独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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国際関係業務

「医薬品に果たす品質の役割」に関する米国薬局方(USP)-MHLW/PMDA共同ワークショップ

本ワークショップは終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
 

 新型コロナウイルスの感染拡大という危機的状況のもと、医薬品に果たす品質の重要性はより明確になりました。高品質な医薬品を医療現場に届けるためのサプライチェーンが製造所の閉鎖、輸送インフラの破綻、代替品への切替え対応などの大きな困難に直面した結果、既存の手法の変革が急速に進められています。米国薬局方(USP)、日本薬局方(JP)等の薬局方は、医薬品品質を確保し、医療現場で安心して医薬品を使用いただけるよう、医薬品原薬、製剤、添加剤、包装に対する規格とその試験方法の標準化を通じて、この危機的状況に協働して取り組んでいます。また、USPと厚生労働省(MHLW)、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)及びJPはこれまで長きに亘る協力関係にあり、世界の公衆衛生に貢献すべく効果的なパートナーシップ関係を発展させてきました。
 このような背景から、USPとMHLW/PMDAは日本国内及び東アジア地域に向けて、「医薬品に果たす品質の役割」に関する共同ワークショップの開催を予定しています。本ワークショップは、USPとMHLW/PMDAが担う医薬品の品質確保のための取組みだけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大等の現下の危機や変化への対応、製薬業界、行政機関及び薬局方の将来的な危機対応や業務への影響について発信し議論することを目的としています。

 ワークショップでは、サプライチェーンの脆弱性に関する分析と、強固なサプライチェーンを確保するためにUSPとMHLW/PMDA/JPが果たすべき役割について議論する予定です。また、将来的にUSPとMHLW/PMDA/JPの連携の候補となり得る新しい領域として、不純物管理、定量的NMR法の利活用、バイオ医薬品の標準(モノクローナル抗体、オリゴヌクレオチド等)などのセッションを検討しています。さらに、ICH-Qトピックとしても議論が進められている連続生産、分析法バリデーション、不純物(変異原性不純物の管理を含む)などの議論も検討しています。

 今回のワークショップでは、USPとMHLW/PMDAの活動について最新の情報を提供させていただけると考えておりますので、是非ご参加ください。

日時

令和3年6月16日(水)、17日(木)

会場

Virtual Meeting (若干名、日比谷国際ビル コンファレンス スクエア(https://hibikoku.tokyo/)から参加可能)※ 緊急事態宣言の影響を受け、Web開催のみとなりました。

参加対象者

主に、国内及び東アジア地域の製薬業界、アカデミア及び規制当局関係者。
医療従事者、患者さまのご参加も歓迎いたします。

主催・後援

主催:厚生労働省、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構、米国薬局方(USP)
技術後援:一般社団法人 日本PDA製薬学会

プログラム

日本語・英語間の同時通訳あり。

 1日目:令和3年6月16日

時間 内容
8:30~8:40 開会のあいさつ 新井 洋由(PMDA)


8:40~9:05

9:05~9:15
Opening Session:Role of Pharmacopeia in the Pandemic Era
Medicines quality throughout the COVID-19 pandemic: Collaboration and Trust” 
質疑


Dr. Ronald T Piervincenzi(USP)

9:15~9:50
(Policy)
Session 1: 日米薬局方の紹介
座長: Dr. Kevin T Moore(USP)
- USP Now and in the Future
- 日本薬局方の紹介
- PMDAにおける新型コロナウイルス感染症対策に係る活動について
15 min
15 min
  5 min
Mr. Mario Sindaco(USP)
合田 幸広(NIHS)
美上 憲一(PMDA)
9:50~10:05 Break
10:05~10:45 Session 1(続)
- Over Three Decades of Partnering in Public Health: USP-MHLW/PMDA Collaboration
- 業界からの期待
- 質疑

15 min

10 min
15 min

Dr. Kevin T Moore(USP)

小野 誠(日薬連)
 

 

 

10:45~11:30




11:30~11:50
(Science)
Session 2: 製造技術と試験法
座長: 伊豆津 健一(NIHS)
(1) 連続生産
- 連続生産に対するPMDA/JPの視点
- Supporting Continuous Manufacturing: Ongoing USP Initiatives
- 質疑
(2) 定量NMR(qNMR)
- 日本薬局方におけるqNMRの実装

20 min
20 min
 
5 min

20 min

松田 嘉弘(PMDA)
Dr. Atul Dubey(USP)



内山 奈穂子(NIHS)
11:50~12:50 Lunch Break
12:50~13:15 Session 2 (2)(続)
- Lifecycle Approach to Quantitative NMR Analytical Procedure
- 質疑

20 min

  5 min

Dr. Toru Miura(USP)
13:15~14:00 (3) 製剤機能評価のための試験法
- 日本薬局方における新規製剤機能評価法の設定
- USP updates on Performance Tests

- 質疑

20 min

20 min
 
5 min

吉田 寛幸(NIHS)

Dr. Margareth Marques(USP)
14:00~14:15 Break
14:15~15:45 Session 3: 生物薬品の標準
座長: 石井 明子(NIHS)
- 生物薬品に関する日本薬局方の最新動向と今後の展望
- 参考情報:エンドトキシン試験法と測定試薬に遺伝子組換えタンパク質を用いる代替法 <G4-4-180>
- Evolving USP Biologics Standards
- 質疑
20 min

20 min
 

40 min
10 min
石井 明子、柴田 寛子(NIHS)
菊池 裕(千葉県立保健医療大学)

Dr. Fouad Atouf(USP)
15:45~16:00 Break
16:00~17:30
 
Session 4: 不純物管理:変異原性不純物及びその他の不純物
座長: 豊田 弘(日薬連)/Dr. Mrunal A. Jaywant(USP)
- ICH M7:日本企業の状況
- 日本でのニトロソアミンの対応について
- 本邦における医薬品中の有機不純物管理に関して(現状と展望)
- 日本における元素不純物の管理と最近の動向について
- サルタン系医薬品におけるニトロソアミンの管理について
- 質疑
20 min
20 min
20 min

10 min

10 min

10 min
小松 一聖(日薬連)
平井 康夫(日薬連)
福地 準一(PMDA)

日景 俊胤(PMDA)

内野 雅浩(PMDA)
17:30~17:40 Day 1 closing


 2日目:令和3年6月17日

時間 内容
8:30~8:40 Day 2 opening
8:40~9:30 Session 4(続)
- Nitrosamine Impurities, USP’s Response - Tools & Resources
- General Principles and Approach for Addressing Element-Specific Chapters and Tests in Excipient Monographs
- 質疑

20 min

20 min


10 min

Mr. Naiffer E. Romero(USP)
Dr. Catherine Sheehan(USP)
9:30~10:30 Session 2~4に関するパネルディスカッション
座長: 美上 憲一(PMDA)/Dr. Kevin T Moore(USP)
10:30~10:40 Break

10:40~11:50
(Keynotes)
基調講演:今後の展望
座長: 津田 重城(PMRJ)
- USP’s Vision for the Advancement of Science Quality as a Framework for Pharmacopeial Collaboration.
- 質疑
- 米国薬局方(USP)との協力に関する今後の展望
- 質疑
25 min


10 min
25 min

10 min
Dr. Jaap Venema(USP)



奥田 晴宏(PMRJ)
11:50~12:00 閉会のあいさつ 高畑 正浩(MHLW)

 

参加申込み

参加登録は締め切りました。
 参加登録:参加をご希望される方は、Virtual参加・会場参加ともに、以下のサイトよりお申し込みください。
         参加登録に関するお問い合わせは、日本PDA製薬学会事務局宛にお願いいたします。
 登録サイト:https://j-pda.jp/archives/mhlw_usp_pmda20210616/
 参加費用:無料