーカーが今後改善を行うと報告された製剤については、一定期間後に製剤試験WGで再度評価を行う予定である旨、説明がなされた。
 その他の製剤については、適切な溶出性を有していることが報告された。
 以上の内容について、確認され了承された。
 

(注)製剤試験ワーキンググループ(製剤試験WG): ジェネリック医薬品の品質に関して、試験検査を実施し確認を行うため、国立医薬品食品衛生研究所、国立感染症研究所及び地方衛生研究所の担当者から構成されるWG。

(3)学会等での発表・論文及び医薬品医療機器総合機構への相談内容に関する審議

 2017年10月から2018年3月までの間の文献及び学会発表(資料21-2)並びに2017年度下半期の医薬品医療機器総合機構への相談内容(資料21-3)について報告された。

 文献及び学会発表については、

1)経口固形製剤の開封後の安定性は、薬局での一包化調剤の適否等を判断するために有用な情報とされる。現在はメーカーの判断により、日本病院薬剤師会の委員会答申「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性試験法について」の試験条件に基づいた評価を行い、情報提供されることが多いとの説明があった。委員から、一包化の需要が高まっていることを鑑み、各社の情報の集約などアクセシビリティの改善が望ましいとの見解が示された。
2)口腔内崩壊錠の製品が増加するなかで、口腔内崩壊錠でない製剤を水なしで服用する事例が発生している。特にアレンドロン酸錠など服用方法に注意を要する製品では副作用発生リスクが高まることから、患者さんが誤認して問題が生じるのを防ぐため、薬剤師による継続した服薬指導が重要であることが確認された。
3)リトドリン塩酸塩点滴静注液の副作用発生に、一部の製剤で添加剤として含まれるピロ亜硫酸Naの関与を推測する論文等が以前より報告されている。両者の関係は明確となっていないが、引き続き使用状況や臨床報告について注視していくこととなった。
 

 医薬品医療機器総合機構への相談内容については、

4)委員から、全体的な相談の傾向に変化があるか質問があり、事務局から、初期の頃と比較すると半分程度の相談件数となっており、オーソライズドジェネリックはどのようなものかといった質問が増えている旨説明がなされた。
5)一部のタゾバクタム・ピペラシリン配合静注用についての論文報告に関しては、調査中のため、結果を次回以降の検討会で報告することとなった。

 以上の内容について、了承された。

(4)その他

 原薬や製剤についてのトレーサビリティや情報提供に関する日本医師会の見解がプレスリリースとともに説明された(参考資料3)。原薬の生産国に関する情報について、会員会社は医療関係者からの問い合せに対し開示を行っているとの業界団体からの説明を受け、情報のより積極的な開示が後発医薬品を安心して使用することに繋がるとの意見が委員からなされた。

 同プレスリリースに関連して、一部のバルサルタン錠に発がん性があるとされるN‐ニトロソジメチルアミンが混入しているとの情報があり、自主回収が行われた件について、他の委員から原因や対応状況について質問があった。事務局から、これまでの経緯について説明がなされ、安全性を含めた国内への影響について、なるべく早い時期に情報提供することが報告された。委員から、医療機関での混乱を防ぐ観点から情報の早期開示の重要性が指摘された。

 また、医薬品に含まれる微量の不純物については、管理水準の向上が国際的に進んでおり、国内においてもさらなる対応が重要とされた。委員から、今回の事例はジェネリック医薬品を含め、医薬品全体の品質を考える上で重要な問題であり、適切な対応が必要であるとの意見があった。

 事務局から、後発医薬品品質情報No.10の発刊について報告された(参考資料1)。また、2017年3月から公表を開始した医療用医薬品最新品質情報集(ブルーブック)について、2018年8月末時点で、ブルーブック作成対象予定の後発医薬品(薬価削除経過措置期間中のものを除く。)のうち約51%について、データシートを作成・公表が行なわれていることが報告された(参考資料2)。
 

提出資料

  1. 議事次第 [88KB]
  2. ジェネリック医薬品品質情報検討会メンバー [80KB]
  3. 資料21-1 第18回検討会で検討対象となった抗菌剤・抗ウイルス剤等の溶出試験結果 [1MB]
  4. 資料21-2-1 後発医薬品文献調査報告書(概要) [262KB]
  5. 資料21-2-2 文献調査結果のまとめ [831KB]
  6. 資料21-2-3 問題指摘論文集(著作権の関係で掲載できません。)
  7. 資料21-3 医薬品医療機器総合機構後発医薬品相談受付状況 [721KB]
  8. 参考資料1 後発医薬品品質情報No.10 [1MB]
  9. 参考資料2 医療用医薬品最新品質情報集(ブルーブック)HP掲載状況 [242KB]
  10. 参考資料3 医薬品原薬の追跡性の必要性と患者の安全について(日本医師会プレスリリース) [228KB]