独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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安全対策業務

Q2 AED(自動体外式除細動器)を子供に使う時の留意点を教えてください。

A2

小学生以上には成人と同様にAEDが使えます。小学校に上がる前の子ども(未就学児)には、未就学児用パッドを使用するか、未就学児用モードで使用します。未就学児用パッドや未就学児用モードを備えたAEDが近くにないなど、やむを得ない場合は、小学生から大人用パッドで使用します。

解説

 AEDには、未就学児用パッドが入っているものや、本体に未就学児用モードがあり、小学生から大人用パッドを使用して、モードを未就学児用に切り替えて使用するものがあります。未就学児用パッドは、パッドが未就学児の体格に応じたサイズになっています。一方、未就学児用モードは、電気ショック時に供給されるエネルギー量を成人の3分の1から4分の1程度に減衰させるものです。
 乳児に対しても小学校に上がる前の子どもと同様に使用することができます。ただし、乳児は体が小さいため、小学生から大人用パッドを使用する際には、2枚のパッドを体の前後に貼るなどパッド同士が接触しないよう工夫が必要です(参考1)。
 市民による子供の一次救命処置については、最新の「JRC(注)蘇生ガイドライン2020」に基づく「救急蘇生法の指針2020(市民用)」(参考1)の中に、AEDの使用を含めた手順が示されています。この指針ではさらに、小さな子供に接する機会の多い人に対して、子供の年齢に適した一次救命処置を習得するよう勧めています。
    
 以前は、一部のAED及び電極パッドにおいて「小児用」「成人用」という呼称が用いられていましたが、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」(参考1)において、市民が小学生に対して、小児用パッドと成人用パッドのどちらを使用すべきか即時に判断できるよう、AED及び電極パッドに係る「小児」及び「成人」の呼称が、それぞれ「未就学児」及び「小学生から大人」という呼称へと改められました。なお、「小児」「成人」の呼称が残っている製品については、厚生労働省の通知(参考2)により、製品に付属するラベル、シール等により、電極パッド及びモードの適切な選択方法について容易に確認することができるよう、企業が対応を進めているところです。
 

子供の為のAEDのイメージ
 

(注)Japan Resuscitation Council(日本蘇生協議会)
(参考1)救急蘇生法の指針2020(市民用)、監修:日本救急医療財団心肺蘇生法委員会、(一般財団法人日本救急医療財団ホームページ)
(参考2)自動体外式除細動器及び体表用除細動電極の適正使用に関する情報提供等の実施について(薬生機審発0526第1号、薬生安発0526第1号、2022年5月26日)[123KB]

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