日本は、国際保健分野での貢献として、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の実現を目指しています。UHCの実現には、感染症対策、非感染症対策などあらゆる基本的なサービスの普及とともに、生活習慣の変化や高齢化に伴う疾病の予防・診断・治療等への対応が不可欠です。しかし、アジア諸国では、革新的技術を利用した製品をはじめとして医薬品・医療機器等へのアクセスが十分確保されているとは言いがたく、重要な課題の一つとなっています。こうした中、アジアにおける医薬品・医療機器等のアクセス向上に向けて、国際的な規制調和が重要な役割を果たすと考えられています。そこで、2019年6月20日に健康・医療戦略推進本部は、規制調和及びその関連事項について、アジア健康構想の下、アジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザインをとりまとめました。さらに、本グランドデザインをより具体的に実行するものとして、UHC推進の観点から、2020年7月14日に実行戦略が策定されました。
アジア医薬品・医療機器グランドデザイン
「アジア医薬品・医療機器グランドデザイン」実行戦略