水なしで飲める錠剤は、一般に口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう)といわれています。この錠剤は、従来の錠剤と効果に差がないことが試験で確認されています。
口腔内崩壊錠は、舌の上にのせると唾液あるいは少量の水分により数十秒で崩壊するため、一般の方のみならず、錠剤をうまく飲み込めない高齢者や水分摂取制限を受けている方にとっても有用でしょう。

口腔内崩壊錠は日本では医療用医薬品として1997年に最初に発売され、現在では市販のくすりも含め、多くの製品が販売されています。口腔内崩壊錠は、従来の水で飲む錠剤と生物学的同等性試験(注)で同等性が確認されていますので、効果に差はありません。また、水で飲んだ時と水なしで飲んだときの生物学的同等性にも差がないことが確認されていますので、ほかのくすりと一緒に水で飲んでも差し支えありません。
服用時の注意として、寝たままの状態のときは水なしでは飲まないようにすること、口腔内崩壊錠の中には吸湿性が高いものがあるので、そのような錠剤は飲む直前に包装から取り出すようにすることなどです。
(注)
生物学的同等性試験とは、通常、AとBの2つのくすりを別々に同じ健康成人に時間をおいて投与してそれぞれの有効成分の血液中の濃度を測定し、比較検討する試験です。