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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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安全対策業務

使用上の注意改訂情報(平成25年8月6日指示分)

111 全身麻酔剤

1.【医薬品名】イソフルラン

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[慎重投与]の項に

心疾患及び心電図異常のある患者

を追記し、[副作用]の「重大な副作用」の項に

QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、完全房室ブロック、心停止:
QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、完全房室ブロック等が出現し、心停止に至ることがあるため、異常が認められた場合には、本剤を減量又は中止し、適切な処置を行うこと。

を追記する。


111 全身麻酔剤

2.【医薬品名】デスフルラン

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

喉頭痙攣:
喉頭痙攣により換気困難な状況に陥る可能性がある。異常が認められた場合には、持続的気道陽圧、筋弛緩剤の使用等適切な処置を行うこと。特に、ラリンジアルマスク等の声門上器具使用中に喉頭痙攣が出現し、換気困難となった症例が報告されているため、注意すること。

を追記する。


116 抗パーキンソン剤

3.【医薬品名】レボドパ
       レボドパ・カルビドパ水和物
       レボドパ・ベンセラジド塩酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項の溶血性貧血に関する記載を

「溶血性貧血、血小板減少
溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

と改める。

 (注)患者向医薬品ガイドを作成する医薬品に特定する。


214 血圧降下剤

4.【医薬品名】バルサルタン
       バルサルタン・アムロジピンベシル酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑:
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

天疱瘡、類天疱瘡:
天疱瘡、類天疱瘡があらわれることがあるので、水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

を追記する。

 (注)患者向医薬品ガイドを作成する医薬品に特定する。


214 血圧降下剤

5.【医薬品名】バルサルタン・ヒドロクロロチアジド

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項の中毒性表皮壊死症に関する記載を

「中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

と改め、

天疱瘡、類天疱瘡:
天疱瘡、類天疱瘡があらわれることがあるので、水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

を追記する。


249 その他のホルモン剤

6.【医薬品名】ガニレリクス酢酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[重要な基本的注意]の項に

本剤の注射針のシールドは天然ゴムラテックスを含み、アレルギー反応を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

を追記する。


249 その他のホルモン剤

7.【医薬品名】デガレリクス酢酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

ショック、アナフィラキシー:
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

を追記する。


393 習慣性中毒用剤

8.【医薬品名】シアナミド

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

薬剤性過敏症症候群:
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

を追記する。

〈参考〉厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群


396 糖尿病用剤

9.【医薬品名】アログリプチン安息香酸塩

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[慎重投与]の項に

腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者

を追記し、[副作用]の「重大な副作用」の項に

間質性肺炎:
間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

腸閉塞:
腸閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

を追記する。


396 糖尿病用剤

10.【医薬品名】アログリプチン安息香酸塩・ピオグリタゾン塩酸塩
        リナグリプチン

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[慎重投与]の項に

腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者

を追記し、[副作用]の「重大な副作用」の項に

腸閉塞:
腸閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

を追記する。


396 糖尿病用剤

11.【医薬品名】ビルダグリプチン

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

間質性肺炎:
間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

を追記する。


399 他に分類されない代謝性医薬品

12.【医薬品名】ジアゾキシド

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

肺高血圧症:
肺高血圧症があらわれることがあり、新生児から小児で発症した例が報告されている。観察を十分に行い、呼吸困難、チアノーゼ、易疲労感、失神、末梢性浮腫、胸痛等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

を追記し、[小児等への投与]の項を新たに設け、

肺高血圧症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

を追記する。


429 その他の腫瘍用薬

13.【医薬品名】サリドマイド

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

腫瘍崩壊症候群:
腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

肝機能障害:
AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

を追記する。


520 漢方製剤

14.【医薬品名】黄連解毒湯
        加味逍遙散
        辛夷清肺湯

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

腸間膜静脈硬化症:
長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。

を追記する。


漢方製剤

15.【医薬品名】一般用医薬品
        黄連解毒湯
        加味逍遙散
        辛夷清肺湯

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[相談すること]の項に

「服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
腸間膜静脈硬化症:
長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。

を追記する。

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